皆様のおかげで連載コラムも第3弾となりました。今回は『シティコネクション・ロケット』を紹介します。ポップなデザインに目を惹かれて思わず自分から「コレにしましょう!!」と打診しました。
ざっくり伝えると、主人公『エージェント・クラリス』がスーパーカーで悪の組織をぶっ飛ばすゲームです。この子がめちゃんこ可愛い。ステージクリアの1枚絵を見るために血眼で遊んでました。
特徴的な挙動を持つゲーム性はもちろん、ケータイアプリならではの工夫も随所に感じる作品です。G-MODE様協力のもと、貴重な開発者様インタビューも掲載しているので是非ご覧ください!

※本コラムは株式会社G-MODE(ジー・モード)様の協力の元、フィーチャーフォン(折りたたみ携帯)アプリを復刻する『G-MODEアーカイブス』の紹介コラムを掲載するタイアップ企画です。
美少女×カーアクション=100点

『シティコネクション・ロケット』は、スーパーカーに乗った美少女エージェント『クラリス』がステージの随所に散らばった機密文書を集めるアーケードスタイルのアクションゲームです。
なお今作はシリーズ二作目となっており、操作性や挙動もマイルドに調整されています。初代ではなく二作目を紹介している理由は触りやすいからです。「クラリスちゃんかわえぇ!」と衝動的に遊びたくなった方も安心して遊べることでしょう。


ゲームシステムの話に戻ると、オイル缶をぶつけて相手の車をクラッシュさせたり、ロケットブーストで木っ端微塵に破壊したりとやりたい放題。クラリスちゃんの陽気さと相まって爽快感バツグンです。
敵を蹴散らしながらステージ内のバッグを規定された数だけ回収すればステージクリア。スコアと一緒にクラリスの1枚絵が表示されるため、モチベーションが枯れることもありません!
余談ですが、道中に登場する『猫』に当たると『ねこ踏んじゃった』が流れて即死します。初代から引き継がれた伝統のようで、当時を知っている人からすれば嬉しい小ネタかもしれません。
当時のアーケードの手触りを携帯電話にそのまま移植

今作の凄みは、シンプルな作りながらも操作感が強いところです。アクション数を増やして歯ごたえを出すのではなく、操作方法を減らしつつ遊び甲斐を出すゲームデザインに職人芸を感じざる得ません。
車体のターン一つ取っても、コマ数を増やしてグラフィックに躍動感を与える工夫を感じます。短いプレイ時間を如何にして楽しんでもらうか。コンパクトながらも作り手の誠実な想いが詰まっており、さぞ熟考していたんだろうなと思い馳せました。

そして何よりケータイアプリなんですよ。容量的な制約を受けるなか、動きにメリハリを付けたり、ねこ踏んじゃったのユーモアを盛り込んだり。遊びに対する真摯な姿勢を感じますよね。
敵のクルマを重火器で破壊するのではなく、オイルでスピンさせてから弾き飛ばす発想も個人的に大好きです。ゲーム性としての面白さはもちろん、絵としても華のある感じがして遊び手の心をくすぐってきます。

敵のセリフも当時のアニメを感じる言葉使いが施されており、レイアウトの収まりも良く心地良さを感じました。とくにボス三兄弟の一人『スコッチ』がお気に入り。こういうキャラ居るよね。

またステージ内のアイテムから『隠し資料』が見つかるのも嬉しいところ。攻略情報はもちろん、ゲームに関する豆知識や小ネタも閲覧できるので、つい何度も遊びたくなります。フレーバーテキストが堪らん。
G-MODEさんへの質問タイム!
今回はシティコネクション・ロケットの制作者『長島 直人』様にご協力を頂き、当時のエピソードについていくつか質問させて頂きました!
タイトル名の『シティ』とも被っていますが、ええ、全然、完璧に気のせいです。
そうなると秒もかからずに必然として「じゃあ車にロケット積んでぶっ飛ばすかぁ」という結論に至りました。
あと、もう時効でしょうが、売れている機種に限ってものすっごい、遅かったりしたもので、最遅もっさりでもゲームが楽しめる塩梅にするとかです。
できることはとても少ないので、凄いコトをするのはムリなんですが、それでも面白いコトは充分できるので、面白いってなんだろうと突き詰めて色々挑戦するのは楽しかったですね。
もちろん脳みそホエホエ先生が描いたクラリスをはじめとしたキャラクター達も推せます!
キラ星のようにあったフィーチャーフォンの個性的なゲームの中から、今後もどのようなタイトルが復刻するのか楽しみにしています。
とにかくまずはロケットボタンを押して、体当たりで爽快に敵をやっつけてください!!!
ぜひ、魅力的なクラリスに出会いまたは再会を果たしてくださいね。
当時を知らないから何だというのか

G-MODEアーカイブスの作品を遊ぶと、「自分みたいな何も知らない新参者が記事を書いて良いのだろうか」と疑問に思うこともある。当時のまま移植することを信条とするプロジェクトなので、空気感や手触りも今っぽくはない。全く適任者ではないと思う。
でも当時の面影に触れるたび、あの頃は革新的だったんだろうなとか、隠し要素の見せ合いとかしたんだろうなとか、無いはずの記憶に浸れる。当時を知らないから何だっていうのか。過去の名作は誰のものでもないのかもしれない。
『当時を知っている人に届ける』を目的に始めた連載コラム。色々な作品に触れて話を伺うたび、いつの間にか境界線がぼやけてきた。過去に遊んだ人がもう一度触っても良いし、全く知らない人が好奇心で遊んでも良い。本来のゲームはもっと自由で、伸び伸びしたものだなと思うんです。
もしシティコネクション・ロケットを初めて見た人がいるのであれば、switchストアだけでも覗いていって欲しい。自分には関係ないと思う人もいるかもしれないけど、モノは試しで遊んでみると新しいトビラが開かれるかもしれません。たぶん。
そんなこんなで3回目の連載記事がぬるっと終わりを迎える訳ですが、皆さんどうでしょうかね。楽しめていますかね。面白かったとか、買いましたとか、また読みたいとか。何らかのリアクションを頂けると励みになります。では、次回でまたお会いしましょう。
G-MODEアーカイブス公式サイト
シティコネクション・ロケット