深海ゲームの世界へようこそ

夏といえば海、海といえば深海。皆さんは深海ゲームがお好きですか?私は溺れるほど大好きです。

ということで今回は果てしない深海ゲームの魅力とオススメの深海ゲームについて紹介したいと思います!

深海ゲームってなに?

『深海ゲーム』という明確な分類は特にないので、「浅瀬から始まり徐々に探索範囲を深海へと移していくゲーム」を深海ゲームと定義します。

ジャンルは探索アドベンチャーが多く、アクションやホラーに重点を置いているものもあります。深くなるにつれて光を失っていく海や未知の深海生物などミステリアスで探求心を揺さぶられるのが特徴です。

しかし『海洋恐怖症』という言葉があるように、深海と聞いただけで敬遠する人がいるのも事実。実は私もリアルの海は好きではありません。溺れてしまう不安や足に何か正体不明の物が触れると思うとかなりビビってしまいます。

しかしそこはゲームの世界。リアルに遭遇しないと思うと恐れや心配はワクワクとドキドキへと変わるので問題ナシなのです。

深海を好きになったワケ

▲筆者の青の6号DVD。何回見たのか忘れたくらい視聴している。

そもそも私が深海の魅力にハマったのは『青の6号』という作品がきっかけです。

原作は小沢さとる氏の海洋冒険漫画ですが、私がハマったのはその後に出たOVA版(オリジナルビデオアニメーション)。

本作は深海を舞台に人類のせん滅を宣言した『ゾーンダイク』と人間との戦いを描いた物語となります。キャラクターデザインに私の大好きな『村田蓮爾』氏が採用されており、クールな主人公『速水鉄』に思春期の私は一目惚れしました。

『グランパス』と呼ばれる潜水艇を駆り、ゾーンダイクの作り出したミュータント生物と深海で戦う速水の姿に夢中になったものです。特に全てを終えた速水が震える手で煙草を取り出すシーンはカッコ良すぎて1週間は脳裏から離れませんでした。

2Dのキャラクターと3Dのメカを組み合わせた迫力の映像、極限までこだわりぬいた効果音、ビッグバンドスタイルのBGM、どれをとっても最高の一言。

今でも一番好きなアニメは何かと聞かれれば即答で「青の6号」と答えるほど大好きな作品です。

fis
村田蓮爾氏は古の格闘ゲーマーならご存じ豪血寺一族のキャラクターデザインも担当しています

以下、オススメの深海ゲーム紹介に移ります。

青の6号 歳月不待人 TIME AND TIDE(Dreamcast)

▲潜水艇で物資をサルベージして拠点に戻るのが基本の流れ。

すっかり青の6号にハマった私はドリームキャストでゲームが発売されると聞いてすぐに購入を決心。当時、アニメのゲーム化はお粗末なものが多くて良いイメージを持っていなかったのですが、本作はセガが制作していると聞き期待していました。

ゲーム内容は原作の追体験ではなく、オリジナルストーリーで潜水艇を改造しながらミッションをこなす形式。潜水艇で深海を上下する独特の操作感に戸惑いつつも、慣れた頃には夢中になって遊んでいました。

乗り物に乗っているため酸素を気にする必要はありませんが、深海の暗闇からミュータントが飛び出してくる驚きは今でも鮮明に憶えています。

ドリームキャストでしか遊べませんが、原作ファンでなくても楽しめること間違いなしの出来です。ただ、現在プレミアがついていて数が少ないうえ高価なので買うのに苦労するでしょう。

fis
気の迷いで売ってしまったことを今でもとても後悔しています笑

深世海 Into the Depth
(Switch)

▲物語の区切りには巨大海中生物とのバトルがあります。

深世海はカプコンが送り出す海中探険アクションゲームです。

地表が氷に覆われ海中でただ1人の人間となった主人公が「世海(せかい)」の謎を解き明かすために冒険へと旅立ちます。

水中で酸素を噴射して移動するため、海を泳ぐと言うより宇宙を浮遊している感覚で慣れるまで少し苦労しそうです。探索を進めると深海に行けるようになりますが、画面が明るいのであまり恐怖感は感じません。

また装備や潜水艦など独自の『和』を感じるアートワークが秀逸で世界観が素晴らしいです。特に音響は力が入っており、リアルな効果音や神秘的なBGMを是非ヘッドホンで聴いて頂ければと思います。

1派手さはありませんが安定した面白さがあり、難易度変更やヘルプなども充実しているため最初の深海ゲームにピッタリの本です。

fis
インディーゲームでは珍しくSteam版がないので購入時は注意が必要です

In Other Waters
(Switch/Steam)

▲メイン画面は情報が多く複雑に見えますが、慣れると使いやすい。

このゲームはAIとして未知の惑星の深海を探索する学者エラリーを導くアドベンチャーゲームです。

未知の惑星で行方不明となったパートナー『ミナエ』の身に起きた何かを解き明かすのが大まかな目標となります。

筆頭すべきはそのミニマルなゲームデザイン。ほとんどの操作をソナーのようなマップ画面で行います。画面がシンプルなので敵に脅かされる恐怖はあまりありませんが、リソース管理は必要なので緊張感も感じられる仕上がりに。

また、水中の生物や植物などの設定がしっかり描かれているので想像力を掻き立てられます。

ビジュアル的なインパクトは無いのですが、物語に深みがあり小説的な面白さがある唯一無二のゲーム。

fis
ローカライズもしっかりしているため物語を楽しみたい方にオススメ

デイヴ・ザ・ダイバー
(Switch/PS/Steam)

▲主人公が小さく表示されて海中が見渡しやすいレイアウト

本作は昼は海に潜り魚を捕まえ、夜は寿司屋を経営するハイブリッド海洋アドベンチャーです。

とにかくこのゲームはコンテンツの多さが凄まじく、メインとなる深海探索と寿司屋経営に加え、リズムゲームや農業、カード収集など豊富です。そのどれもが高水準で開発の「何としてでも楽しませてやる!」という気概を感じます。

もちろん海洋アドベンチャーとしても良くできており、装備品を改造しながら少しづつ探索範囲を広げる楽しさは他作品にも負けません。ドット絵で描かれておりキャラクターもポップなので深海ゲームに怖い印象を持っている方でも遊びやすい1本です。

コラボも積極的に行っており、クトゥルフ釣りゲー『DREGDE』や『ゴジラ』ともコラボしています。

fis
往年のグルメ漫画をオマージュした審査員のオーバーリアクションも個人的には必見

サブノーティカ
(Switch/PS/Steam)

▲建築の自由度が高く、何処にどんな拠点でも作ることが可能。

サブノーティカは未知の海洋惑星に不時着した主人公が謎を解明しながら脱出する方法を探すオープンワールドアドベンチャーです。

本作はクラフト要素が豊富で拠点はもちろん潜水艇やパワードスーツ、超巨大潜水艦なども作成可能でクラフトマニアもニッコリの出来。

BGMも無音と時折流れる音楽のコントラストが良く、惑星に1人しかいないんだという孤独感を際立たせてくれます。3Dですので暗闇から突然現れる敵や酸素が無くなっていく息苦しさは2Dとは段違いなので苦手は方はご注意を。

各所に散りばめられた謎、未知の深海生物、深度によるロケーションの豊富さ、どれをとっても素晴らしく深海ゲームの金字塔的作品です。

fis
お気に入りの深海ゲームを1本選べと言われれば光の速さで選びます

さいごに

深海の魅力を一言で表すと『未知』だと思います。

鬼が出るか蛇が出るか、そんなドキドキをノーリスク味わえるのもゲームならではの特権。

まだまだ猛暑が続く夏。クーラーの効いた部屋で未知の喜びを探しに行ってみませんか?

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