こんにちは、まつぼです。
最近のポケモンをプレイして、全員に経験値が入ることに改めて感動しています。がくしゅうそうちが不要なだけでもびっくりなのに、ゲットした時にも経験値がもらえるなんて!
なんとなく、「がくしゅうそうちってなんぞ?」「何当たり前なことを言ってるんだ?」と思われている予感がします。じつは初代ポケモンって、一部のポケモンしか経験値が入らなかったんです。だから育てるのがとっても大変でした。
わたしと同じようなほろ苦い経験をした方もきっといるはず!だからこの記事では「大人になったわたし」がポケモンの思い出を話そうかなと思います。
なぜ先頭しか育てなかったのか?
一見縛りプレイに見えなくもないのですが、育てなかったのではなく、育てられなかったが正しいです。
個人的には、3つの要因があると考えています。
- 当時の経験値の仕組み
- ゲームセンスの問題
- ひでん要員という概念
わたしのまっすぐすぎる遊び方や、現在のゲームシステムとの違いを踏まえて紹介させてください。
①戦闘に出さないと経験値が受け取れなかった
少し前までのポケモンは、戦闘に出たポケモンだけに経験値が入る仕様でした。
がくしゅうそうちという便利な道具があれば、てもち全員にちょっとずつ経験値が割り振られるようになるんですよね。よく知らないけど。
だってわたし、初代ポケモンでがくしゅうそうちを使ったことがないからな~(ワッハッハ)
ポケモン赤・緑の場合、がくしゅうそうちはオーキド博士の助手から受け取れる道具でした。図鑑達成率のごほうびとしてもらえるのですが、そのためにはポケモンを50匹捕まえないといけません。
当時のわたしは、このごほうびのありがたみが分からず、ポケモンを捕まえることに目もくれませんでした。結果的に好きなポケモンや、ゲーム進行に必要なひでん技を覚えられるポケモンしかゲットせず。
その後シリーズを重ねて性能が上がっていったがくしゅうそうちですが、ついにピカブイ版で廃止になったようです。以降は道具なしでも、てもちポケモン全員に経験値が入るようになっています。
初代でこそあまり馴染みはありませんでしたが、手に入りやすくなってからは大変お世話になりました。あるのが当たり前だと思っているものがなくなっていくのってほんのり寂しいですよね。
もちろん今のほうが育てやすいし遊びやすいし、ゲームが得意でない人も成功体験を積めるのは素晴らしいことだけど、「苦労の末に手にする成功体験」っていうのもゲームの醍醐味だと思ってるんです。
ポケモンを入れ替えてどんどん育成したり(やってない)、がくしゅうそうちをもらうためにポケモンをコツコツとゲットしたり(やってない)といった機会がなくなったのは、エモい変遷を感じますね。
②育てている時間が惜しかった
当時5~6歳だったわたしには、てもちをまんべんなく育成するのが難しかったんです。
「育てている暇があるなら、そのぶん先に進みたい!」の一心でした。純度120%のキッズマインドは愚かですね。意地でもヒトカゲしか育てず、早々にタケシとカスミに泣かされた思い出があります。
先頭だけスタメン状態なので、とにかくレベル差のみで勝つしかありませんでした。タケシはたしかニビシティ前の草むらでLv.20くらいまで育てた記憶があります。Lv.15以降になると野生のポケモンじゃ経験値が渋くて辛いんだ~~~。
カスミはハナダシティ周りにトレーナーが多くて助かりました。でもスターミーのバブルこうせん、ほんと嫌い。
いま思い返すと、道具の力にもかなり頼って遊んでましたね。げんきのかけら×99、かいふくのくすり×99のみでポケモンリーグに挑みました。
先頭のポケモンがひんしになったら、げんきのかけら+かいふくのくすりを使うターン稼ぎとして控えポケモンを入れ替わりで出し……。はかいこうせんで1ターン動けないのを利用して、効率よく先頭を復活させて戦線復帰。人の心があるのか疑わしいですが、子どもだからできる残酷さ。
基本相性を考えずごり押しなので、リーグはひんし祭りの薬漬けでしたね。しみじみ。
③『ひでん要員』の概念
ひでん要員とは、ストーリーを進めるために必要な技を覚えさせた専業ポケモンのことです。
先頭しか育てていなかった当時のわたしは、スタメン、そらをとぶ、フラッシュ、いあいぎり、かいりき、なみのり…という編成に。ひどすぎますね。
当時はひでん技を覚えたポケモンに助けてもらわないと、ストーリーが進行しなかったんです。
しかも攻撃力が低い技が多く、さらに4つしかない技の枠を消費することになるので、スタメンには覚えさせたくなかったんですよね。今は技もカスタマイズしやすくなってありがたい。
とくに鬼門なのはフラッシュ。イワヤマトンネルを真っ暗のまま攻略できず、ポケモンを10匹捕まえたごほうびとしてオーキド博士の助手からひでんマシンをもらう⇒トキワの森でやっとゲットできたピカチュウに泣く泣く覚えさせた記憶があります。
あと、ボロのつりざおで釣ったコイキングがなみのり覚えられないの未だに納得してません。500円で買ったこともある。
当時のてもちはスタメン1匹:控え5匹の黄金比
ちなみに、当時のてもちポケモン(推定というおぼろげな記憶)はこちら。
リザードンLv77、ポッポLv3、ピカチュウLv3、マダツボミLv7、イシツブテLv9、ニョロモLv10
「絶対あそこで捕まえただろ」とこんなに分かりやすいパーティはありませんな。
序盤で完成するパーティなので、ポケモンビギナーさんにもおすすめです!(白目)
「自分は大人になったんだな…」とおセンチに
大人になった今、初代ポケモンを遊んでもこういう無茶はできない気がします。
システム自体が進化して便利になったからというよりも、娯楽であるゲームを含めて、物事全般に「こうしたほうが効率的じゃん!」と考えられるようになったからです。実際自由に遊ぶことより、効率を考えてしまうシーンが増えてきました。
当時の自分にところどころツッコミは入れたいものの、攻略本なんて見ず、ひたすら前へ進む姿勢はすごいなと。ときには無茶をしながら、いちばんゲームを純粋に楽しんでいた時期かもしれません。
自分なりの楽しみ方を貫いた過去の自分を、ちょっと愛おしく思います。
ただ、大人は無茶をしなくても物事を楽しめるのが強みです。美しいグラフィックや、壮大なストーリー。子どもの頃は繊細に受け止められなかった要素に、やっと気付けるようになりました。
過去の思い出を慈しみ、現代の技術に感謝を。ポケモンと一緒に育ってきた自分を誇らしく感じたいです。