集英社ゲームズ様にお呼ばれされて『都市伝説解体センター』触ってきました!

とある日の出来事。

▲大御所様に褒められて小躍りするわたし

▲遊べなかったと愚痴るわたし

その後。やりとりを見ていた集英社ゲームズの広報さんよりご連絡をいただきました!

こうゆう

正気ですか!?

相手を間違ってませんか?
行っちゃいますよ?

▲いいんですか!?

私、メリーさん。
今、集英社ゲームズさんのオフィスがあるビルの前にいるの。

▲いやマジでなんで呼ばれたの??

ということで、お呼ばれして『都市伝説解体センター』を試遊させて頂いたので、ちょっとだけレポートを残しておきます。

こうゆう
ちゃんとした記事は大手メディア様が書いてくださっているので、ゲーム情報を読みたい方は下記のリンク参照してくださいませ~

【Game*Spark】
https://www.gamespark.jp/article/2024/08/06/143892.html
【電撃オンライン】
https://dengekionline.com/article/202407/11909
【ファミ通.com】
https://www.famitsu.com/article/202407/11546
【Indie Freaks】
https://www.indie-freaks.com/2024/07/bitsummit-drift-urbanmyth-dissolutioncenter

こうゆう
はい、ということでココに残った物好きさんと一緒に『都市伝説解体センター』の情報をみていきまっしょい

読後感の強い一本道シナリオ

▲探索しながら証拠を集める

都市伝説解体センターは、『証拠回収』→『仮説』→『検証』の順番で物語が進行します。選択ミスによる即死でやり直しみたいなこともなく、気の済むまでやり直しも効くため快適です。

▲証拠を元にして仮説を立てる

筆者はミステリ作品を読みませんしADVを好んで遊ぶ人間でもありませんが、丁寧な導入とシステムの補助でサクッと遊べました。

謎解きの難易度も易しめで、人物相関図を見ながら選択肢に当てはめるだけで突破できる場面も少なくありません。

▲調査を進めることで事件の関係者がメモされる仕組み

言うまでもなくキャラが可愛いのはもちろん、音作りや演出も上手い。ビジュアルを前面に押し出すのではなく、あくまで都市伝説やミステリの部分を引き立てる演出が組み込まれていました。

煌びやかに見えるけどネタに走ったりせず、ひたすら硬派に作られてて信頼できるなぁ~という印象です。

こうゆう
調査フェーズではSNSから情報収集したりと、現代向けのライトな手触りで取っかかりも良さそう

▲用語もどことなく今っぽい

最初の印象は『ドット絵のスゴいADV作品』と思っていましたが、蓋を開けてみればミステリに距離を感じている人でも手軽に(ゴリラプレイで)美味しいところを摂取できる作品でした。

▲1,000人中7,000人が可愛いと賞賛する『ジャスミン』

こうゆう
ノベル馴れした人が遊ぶ作品だと思っていたので、遊んでみて180度見え方が変わりましたね

2種類のドット絵に魂を感じる

▲ビジュアルやばくないですか???

「ドット絵すげぇぇ…」と圧倒されつつ、遊びながら何故スゴイのか考えていたのですが、この作品って場面や対象物ごとにドット数を使い分けているんです。

例えば、キャラクターのグラフィックは細部の表情まで伝わるよう粒度が細かく、背景などの書き込みはちょっとだけ粒度が荒くなっています。

▲主人公の『福来あざみ』ちゃん

▲個人的に好きなエレベーターの描写

粒度を細かくしてアート的な美しさを前に出すだけでなく、プレイヤーが長時間向き合う背景画像は粒度を落として情報量を減らしている。

種類の異なるドット絵が互いを引き立てあい、作品としての統一感やリズムを生み出しているんだと感じました。ルックのバランスがヒジョ~にジャストです。

こうゆう
書き込む美しさと、制限の美しさ…
一度で二度おいしい!

ピクセルの制約こそドット絵の妙だと思っているので、ホントに凄いことしてるなと感動しました。

場面によって違和感なくタッチを変えられるのは職人技だと思いますし、ドット絵が上手いとか綺麗とか、表面上の言葉で言い表せない魅力が伝わってきます。

ゴリラプレイを許容する懐深さ

▲完璧に決まったと思ったらめっちゃ間違ってた時の写真

こうゆう
「ミステリーってなんか難しそう…」
と思ってしまう人間なので、見た目ドストライクでも不安でした…

難しそうに見える本作ですが、選択肢を総当たりする『脳金ゴリラプレイ』でもペナルティなしで先に進めます。怪奇現象やミステリの難解な部分を極力抑え、食べやすくて美味しい部分だけを魅力的なグラフィックとBGMで包み込んでいる印象でした。

そしてなにより、作り手の目線がユーザーに寄り添っているんです。最初からずっと遊び手目線で物語が進むので、読み進める負荷が掛かりません。摩擦なくスイスイと物語が進み、テキストを追いかけるだけでもなんだか居心地が良い。

▲立ち絵と背景で解像度が違うけど違和感が全くない。かわいい

読みやすいだけでなく、リッチなイラストや豪華な演出もあって重たさも程よい。伝えたい面白さ以外を削いだことで随所にテンポ感も感じられ、総当たりが許される気軽さも拍車を掛ける。

どれだけ珍回答しても「ホントにそうかな?」と付き合ってくれて優しい作品だなと感じました。まるで家庭教師みたい。

『都市伝説解体センター』試遊後の感想

キャラに釣られて遊ぶのはもちろん、ミステリそのものに興味があるけど特有の敷居の高さを感じて遊べない人に届いて欲しい。物語や仕組み作りを筆頭として、普段遊ばない人に配慮する姿勢から人柄や温かみを感じました。

過去作の『和階堂真シリーズ』もそうですが、徹底して読みやすさに注力している印象。ミステリの難解さを存分に表現することもできたであろうに、あえて短く切って誰でも読めるシナリオに削ぎ落していった痕跡が感じられてとても良かった。

見たいものが揃っていることと、見たいもの以外を見せないことは似ているようで全く違う。産みの喜びを殺してでも遊びやすい作品を作ろうとする気概は天晴れとしか言いようがないと感じました。

こうゆう
ウィッシュリスト不可避!!!!

【steamページ】
https://store.steampowered.com/app/2089600/_/

試遊を終えて探索開始!

▲発売済みのコンテンツから未発売コンテンツまで……圧がスゴイ……

都市伝説解体センターの試遊を終えた後、広報担当の『大原さん』がオフィスを案内してくれました。こんな謎メディアを運営している怪しい人物を受け入れてくれる度量のでかさに感動です……

いざ案内されると会議室ごとに『属性』が割り当てられており、『ほのお』『みず』『くさ』などのマークが施されていました。

▲入り口には会議室ごとに異なるマークが表示

▲部屋ごとに異なるデザインでこだわりを感じます

遊び手がわくわくするゲームを作っている背景には、こういう遊び心が隠れているんだなと思うとちょっとだけ嬉しかったです。俯瞰して考えてみると、見た目を変えることはアイデア出しにも一役買っているのかもしれません。

議論を活性化するのは『ほのお』、ユーザーに寄り添うためのブレインストーミングは『みず』、といった形で想定されるシーンによって明確に使い分け、アイデアの解像度を底上げしているのかなと思いました。(あくまで予想)

こうゆう
たったワンアクションかもしれませんが、オフィスに遊び心を導入するだけでも意識形成に貢献しそうですよね

またロッカーには同じく集英社ゲームズからリリースされる『シュレディンガーズ・コール』のアート担当・Achaboxさんの作成した可愛いドット絵が!

▲羨ましすぎるッッ‼

ゲーム会社っぽくて良いなと思いつつ、パブリッシャー(販売会社)とディベロッパー(開発会社)の良好な関係性も伺え、双方が協力しあってるからこそ良い作品が生まれるんだなとしみじみ。

▲イベントで『シュレディンガーズ・コール』を試遊した際の写真

開発チームは良い物を作る。販売チームは宣伝や広報に尽力する。当然どっちも大切だけど、両者が同じ方向を向いているってことが何よりも大切なんだろうなと感じました。余談ですが、『シュレディンガーズ・コール』くっそ面白かったのでおすすめです。

【steamページ】
https://store.steampowered.com/app/2090390/_/

ほかにも事務所や休憩スペースなども案内して頂き、色々と紹介したいところではあるのですが、企業紹介っぽくなるので別の機会があったときに紹介しようと思います。また呼んで欲しいので。

こうゆう
見てますよね!
集英社ゲームズさん!

広報担当ってどんな人がやってるの?

試遊とオフィス案内を終え、集英社ゲームズの広報チームの方とお話しする機会をいただきました!

こうゆう
「いや(笑)ゲームやらないんすよ(笑)」なんて言われたらオモロイな~とか思いつつ(ゲス顔)

興奮冷めやらぬなか貴重な話を伺ったので、読者の皆様に広報チームの美男美女のお二人を紹介します。

事業推進本部『大原さん』

大原さんは幼少期からどっぷりゲーム漬けだったらしく、ゲームをやってると家から出れなくなるという理由からゲームを封印。当時は『クラッシュ・バンディクーシリーズ』や『スペースチャンネル5』を良く遊んでいたようで、ゲームをがっつり遊んでる方でした。

現在は熱中しすぎて仕事に支障をきたさぬよう、休みを丸一日当てて短期集中型の廃人プレイをしているそうです。好奇心旺盛で切り込み隊長みたいな人だなと思いました。ちなみに、声を掛けてくれたのは大原さんです。

こうゆう
美人過ぎてめちゃくちゃ汗かきました……

事業推進本部『鶴田さん』

鶴田さんは『Apex Legends』や『VALORANT』等のFPSをメインに遊ばれており、寝る間を惜しんで敵を根絶やしにしているそうです。爽やかな風貌と甘いルックスで圧倒的なイケメン力を放っており、都会のアパレル店員と喋っている感覚でした。

インディーゲームは入社してから本格的に触るようになったとのことで、色々な作品を遊びながらゲームの面白さを研究しているそうです。カッコいいし好青年だし文句なしで、全ステータスで負けてました。

こうゆう
勤勉かつゲーム好きで自分も見習うべき部分が多い方でした!

振り返り

▲恐れ多くて何も書けない!

お二人ともゲーム開発に携わった経験はなく広報一筋。談笑中の言葉からは、現場の第一線で働くプロ意識を感じました。仕事で必要だからゲームを遊んでいるなんてことは微塵もなく、どうすれば作品の魅力を伝えられるか真摯に向き合いつつゲームを楽しんでいる姿勢が印象に残っています。

お二人は言ってしまえば同業者。大原さんは「デバッグ画面をひたすら眺める動画が見たいです(笑)」とニコやかに話してくださり、鶴田さんは「兼業でゲームを作っている方のドキュメンタリー作ったら面白そうですよね~。○○さんの朝は早い的な(笑)」と気さくにアイデアを出してくれました。

この人たちは、ゲームも企画も愛している仕事人間なんだなと感じ、同じく広報としての役目を背負っている同業者として誇らしかったです。

▲念願だった『トシカイくん』ともご対面

自分自身、右も左も関係無しに進んできたので、大先輩であるお二人の話が良い刺激になったなと感じています。企業としてはコストを掛けづらく、なおかつ個人でやるには負担が大きい部分に面白い企画が眠っていそうですよねと盛り上がった際は、それをやるのが自分の役目なのかなって思ったりしてました。

こうゆう
確かにデバックの画面をずっと眺める企画はやりたい

作り手、読み手、書き手。すべての面白いが重なるものこそ面白い記事だと思うので、今後も頑張ろうかなと思いました。改めまして集英社ゲームズ様。このたびはお呼び頂きありがとうございました。もっと面白いメディアになるよう努めますので、そのときは案件記事を書かせてください!

こうゆう
「集英社ゲームズ最高!!」
ってジャンプさせてください!

おしまい。

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