ゲムダン6レポと見せかけて試遊できなかったので個人的に思うことをつらつらと

10月27日に開催された『東京ゲームダンジョン6』に参加して記事を書こうと思ったのですが、思いのほか人が多くて全然遊べなかったのでレポ記事というほど大層なものは書けませんでした。

とはいえ、偶然遊べた作品や遠目から見て気になった作品を紹介しますので、ごゆるりとお楽しみ頂ければ幸いです。それとイベントに参加して感じたこともほんのり書いてるのでご覧ください。

遊んだ作品をピックアップ

最初にお伝えしておきますが、「書いていないから注目していない」なんてことはありません。

気になってても純粋に混みすぎて遊べなかった作品も多いですし、こればかりはコントロールできない部分ということだけはご容赦頂ければ幸いです。

こうゆう
ということでレッツゴー!!

One Turn Kill

デッキ枚数とHPがリンクしている変わったカードゲーム。コスト=ドロー枚数になっており、カードを切るたびカードを引ける神システムである反面、ワンターンキルしないと即死する尖ったシステムが特徴です。

相手は攻撃してこない代わりに何らかの特性を持っており、「手札枚数に応じて○○アップ」や「カードを使う度に○○」といった妨害行為を使ってきます。手札を集めてバフを掛けてから殴ったり、逆に単体で高火力のカードで押し切る戦略性が問われる場面も。

カードゲームにとって神の存在ともいえるドローソースがネックになるのが面白くて、超攻撃型のゲーム性をしっかり抑制しているのが良いですよね。リーサル(トドメとなる攻撃)のそろばんを弾くのが好きな人はめちゃくちゃ好きだと思います。

開発者アカウントhttps://x.com/onkyi_ktpc58
ゲームリンクhttps://store.steampowered.com/app/3151270/One_Turn_Kill/

SHOJING(ショウジング)

猫を操作して指定された障子をぶち破るアクションゲーム。ちょっとしたミニゲーム系かなと思いきや、動かせば何かが起きる丁寧な体験設計が散りばめられてて上手くても下手でも楽しめる作品でした。

具体的にいうと演出面が強い。派手な演出で目を引くとかではなくて、「障子をぶち抜いた」際にしっかりとゲームが答えてくれる感じ。上手く出来たらちゃんと褒めるって簡単なことにも思えますが、遊び手が認知できる仕組みを作るのって実は難しいんですよね。

あと音作りも良い。障子を破ったときの「バンッ!」だったり、ネコちゃんが飛ぶ時の「ぴょん」だったり、プレイヤーがゲームを支配している感覚を与える導線作りがひたすらに丁寧。目立たない部分の作り込みが上手いなぁ~と思いながら遊んでました。

開発者アカウントhttps://x.com/miyamotoclub
ゲームリンクhttps://store.steampowered.com/app/3171930/SHOJING/

Under A Groove

▲動画撮れませんでした!!

イケてるムービー×リズムゲーム。ノーツ判定によってお洒落PVの内容が分岐していくのが特徴。音ゲーパートを成功させるとHAPPYな出来事が起きて、逆に成績が悪いととことん運が悪い一日を辿る感じ。下のPVを見て頂ければ伝わると思います。

面白すぎる!とニコニコしながらSNSでエゴサしてたんですけど、ゲームメディアで取り上げてる場所がなくて落胆。動画や広告制作とかで使用する『インフォグラフィックス』が好きな人はめちゃくちゃ刺さる。

イラストとゲームシステムで勝負する作品が多い中、ムービーを主軸にした体験型のゲームにした部分も素敵。どんどんブラッシュアップして頂いて、何処かのタイミングで有名になってくれたら個人的に嬉しい。

開発者アカウントhttps://x.com/karvan1230
ゲームリンク未定

至れり尽くせり

進むと戻るのみで構成されたRPGローグライク。前作『ヒュプノノーツ』のゲームシステムを踏襲しており、過去作を触っている人はスムーズに遊べると思います。マジで面白い作品なので遊んで欲しい(スマホで無料プレイも可能)

今作は運要素の強さや行動制限によって理不尽な死を迎えることも珍しくないため、勘コツを掴むまで苦労する人も多そうな印象。行ったり来たりしてキャラを成長させる一見地味な作業。まるで人生みたいだよなぁとしみじみ思いました。

シナリオは脚本を担当するライターさんの実体験をベースにして構成されており、アングラ感漂う歌舞伎町を舞台に物語が進行します。人の優しさだったり弱さだったり、人生の後ろめたさが上手くゲームと調和していて個人的にイチ押しのタイトルです。

こうゆう
下記のゲームリンクからPVが視聴できます!
開発者アカウントhttps://x.com/ishinoura/
ゲームリンクhttps://store.steampowered.com/app/2334660/_/

【掲示板】ワイ魔法少女なんやが?【管理できん】

仕事が嫌になった元魔法少女のOLが掲示板の管理者となって早期退職を目指すゲ―ム。要素が多い!!令和のインターネットを題材にした作品が目立つなか、平成のネット民が大活躍する(いにしえ) の香りが鼻腔をくすぐって思わずにっこり。

ゲームシステムは『プログラミング』×『オートバトル』で構成。主人公の『くるみ』を自由に動かしつつ、事前に仕込んでおいた行動を繰り返す使い魔と一緒に掲示板を荒らす邪魔者を成敗します。ちなみにプログラミング要素は結構強めでした。

掲示板管理とプログラミングを掛け合わせる視点が面白いですし、ギークな雰囲気も相まって親和性も抜群に高い。魔法少女を掛け合わせることでビジュアルに華も生まれており、どの方向に進むのか楽しみにしている作品です。

開発者アカウントhttps://x.com/nmnm_okk
ゲームリンクhttps://store.steampowered.com/app/3206390/_/

シリアルワールド

可愛いモンスターを3体まで選んで戦うデッキ構築型RPG作品。「レベルファイブの最新IPです!」と言われても全く違和感のないクオリティですよね。どの時間帯でも人の群ができており、何周も遊んでいるファンもいらっしゃるようです。

3体のモンスターが使う技カードは1つのデッキに集約され、使った分だけで該当モンスターの経験値が増加。最大値まで貯まるとモンスターが進化し、強力な必殺技や基本性能が強化されます。RPGの育成要素を一緒に堪能できるのも特徴かなと思います。

遠目から見ていて癖を押さえたハイスタンダードなRPGの印象でしたが、遊んでみると今作ならではの特徴である『進化』が光る作品でした。どの要素を切り取っても満足感のある作品なので、イベントで見かけた際は是非遊んでみてください。

開発者アカウントhttps://x.com/SerialWorld_Jp
ゲームリンクhttps://store.steampowered.com/app/2979500/SerialWorld/

幽町(カクリマチ)

片腕の少年と仮面青年が織りなす探索ホラーADV作品。キャラデザが好きということもあるんですが、テンポの良さや音響の使い方も上手くて好きです。マウスオンリーで遊べる操作性など、遊びやすさにも気を配っている印象。

これは個人的な感想に過ぎないのですが、過去のイベントで見かけた時と比べてめちゃくちゃブラッシュアップしてて感動。全体的にフリゲ味を残しつつ、見せ場となるイベントシーンで豪華スチルがわんさか登場して熱量の高さを感じます。

ちょっと無責任かもしれないけど、自分の方向をぶらさず自作品を愛して欲しい。なんというか、この作品には自分の想いだけじゃなくて、ほかの誰かの想いも背負って作られているような気がするんですよね。次のビルドも楽しみにしてます。

開発者アカウントhttps://x.com/t0kag333
ゲームリンクhttps://plicy.net/GamePlay/191737
こうゆう
ゲムダンの体験版がPlicyで出てるので要チェック!

ここからは個人的な感想&悩み

相当熱心なファンでもない限りここまで読んでいる方も少ないと思うので、個人日記みたいな感じで書きたいことをつらつらと書こうと思います。ブログみたいな感じで気楽にお読みください。

①見切れないし回り切れない

冒頭でもチラっとお話しましたが、気になってたのに遊べていないゲ―ムも多々あります。ほかの大手メディアさんは各ライターが個別に取材して記事を作成していますが、HARF-WAYは中の人が勝手に行って勝手に書いてるだけなので追い切れていません。

ちゃんと取材して記事を書きたい反面、そうなってくると数を紹介できないので体制が整うまでやらないと思います。この辺をどうしようかな~と悩んでいるのですが、他メディアで公開されている記事で十分足りてると思うのでしばらくこんな感じだと思います。

こうゆう
書かない=興味がないでは決してないので一応言っておきます

②メディアと開発者の関係性が歪

メディアの人間が書くなよって話なんですけど、名刺をチラつかせてナンパしている業界人をわんさか見かけて終わってんなと思いました。本来は共存して良いモノを書くはずなのに、メディア側が強すぎて歪な業界構造だなとつくづく感じます。

とはいっても、開発にリソースが持っていかれるので宣伝できる外部メディアと繋がることは大切なこと。広報部隊を抱えるのもコスト増に繋がりますし、なんかもっと選択肢が増えたら良いなと思ったり。

こうゆう
広く告げるって難しいですよね……。

③ジャンル特化型のメディア・ライターの不足

これずっと思ってたんですけど、『○○ゲー』と呼ばれるニッチ領域に属している書き手やメディアが圧倒的に少ない。筆者は広く浅く遊ぶタイプなので、この取りこぼしを見ているだけしかできなくてホント勿体ないよなと思っています。

ゲームメディアと言われていくつかはパッと思いつくかもしれませんが、「STGは○○!」とか「ノベルゲームなら○○!」みたいに存在感を放つ何かがあるのかと言われたら微妙だと思います。需要はあるのに供給が足りてないよなと思いましたね。

こうゆう
好きだからこそ語れる部分に面白さが宿るので、上手い下手とかじゃなくて発信者が増えると良いなと思ったり

ゲムダンはゲームを通じて人を推すイベントだと思う

「ゲームは好きだけどイベントに参加するほどじゃないし……。」と思う人もいるかも知れません。自分もメディアを運営してなかったら参加してなかったと思います。なので無理に参加しろとは言いません。

でも最近気づいたんです。ゲームはきっかけに過ぎなくて、そこで出会った何かに興味を抱いたり、応援することに面白さがあるのかなって。作品を取り巻く環境を含めて『ゲームを楽しむ』だと思うんですよね。

もしかすると、自分は自分よりも楽しくゲ―ム遊んでいる人を見るために参加しているかもしれません。一度行ってみてハマらなかったら次から見送れば良いと思うので、一度ゲムダンに参加頂ければ幸いです。

こうゆう
言い忘れてました!
写真撮ってませんが『TIMEMOON』は絶対に面白いのでウィッシュリスト入れておくと幸せになれますよ

【steamストア】
https://store.steampowered.com/app/3305750/TIMEMOON/

おわり。

【オマケ】

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