GWも半ばの2026年5月4日(月)、九州は福岡でピクセルアートのイベント『九州ピクセルマルシェ』が開催されました。
2年前に第一回が開催された後、他イベントでのワークショップや有志によるプレイベントが行われていましたが、満を持して第二回が開催されたのです!
実は九州でのピクセルアートのイベントはこの『九州ピクセルマルシェ』のみで、かなり貴重なんです。関東などでは同種の催しもたくさんありますが、九州ではこのイベントだけとなっています。
しかも、このイベントは「かぶとや」さんという方が個人+少人数で運営しているんです!運営さんの地元愛を感じますよね。
そして、そんな本イベントに筆者は潜入(現地リポート)してきました!
当日の空気感や楽しさが伝わりますように!
とっても和やかで居心地の良い雰囲気!


『九州ピクセルマルシェ』のお客様は福岡にお住まいの方が多いと思うのですが、その分、地元色のある和やかな雰囲気を感じました。個人開催イベントならではの居心地の良さです。
客層も男女問わず、小さなお子さんから若い方、大人の方まで幅広く来場なさっていました。中には外国人の方もいらっしゃり、ひそかに注目されている印象を受けます。
ちなみに筆者は、ボランティアスタッフとして参加しました。当日は出口の案内係をしていたのですが、お帰りになられるお客様がみんな笑顔だったことが印象的です。


たくさんのブースに遊びに行きました
さて、お待たせしました。
ここからはブースのご紹介です。
当日はもちろんたくさんのピクセルアーティスト&ドット絵師の方々が参戦…!
かわいいドット絵からオシャレなピクセルアート、はたまた遊び心のあるブースまで様々でした。
筆者もボランティアスタッフの合間を縫って各ブースを周ってきました。限られた時間で周れたブースをピックアップしてご紹介いたします。
※訪れた順に掲載いたします
『四角いのには理由がある。』(インターネットエデンさん)


まずは”インエデ”ことインターネットエデンさんのブースに行きました。
インターネットエデンさんといえば3枚のクリアカードを重ねて1つのドット絵にできるトレーディングカード 「ドットレカ」の生みの親です。とてもお話の面白い方で、いきなりカイロ君のぬいぐるみを見せてくれました。




ドットレカの生みの親だけあってブースにはなんと「ドットレカのガチャガチャ」が設置されていました。手作り感がとても良いです。
もちろん筆者もガチャガチャを回しましたよ。ニヤリ。







面白いですよね。ドットレカ。他のカードと組み合わせて違う絵柄に出来るのが楽しいです。2021年からある文化で、なんと今では90名以上のアーティストさんが参加しているそうです……!
筆者は今回初めてドットレカを買ったのですが、デザインがどれも個性的でこれから集めるのがとっても楽しみです。
他にインエデさんのブースで購入したものはこちら↓


販売されていたグッズは他にもたくさん!ハンドメイドのような作りがとっても素敵です。
◆『コハク.labo』(琥珀ノ卯さん)

福岡県のイベントらしく、明太子のキャラクターを展示しているブースでした。
制作者の琥珀ノ卯(こはくのうさぎ)さんは普段から明太子のキャラクターを描いているわけではないそうなのですが、やはりご当地とのこともあり明太子にしたのでしょうか。
美味しいですよね、明太子。私も現地では「福岡といえば明太子かもつ鍋だ、食え…!」と言われました。
ちなみにこのキャラクター、それぞれ色の濃さが違うのですが、色が濃いほど味も辛くなるとのこと。設定からして可愛らしいですよね。

そして、ついついキャラクターの種類が気になり、ポストカード4種を購入しました。


良いですか?福岡と言ったら明太子!明太子ですよ、みなさん!
◆『umaaaaaa studio』(ウマーさん)

ジャンクな世界観が魅力的な『Remain On Earth』や、深海の深淵を覗く釣りゲーム『Fishing The Abyss』の個人開発を行っているウマーさんのブースです。
ウマーさんと言えばウマーのゲーム制作チャンネルでゲーム制作や雑談配信をしていることで有名です。私も時折拝見してはコメントでお邪魔しています。
また、他にもいくつかのゲームでドット絵を描かれており歴戦ドッターとして活躍なさっています。(本人は謙遜していますが、経歴が凄いのでぜひ見て!)
そんなウマーさんですが、実は福岡県在住で今回のイベントはまさにホームグラウンド。「遠征費用が掛からなくて助かりますよ〜」と仰っていたことを覚えています。
そのおかげもありグッズは関東のイベント出展時より安くなっていました。まさに購入チャンス!です。



写真に映っている資料集を読むと分かるのですが『Remain On Earth』も『Fishing The Abyss』も実は設定がとても凝っていて面白いんです!
登場人物や街の設定が詳しく書かれていたり、100種類以上いる生き物の設定が一つ一つ詳細に書かれていたり。どちらの資料も読んでみると文章量と緻密な設定に驚くので「ウマーさんの作品気になっているんだよな…」って方はぜひ購入して読んでほしいです!
◆『小林光』(小林光さん)

オープンワールドドット絵RPG『エレマスタ』の制作者である小林 光さんのブース。以前からお名前は存じ上げていたのですが、ちゃんとお話するのは今回が初めてでした。
とても気さくで話しやすい方でした。イベント後に懇親会があったのですが、そこで若いドット絵師の方とも気軽に打ち解けていたことを覚えています。自分もそんな大人になりたい…!
また『エレマスタ』の他に『終焉遊戯』という架空のデスゲームのグッズ販売も行っています。
実際に存在するゲームでは無いのですが、独自の世界観やキャラクター設定があり、グッズも人気で販売も好調とのこと。世界観のみ作ってグッズ販売で戦うというのも巧い戦略の一つ!ですね。




そんな小林光さんはツイキャスでよく作業配信をなさっています。
RPGツクールでのゲーム制作配信です。ツクール勢の方はぜひチェックチェック!です。
小林 光(Hikaru Kobayashi)12/31冬コミ南h13a (@65535dot) さんのライブ – ツイキャス
◆『asaha』(asahaさん)


「ドコドコうさぎ」や「回転ずしくん」、「メンダコドッコイショ」の作者であるasahaさんのブースです。
当日は大盛況でお客様の長い列が出来ていました。「asahaさん最後尾」の札が出来るほどです。
筆者がブースの写真を撮らせていただいた時は、既にグッズがいくらか捌けていた後でした。最初はもっとグッズがあったはず!ねこまち、行くのが遅いぜ!

asahaさんは他にも少人数でゲーム制作をしており、2025年12月にも「Heartreasure: Stellar Journey 」をリリースしています。「ドコドコうさぎ」や「回転ずしくん」、「メンダコドッコイショ」などなどasahaさんのキャラクターがたくさん出て来る可愛らしい探し物パズルゲームです。
また、YouTubeチャンネルでドット絵アニメーションの動画を投稿したり、毎週木曜日にはライブ配信を行ったりしています。とても和やかな配信なのでasahaさんのドット絵が好きな方や、お話を聞きたい方はぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。



ちなみに九州ピクセルマルシェでの筆者の購入品はこちら。
グッズを見ると分かりますが、実はasahaさんは「たまごっち」ともコラボしているんです…!凄いですよね。




◆『杏仁茶屋』(杏仁茶さん

青くて、ざらざらで、有機的なドット絵が特徴的な杏仁茶さんのブースです。
中性的なキャラクターのイラストが多いのが印象的で、筆者が買ったポストカードもその子のキャラクターのものでした。
他にも「小学生のころからペンギンを描いている」とのことで、ペンギンのキャラクターもとても可愛いです。ペンギンのミニアクリルキーホルダーが売っていたのですが、筆者がお伺いした時には既に売り切れていました。そのくらい人気があって可愛いキャラクターです。
さらに、杏仁茶さんは今回が初のグッズ制作・イベント出展とのこと。加えてはるばる関東からやってきたそうです。グッズも綺麗でブースもしっかり設営なされていたので、まさか初出展だとは思いませんでした。関東に住んでいる方なので、もしかしたら関東圏のイベントでお会いできるかもしれませんね。
◆『ねもの森』かるつきさん

ハッシュタグ「#毎日ドット絵」を2年間継続しているかるつきさんのブースです。
ケモノ系のキャラクターがたくさん居てとっても可愛いいんですよ…!
そのキャラクター達は「ねこむの子達」という創作キャラクター集団で、2021年からかるつきさんのSNS上で様々なオリジナルストーリーを展開してきました。現在はストーリーではなくオリジナルグッズの展開に切り替えており、即売イベントを中心にグッズ販売をしているそうです。
設定資料集を読むと、どの子も背景となるストーリーや性格、身長などの身体的特徴まで細かく設定されていることが分かります。細部まで丁寧に描写されており、かるつきさんが各キャラクターにたくさんの愛情を注いでいることが伝わってきました。
良いですよね、そういうの…!
自身の考えたキャラクター1人1人をちゃんと愛せて大切に出来る人は素敵だと思います。





◆つぐひとさん

様々な画風で、人間や獣、異形頭などのキャラクターを描いているつぐひとさんのブースです。とにかく画風の幅が広く「これ全部つぐひとさん一人で描いたんですか」と言ってしまいました。
言葉で説明するよりも実際に見ていただいた方が早いと思います。
これ全部…つぐひとさんがお一人で描かれたんですか?!と言いたくなるような画風の幅広さです。イラストレーションに詳しいわけではないのですが、光の当たり具合や人間のデフォルメ具合、淡さ、などなど多種多様な描き方をされているように思えます。
ブースの写真を良く見ると他にも様々なイラストがありますので、ぜひ拡大して見てほしいです。




◆『MONO1bit』(MONO1bitさん)

モノクロのピクセルアートが特徴的なMONO1bitさんのブースです。
MONO1bitさんは宇宙や深海、クジラが好きだそうで、それらをモチーフにしたイラストを沢山描かれています。
私も宇宙や深海は好きです。広大でどこまでも続いていて、美しくも底知れぬ畏怖を感じる世界です。そんな神秘的な世界は多くの人たちを魅了してきました。
きっとMONO1bitさんもその一人なのだと思います。
また、ゲーム制作にもご興味があるとのこと。その場合は必ずしもモノクロである必要は無いとも仰っていましたが、そんなMONO1bitさんのピクセルアートを使用したゲームも見てみたいですね。
当日はステッカーとポストカードを購入しました。やはり宇宙、深海、クジラをモチーフにしたものが多いのですが、他にもベランダからの風景など日常を切り取ったイラストもあります。
MONO1bitさんはインスタグラムでも沢山イラストを投稿しているので、そちらもぜひぜひチェック!です。
◆『ユンフーツアーズ』ユンフーさん

「リエル」というキャラクターを主人公にして、一人旅をテーマにシリーズイラストを書いているユンフーさんのブースです。『ユンフーツアーズ』というサークル名が旅行会社のようでいいですよね。
イラストに描かれている風景がどこの地域なのかをお伺いしたところ、瀬戸・四国辺りの風景だそうです。
それが分かるのが「リエルトラベル」という旅行雑誌。ユンフーさんが作っているドット絵の冊子です。誌面に書かれている文章を読むと確かに「瀬戸内海」や「高知県」、「松山」といった地名が出てきます。

この「リエルトラベル」、ユンフーさんが描かれたピクセルアートの風景も良いのですが、そこに添えられた文章も旅情溢れるものになっています。読んでいるとこっちまで瀬戸や四国を旅行したような穏やかな気分になれるんですよね。文章のセンスも随一です。
あとは新幹線やフェリーの旅券が出て来るのですが、そこもドット絵で描かれており良い味が出ていました。
そんな「リエルトラベル」、ぜひユンフーさんのブースを見掛けた際は手に取って読んでほしいです。



ワークショップ「よけろ!ぴくまるくん」で遊んでみよう!

会場には出展者のブース以外にワークショップがあり、そこでは「シカダ」さんが作成した『よけろ!ぴくまる』を遊ぶことが出来ました。
※「シカダ」さんはドット絵制作やゲーム開発、加えてイベント運営までなさっているアクティブな方!
『よけろ!ぴくまる』は画面内を移動する障害物を何秒間避け続けられるかに挑戦するミニゲームです。itch.ioでも遊べます。ワークショップではノーマルモードとエクストラモードがあり、エクストラモードで15秒以上耐久すれば景品としてキーホルダーがもらえました。
私はキーホルダーが欲しかったのでエクストラモードに挑戦しました。
制限時間は2分間。いちどゲームオーバーになってもその時間内であれば再チャレンジできます。何度かやられながらも粘ってリトライしていると……15秒を越えました!21秒!無事にキーホルダーをゲットです。


出展ブース数は他にもたくさん!

時間の都合ですべては周れませんでしたが、他にもたくさんのブースがありました。出展者様のブース数は全部でなんと…22ブース!大勢集まっていますよね。
どこのブースも可愛いドット絵や美しいピクセルアートで溢れていて、周回しているだけでも目が潤いました。
そんな出展者様の情報は、ぜひ公式HPをご参照ください!
ホテル「LIBERATED HOTEL春吉開地」でのイベントコラボ企画展

九州ピクセルマルシェ2のコラボ展示として、ホテル「LIBERATED HOTEL春吉開地」が2026年4月29日(水)〜5月10日(日)の間に開催されていました。
そのホテル自体が80年代~90年代の音楽をテーマにしたおしゃれなホテルで、ロビーの壁には沢山のカセットテープが掛けられています。ラジカセとヘッドフォンもあるので視聴できそうです。


そんな洒落たホテルが、この度「九州ピクセルマルシェ」とコラボ….!
ロビーの展示スペースには大勢の作家さんの作品が並びます。
グッズも売っており、筆者もいくつか購入しました。




ホテル「LIBERATED HOTEL春吉開地」は通常の宿泊も可能です。もし福岡に寄った際は宿泊してみるのも良いですね。
九州ピクセルマルシェは地元愛に溢れたイベント、もっと有名になってほしい……!

いかかでしたでしょうか?九州ピクセルマルシェの現地レポートでした。
綺麗で可愛らしいピクセルアートがたくさんあって見応えバツグン!でしたね。
そんな本イベントは、冒頭でも触れた通り「かぶとや」さんという方が個人+少人数で運営しているイベントなんです。
「九州でドット絵のイベントって無いよな……じゃあ自分たちでやっちゃえ!」と言わんばかりの精神がとても凄い。開拓精神に溢れています。
そうして実際に開催したら、地元のベテランや遠方の大御所、はたまた若手のピクセルアーティストまで集まるのですから、本当に本当に素敵なことだと思います。
きっと人を集めるには想像もつかない苦労があったのだと思いますが、その上でしっかり集まるドット絵界隈の方々の温かみも感じます。
ちなみに主催の「かぶとや」さんとお話しさせていただく際には「(イベント運営の裏話や秘話をお伺いしよう…!)」と考えていたのですが、実際には福岡の美味しいグルメやおすすめのお店のお話で盛り上がりました。やっぱり福岡は明太子、もつ鍋がおすすめだそうです。
ちなみに地元の方々に愛されているお店として、もつ鍋やうどんで有名な「ウエスト」や焼き肉が美味しい「びっくり亭本家」、うどんの「牧のうどん」があるそうです。今回は弾丸旅行で食べに行く余裕が無かったのですが、次回のピクセルマルシェで再び福岡に行った際は食べに行きたいな、と思います。

おっと、話が少し脱線してしまいましたね。
とにかく『九州ピクセルマルシェ』は地元愛に溢れた和やかなイベントでした。九州以外を拠点とする作家さんもたくさん集まり、ドット絵界隈に愛されているイベントなのだなとも思います。
福岡、はたまた九州を代表するピクセルアートのイベントとして、これからどんどん有名になっていってほしいです。
みなさまも、近くに住んでいる方や興味がある方は次の開催時にぜひ行ってみてはいかかでしょうか?
それでは、また次回のイベント記事でお会いしましょう。


































