敬愛なるG-MODEさんからビットサミット2025の招待券を頂いたのでレポ記事書けました

ハイ、みんなで五体投地!!
(G-MODEさんに向けて)

ということで、G-MODEさんに招待して頂きビットサミットへ参加してきました。おかげさまで生きております!!!こんな謎メディアに良くして頂ける企業様には感謝しかありません…

色々と書きすぎた結果、心の中のボビーオロゴンが「オメェ、こんな長文だれが読むんだよフザケンナヨォ」と唸りをあげたので止む無く日本製タイトルに絞りました。反響次第では、別記事として海外作品のみピックアップした記事が公開されるかも…

まずはG-MODEさんのブースを目に焼き付けて欲しいので、先んじてブースを紹介させて頂きます。張り切って行きましょう!

G-MODEさんのブース紹介

▲G-MODEさんと言えば『空気読み。』

株式会社「ジー・モード」(以下G-MODE)さんは、ご長寿シリーズ「空気読み」や廃盤となったガラケーアプリを復刻する「G-MODEアーカイブス」で名を馳せるゲーム会社です。空気読みのゆるキャラに見覚えがある人も多いのではないでしょうか。

また電撃インディー大賞2024アドベンチャー賞を受賞した「OU」もG-MODEさんからリリースされており、つい先日には愛蔵版の発売も公表されました。ブースには愛蔵版に同梱された限定グッズが丁寧に展示されており、コレクターの気質が全くない筆者も流石に欲しくなりました(OUプレイ済み)

ご長寿シリーズ「空気読み。」の最新作『みんなで空気読み。ワールド タイVer.』のポスターや立て看板も設置され、チラッと遊びにいくだけでも楽しめるブースになってました。親交のある社員さんがエプロン姿で奮闘する姿も見れて大満足です。

▲くるくるしてました

また現在、G-MODEさんでは新作タイトル『ネロ&サイ』のリリース準備を進めており、今回の展示でもデモ機が用意されていました。もちろん試遊させて頂きましたので、ざっくりとどんなゲームか紹介しようと思います。

G-MODEさんの最新タイトル『ネロ&サイ』

▲絵がかわいい

ネロ&サイ』は、フランス・リヨンの数学研究所が監修したパズルプラットフォーム作品です。学術的な謎解きが多く、図形の解法などもギミックに登場する。意外と珍しいアカデミックな香りを感じます。

今作の舞台はへメイドと呼ばれる小さな国。主人公のネロは、父のように慕うサイガにお願いされて書斎の掃除を頼まれることに。気になった本を手に取ろうとした瞬間、封印された本と近くにあった小瓶を割ってしまい、不思議な世界「へメイドの洞窟」に吸い込まれてしまいます。

今作は自機キャラとして青年ネロを動かしつつ、同時進行でオブジェクトに干渉できるサイを使い分ける形でゲームが進行。ローカルマルチプレイにも対応しており、2人で操作を分担して遊ぶことも可能です。

▲ネロとサイを使い分けて謎を解く形

ストーリーモードでは全36個のステージがあるとアナウンスされており、想定プレイ時間は驚異の20時間とのこと。ひらめき力のほかに論理性が求められため、質量のあるパズルを遊びたい方は要チェック!

ビットサミットで気になった日本製ゲーム10選

続いて、ビットサミット徘徊中に気になったタイトルから一部を紹介します。尺の都合で日本製タイトルだけに絞りましたが、海外タイトルもチェックしてるので遅れて公開する予定です。豪華2本立てってことで許してヒヤシンス。

TwitterもしくはYouTubeに掲載されたプレイ動画を載せておくので、テキスト情報と一緒に見て頂けると2倍楽しめます。ストアページのリンクもあるので気になった作品はウィッシュリストに入れてくだせい。ということで、さっそく見ていきませう。

吾輩は寮生である

▲パンチもする。猫だから。

実在する吉田寮を舞台とした横スクロールADV作品。主人公は記憶を失った元寮生。しかし、人間ではなく寮に棲み着く猫ちゃんの身体にすぽっと入っている状態です。プレイヤーは廊下を鬼ダッシュしながら、寮生に片っ端から話しかけて記憶を探っていきます。

「ぼくたち入れ替わってる~!!」的な大事件かと思いきや、寮生の皆もゆる~く話してくれるので日常アニメ的なほのぼのさがある感じ。「飼ってあげましょうか?」と、完全に猫として見てくるキャラもいてこういうの良いよな~と微笑ましかったです。

開発者の皆様も吉田寮に住んでいたらしく、知ってる人が見たら思い出深い場所とかもあるんだろうなと思いました。セリフのトーンも学生というより寮生って感じが滲みでてて、生活感のある雰囲気を感じられるのも素敵でした。ウィッシュリストお願いしますね。

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ミリオンデプス

▲導入の掴みが抜群で一気に引き込まれました

とある人に会うため、単独で地球に降り立った少女モマを操るローグライク作品。戦闘は半リアルタイム性で進み、アクションというより時間を掛けて立ち回るSLG色が強めの印象でした。これに関してはsteamストアのトレーラー見てもらうのが早そう。

自分が止まると相手も止まる特殊な立ち回りも去ることながら、素材を集めて武器をクラフトしながら戦うシステムも特徴。トゲパーツを先端に付けると攻撃力がUPし、四角い部品で平面を作ると耐久力が増える。見た目通りの性能になるのがイケてます。

武器の形状を自分でチューニングできるため、毎回異なる質感を楽しめるのが魅力になりそう。名前は存じ上げてましたが実際に試遊するのは今回が初。現時点でも想像以上にプレイヤースキルが試される骨太ローグライクだったので製品版が楽しみです。

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Depth:Origin

▲職場の先輩らしい(好き過ぎる)

リズムゲームとシューティングを合体させた作品。比重でいうとSTG寄り。サイケっぽいビジュアルもイケてますし、なにより触ってて気持ち良いんですよね。BGMとSEが合わさったときの高揚感が良い味だしててお気に入り。突き詰めて欲しい。

いまとは別の形だった頃から個人的に追いかけていた作品なので、完成系へと収束している姿を見て感慨深く思っています。見た目こそ取っ付きにくいかもしれませんが、リズムゲームの気持ち良さを核にしているので多くの人に触って欲しいなと思ったり。

気づいたらADVパートと一緒に職場の先輩が爆誕しており、見た目がドストライク過ぎるので載せちゃいました。音ハメの気持ち良い部分をダイレクトに感じられるゲームなので、何かのイベントで見つけた時は是非遊んでみてくださいませ。

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シュレディンガーズ・コール

▲試遊しながら泣いちゃって恥ずかしかった

生と死の狭間にいるキャラと最後の喋り相手になるADVゲーム。去年のビットサミットで遊んでから早一年。核となる部分を丁寧に残したまま演出面に磨きが掛かっており、これはホントに売れる作品なんだろうなと思った。一応古参アピールしておきます。

ただ品質が良いから褒めているわけではありません。「コロナ化の閉塞感を救ってくれた電話」という軸を大切に持ち続けていて、一切ブレていない点に感銘を受けたんです。何がしたいのか明確だからこそ、作品そのものが強くなるんだと思い知らされますね。

相手の話を真剣に聴く。それだけで相手の人生が変わることは滅多にない。でも、ちょっとだけ救えることはままある。シュレディンガーズ・コールは、その一点に全力を注いでいました。製品版までアクチリの皆さんが走り抜けてくれることを心から願っています。

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プラトニカ・スペース

▲ゲームジャンル『Oka(開発者さんの名前)』でした

場所×思い出の品を掛け合わせて記憶を辿るADV作品。しっとりした空気感を纏う3Dアートはもちろん、触れたら消えてしまいそうな淡さのテキストが印象的でした。ゲームに角ばったところがなくて、柔らかさの権化みたいな感じ。世界観が確立され過ぎてる。

ランダムに拾えるアイテムを特定の場所に置くと、記憶にまつわるイベントが発生する様子。置く場所によって再生される記憶が変化し、どこに何を置くかでルートが分岐するようです。遊び手の余白に付き合いつつも、選択肢をしれっと提示してくれるのがニクイ。

『アドベンチャーゲーム』という大きな区分ではなくて、Okaさんが作った世界に置いてあるゲームって言い方の方がしっくりくるかもしれない。ファンが多いのも頷ける丁寧な手触りだったので、皆さんのイメージどおりで間違いないと思います。

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SHOJING

▲要素が増えて一気に完成系に近づいてる印象

爆走したネコちゃんを操作して障子をぶち破るランゲーム。難しすぎず、簡単すぎない絶妙なバランスで気持ち良い。手触りをとことん大切にしている姿勢が伺えますし、操作性にも細かい微調整が入っている印象。ブラッシュアップの力が物凄い。

今回のビットサミットで『ボスモード』や『エンドレスモード』が発表され、忍者の末裔「しのぶ」さんの専用ギミックも公開。かわいさの中にも遊び応えが盛り込まれており、ビジュアルとゲーム性の両方で楽しませる気迫も伝わってきます。

ゲームをごりごりに遊ばないライト層の方はもちろん、ゲームのアンテナがびんびんに立っている人も楽しめそう。障子を破る気持ち良さを磨きつつ、不快な部分を徹底的につぶし込んだ誠実性にグッときました。老若男女問わず遊んでほしい。

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Slot & Dungeons

▲一見すると難しそう…?

スロットを回して呪文で敵を殲滅するステップと、不思議なダンジョン形式で敵を倒すステップを合体させたデッキ構築型ローグライト作品。最初は複雑な印象を受けましたが、呪文とレリックが重なると連鎖的に敵が溶けていくので脳汁マシマシでした。

ダンジョン突入時に回るスロットの部分が肝になっており、道中で集めたスキルやレリックが連鎖してコンボカウントがみるみる溜まっていくのが痛快でした。コンボ数によって火力も増えるので、ボスと対峙したときに恩恵を感じそう。研究しがいがありそうです。

シナジーを活用した爆発力のあるスロット要素だけ見ると運ゲーに見えますが、不思議なダンジョン要素が全体を包み込んでいて一体感があるのも面白いなと思いました。今後の動向に注目したい作品です。

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CRAZY SONIC

▲皆んな大好き『Playdate(プレイデータ)』

Playdate(プレイデータ)、と呼ばれるクランク付きゲーム機で遊ぶドライブアクション作品。ハードを購入しないと遊べないので敷居こそ高いものの、ハンドル操作が増えたことでゲーム性が拡張されているのが印象的でした。ゲーマー心をくすぐるのよ……

クランクを回して自機を加速させつつ、十字キーで障害物を避けながらゴールを目指す3レーン移動型の形式を採用。ゲーム性自体はシンプルながらも、ワンアクション加わることで体験そのものが変わっていくのが良いですよね。油断したら即クラッシュするかも。

面白さを求めてsteamやコンシューマー市場の外で戦う開発者さんの胆力がカッコよかった。Playdateにこだわり持っているのはもちろん、ゲーム体験としての可能性を信じて井戸を掘っているようにも感じの方でした。面白い人が好きなので応援したい。

公式サイトはこちら

打倒東京にはJimotoism

▲Dato Tokyoの服を身にまとう謎の開発者様

埼玉県を筆頭とした打倒東京を目指す県民を操作し、ゴールを目指すプラットフォーム型の作品。操作キャラの頭はそれぞれ都道府県になっており、地元への愛を一心に背負う潔さを感じさせます。
あの、すいません、なんですかコレ???

全てが謎かと思いきや、開発者のカナメクトさんは自社アパレルブランド『Jimotoism』を経営しており、ブランディングの一環も兼ねているそうです。開発者さんがゲーム好きなのはもちろん、多角的な視点でゲームを作るケースもあるんだなと学びました。

さらにカナメクトさんは吉本興業所属「すゑひろがりず」さんのYouTube編集・撮影も担当しており、お二人が実際にゲームを遊んでいる動画もアップされています。もし興味を持った方は、動画やstoreページをご覧くださいませ。まさに、いとおかし。

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天使機構執行部魂救済課

▲公安バディ(好き)×怪奇事件(好き)

人智を超えた怪奇現象である「霊害事件」を調査する組織、「天使機構」に所属する「ツジツマ」を操作して事件を解決していくバディもの×ミステリーADV。タイトルもコテコテに決まってて目を惹かれました。

絵のタッチが自分好みっていうのもあるのですが、登場キャラや専門用語のネーミングが個人的にお気に入り。『ツジツマ』って文字の並びが美しいですよね。濃さと取っつきやすさの両輪が回っている印象でした。ずっと人が並んでて試遊ならず…無念…

ゲームの流れも分かりやすく、会話→推理→救済でテンポ良く進むので遊びやすそう。彩度を抑えてキャラの色彩をダイレクトに伝えてくる画風も相まって、バディ感を心地よく摂取出来そう。怪奇事件の温度感をどこに見据えるのか、個人的に気になってます。

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リリー in ドリームワールド

▲飼い主の悪夢を止めるために愛犬が奮闘

死んでしまったミニチュアダックスフンドの「リリー」を操り、飼い主を襲う悪夢を撃退する無双アクション作品。開発者様の実話が元になっており、喪質感と柔らかさの混ざった世界観を醸し出しています。

悪夢、と聞いたらおどろおどろしいイメージを持つかも知れませんが、飼い主の寂しさや不安を暖かいタッチで包み込むように描いているので、悲しくなりすぎず触れる作品だと感じました。何となくですが、これは優しさがないと作れない気がする。

無双ゲームらしく広範囲攻撃で薙ぎ払う戦闘シーンも公開されており、物語以外のアクション性も大切にしている印象。実は別のイベントでも見かけており、見るたびにブラッシュアップされているので今後の動向にも注目したいところ。

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ゲームって面白いよなと、つくづく

▲懐かしいでしょ、写ルンです

この度は株式会社ジー・モード様より招待を受け、ビットサミットに参加させて頂きました。重ね重ねになりますが感謝申し上げます。当サイトでは、ジー・モード様の復刻プロジェクト「G-MODEアーカイブス」の連載コラムも書いているので是非ご覧ください。

ゲームは箱みたいなもので、蓋を開ければ「システム」「音楽」「グラフィック」などの要素が所狭しと詰め込まれています。全部が綺麗に噛み合ってなくても、何か一つが突出している場合も珍しくありません。ミクロな視点で覗いてみると思わぬ発見があることもしばしば。ほんとにゲームって面白いですよね。

メディアとして色々な作品を追いかけていると、仕様がどんどん変わって演出面もブラッシュアップされていく場面に立ち会うことがあります。製品版に至る過程を見守れるのも、イベント参加の醍醐味なのかもしれません。ゲームの外側を楽しめるのって、なんだか贅沢で素敵なことだなとしみじみ思うのです。

作品に終わりがあっても、人はずっと続きます。人が変われば作品も変わります。もし気になっているゲームを見つけた方は、どうか作品と一緒に作っている人も見守って応援してあげてください。純粋にそっちの方がゲームをより楽しめると思うので。

そして最後に、これだけ言わせてください。

みんなでG-MODEさんのゲームを買おう!!(ダイレクトマーケティング)

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