クリアしたゲームの余韻に浸りながらキャッチーなレビューをお届けする『クリアの後で。』
第8回は低価格(Steam版/350円)にもかかわらず、Steamレビューで圧倒的好評をたたき出したFPS『Post Void(ポストヴォイド)』です!
概要:自分の頭を片手にサイケな世界でドンパチ
本作は『FPS』と呼ばれる1人称視点のシューティングゲームで、敵を倒しながら全11種類のステージを疾走するシンプルなゲーム性となっています。
1ステージ約1分程度でクリアできるので、空き時間にサクッと気軽に遊べる点も魅力です。
ストーリーは「液体の入った自分の頭を片手に狂った世界を行く」というのが最初に語られる程度で多くは語られません。
独特な世界観からsteamレビューで『電子ドラッグ』というコメントが多々寄せられるほど。
ゲーム性:シンプルながらも独特のスピード感とリトライ性で夢中になる
頭の中に入っている液体はHPかつ残り時間としての役割を持っており、時間の経過もしくは敵からのダメージによって空になるとゲームオーバーです。
敵を倒すかステージクリアで液体を回復できるため、いかに素早く敵を倒せるかが今作のやり込みポイントであり醍醐味といえるでしょう。
敵にヘッドショットを決めれば一撃で倒せるため、物陰に隠れる必要もなければ立ち回りを意識する必要もありません。またヘッドショットも頭のあたりを狙えばOKなので、エイムに自信がなくてもスピード感を損なうことなく楽しめます。
1ステージクリアするごとにランダムでパワーアップできますが、特に強いビルドがあるわけでもないので、プレイスタイルに合った強化を選ぶだけでOKです。
BGM:ハイテンションなロックがゲームを盛り上げる
実はこのゲーム、BGMが1曲のみです。
ですが、最後まで行っても10〜20分位でクリアできてしまうので特に気になりません。
BGMはロックでサイケな世界観にマッチしており、うるさいのに集中できる奇妙な感覚に襲われます。
ビジュアル:サイケデリックでグロテスクで眩しい世界
粗いグラフィックがグロテスクな世界観とマッチしており、名作バイオレンスアクション『ホットラインマイアミ』を3Dにしたかのよう。
マップは基本室内になっていますが、配色がビビッドでカラフルな悪夢を見ているような気分になります。
また画面切り替えやフラッシュが頻出する点や、目まぐるしいゲームスピードによってグラフィックが高速で流れていくので人によっては酔ってしまうかもしれません。
フラッシュなどは設定で変更できたらなぁと思ったのですが、そうするとサイケ感が失われてしまうので難しい所です。
まとめ:FPSとグロテスクが苦手じゃないなら間違いなく買い
スピードランとスコアアタックに特化したゲームは多々ありますが、そこにサイケな世界観とBGMを合わせたことにより、アクションゲームを電子ドラッグに昇華させた作品だと思います。
ワンプレイが短いので頭を空っぽにして遊べますし、攻略を考えてスコアアタックに挑戦することもできます。
グロテスクな表現に抵抗が無ければ、このぶっ飛んだ世界を是非体験してほしいです。
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