今回は恋愛ゲームの世界の中で、自ら選んで恋愛ゲーム的やり取りをしていくビジュアルノベル、『REFLEXIA Prototype ver.』を紹介していきます。
改めましてdonsukeと申します。
恋愛ゲームってそういうものじゃないの?
どういうこと?と思ったあなた。
まあ読んでってください(´⊙ω⊙`)
はじめに
本作品は、2022年に『MAHOUMAIDEN』が開発し、『Nikita Kryukov』がパブリッシャーとなって発売されたビジュアルノベル作品です。
【steamストアページ】
https://store.steampowered.com/app/1997680/REFLEXIA_Prototype_ver
ストアページを見る限り「恋愛ゲームの舞台に迷い込んだプレイヤーとヤンデレ・ダンデレな女の子たちとのラブストーリー!」とのこと。
でも何か様子が、一般的な恋愛ゲームとは違うような…?なんかメタネタ・パロディが出てくるみたい。
見た感じモノクロ世界だし、そしてゆめにっき風のBGM?なんかダークな香りも少し感じますね。
ヤンデレちゃんと出会おう!(冒頭をざっくり)
一歩踏み込んで冒頭シーンに触れて行きましょう。
目の前にはロングヘアーの女の子が一人。ちょっと理屈っぽい彼女は、操作しているプレイヤー自身に問いかけている。なにか「わかっている」ような口ぶり。なるほど、こういう所でメタってくるのか。
彼女は質問する。「ガチ百合ハーレムな恋愛ゲームを想像してこのゲームをはじめたの?」と。
「でも、そんなものはない。けど、それっぽいことはできるかもしれない。」と彼女は続けて語る。
なるほどロールプレイってことですな。
百合ハーレムだ!( 」゚Д゚)」うひゃーーー
もちろん、その手のゲームなら他にもヒロインがいるはず。だからといって、直接聞くのもデリカシーに欠ける。しかし選択肢が「他のヒロインはいないの?」しかない。まさにノンデリカシーであるが、それ以外に選択肢がないことも彼女はわかっている。
「画面上にいないんだから、そんなの存在しない」と言うが……。
ロールプレイをするにあたって、彼女は名前を変えてくれた。『主人公ちゃん』じゃ味気ないらしい。プレイヤーが「ヤンデレちゃん」と呼んでしまった(それしか選択肢が無かったんや…)ので、主人公ちゃんは『ヤンデレちゃん』になる。
そしてヤンデレちゃんは、プレイヤーをデートに誘ってくれる。
ベタな恋愛問答をするもよし、いじわるするもよし。美味しそうなパフェもありますよと。
彼女はデートを楽しみ、喜しそうな表情を浮かべている。理由は「恋愛ノベルゲームで望むことってそれしかないでしょ?」と真面目な顔で返してきます。
いわゆる第四の壁ネタという自覚はあるご様子…
※第四の壁とは(クリックで開く)
スクリーンの世界とそれを観ている観客の世界を隔てる次元の壁。これを超えて登場人物が観客側に話しかけることを「第四の壁を超える」という。
例:デッドプール(映画)
なんだかんだ彼女もしっかりデートを喜んでいるようだ。あれだけメタなことを言っといて、かなりグイグイ来る。しかしそれにも訳がある。
そう。彼女はプレイヤー(私)に運命を感じてくれている…なんとロマンチックな。こんな真正面から来られると、なんか引き込まれるような…
( ゚д゚)でも待てよ、これってそういう”筋書”に沿った反応なんじゃ……。彼女と話していると頭が混乱してきます。なんとなく理解できると思いますが、彼女はわかっているんです。自分がゲームのキャラクターで、筋書き上の存在であることを。
メタ的演出と一蹴することもできるけど、それでも運命を感じてくれている。なにか不思議な気持ちになりませんか?もちろんゲームなわけですから、プレイしている間しか会えないわけですが…
そして彼女は、■■■■することにした。
ダンデレちゃんとも会える
冒頭で色々書いてきましたが、あれ?ダンデレな女の子はどこにいるの?大丈夫です。ちゃんといます。
この記事では「どんな子か?」の部分だけ説明しておきましょう。名前は『ダンデレちゃん』と言います。
この子はヤンデレちゃんとは対照的に、とても恥ずかしがり屋さん。
とある理由によりプレイヤーとデートしてくれるのですが、自分のことを「役立たず」と呼んでしまったりする「自信が無いタイプ」の女性です。もちろん、彼女もヤンデレちゃん同様に”わかって”いる。
”ダンデレ”というのは「内気で恥ずかしがり屋で、好きな人の前じゃないと本当の自分が出せない」、ダンマリ×デレな性格なんです。
なんというか書いている私自身にも似たところがあるので、シンパシーを感じます。だから、是非彼女にも会ってみてほしい。
めんどくさいかも?な性格×メタだから見えるダークな魅力
前述したとおり、本作は『第四の壁』表現やメタネタが強めです。またキャラ自身が「筋書きのある世界の存在」と自覚しています。加えて本人たちは、ヤンデレだったりダンデレだったり、一般的に言えばちょっと癖のある性格。
肯定的な印象に繋がるかと言われるとそうでもない。下手をすれば「めんどくさい」「重い」と一蹴されるかもしれません。それでも彼女たちはあなたをジッと見つめて、デートをしてくれている。なんなら、運命すら感じてくれるのです。
勿論そういう性格であることも、筋書きの一部。本人たちも知っている。だとするなら、本人たちの”心”はどうなっているのでしょうか。心のダークな部分に手を伸ばし、隠れたテーマを見るような作品でした。
きっと彼女たちも本心をデレさせてくれる”あなた”を求めて待っていますよ。
【steamストアページ】
https://store.steampowered.com/app/1997680/REFLEXIA_Prototype_ver