2023年11月4日(土)、福岡にて『龍が如く7外伝 名を消した男』『龍が如く8』の体験会が実施されました。本作は2017年に発売された『龍が如く極2』以来となる、桐生一馬単独主人公のアクションアドベンチャータイトルです。
本稿では、11月9日(木)に発売される『龍が如く7外伝 名を消した男』のプレイレポートをお届け。龍が如くシリーズを全作プレイした筆者が、最新バトルアクションの進化や楽しさを中心に体験したプレイスポットの魅力やイベント会場の雰囲気を紹介します!
『龍が如く7外伝 名を消した男』の概要
愛する者たちを守るため自分の死を偽装し、人生を捨てた伝説の元極道、桐生一馬。「浄龍」のコードネームを与えられ、大道寺一派のエージェントとなった桐生は、任務として横浜の金塊密輸取引現場へ駆り出される。
それは、大道寺の小遣い稼ぎに過ぎない、ごく簡単な任務のはずだった。東城会四代目にまでのぼりつめた元・極道ゆえ、大道寺のエージェントの中でも浮いた存在になっていた桐生は、周囲にひかえる同僚たちからのやっかんだ挑発に、なかば捨て鉢に力を振るってしまう。
桐生が人生に感じる空虚は、ますます色濃いものになっていくばかりだった。そんな中、現れたのは謎の一団。
外部の者が誰一人知るはずのなかった取引は中止を余儀なくされ、混乱のさなか、奇遇にも謎の一団は桐生一馬の生存をかぎつけてしまったようだった。
そのまま現場から姿を消した彼らを放っておくわけにはいかない。かくして世を捨てたはずの桐生一馬は、再び裏社会の渦中へ足を踏み入れていくのだった。
公式サイト引用
発売日 | 2023年11月9日 |
対応機種 | PS4・PS5・XBOX ONE・XBOXSERIES X|S・Steam |
会場の雰囲気
福岡の天神地下街にて午前11時から開催された龍が如く最新作の体験会。筆者は少し遅れて12時ごろに会場へ到着しました。
会場には「龍が如く8」の主要キャラクター10人の等身大パネルやトレイラー映像が展示され、約30人分の試遊モニターが設置されていました。
「2時間待ちくらいになるかな〜」と思いながらスタッフさんに声を掛けて整理券を受け取り、確認すると「集合時間:16時20分」(約4時間後)。
会場には年代や性別を問わず、多くのファンが参加。シリーズの人気キャラクター「真島吾朗」の顔が全面にデザインされたカバンを持ったゴスロリファッションの女性や、小学生の息子さんや娘さんと参加しているお父さんの姿も。
また、試遊待ちの間には「龍が如く8」のキービジュアルの中に自分が入れる「デジタルフォトセッション」に参加できました!
ようやく試遊開始!
集合時間になり、最新作をプレイできる瞬間がやってきました。試遊時間は20分となっていたため、全ての魅力を完璧にお伝えすることは難しい状況です。
そこで本記事では、本作の目玉となる最新バトルアクションを中心に「ブティック」「生キャバクラ」に絞ってプレイした感想をお届けします!
ブティックで自分だけの「浄龍」に磨き上げろ!
本作では、シリーズで初めて「浄龍」こと桐生一馬の衣装を着せ替えることが可能に。カッチリとした着こなしから、オフの日をイメージさせるカジュアルな服装、ひょっとこメイクのようなおふざけ要素まで幅広いアイテムが用意されています。
ピアス・お面・メイク・手袋・靴と細かく設定でき、最後にはランウェイを歩かせて浄龍の全体像を確認することもできました。
シリーズファンをクスッとさせるアイテムもあり、プレイヤーによっては「これホントに桐生ちゃん?」と言いたくなるような奇抜なファッションに仕立てる方もいるでしょう。
目と耳で楽しめるシリーズ初の「生キャバクラ」
龍が如くシリーズを有名にした要素として、夜の街で「キャバクラ」を疑似体験できるプレイスポットが挙げられます。
本作では厳しいオーディションを勝ち抜いた5人の美女が、シリーズ初の「生キャバ嬢」として実写で登場。体験版では「要あい」さんを指名でき、トークを楽しんだりお酒を選んだり、プレゼントを送ることもできました。
スタイル抜群の美女が、画面越しからまっすぐ見つめてくるドキドキ感。「こんな素敵なプレイスポット、良い意味で妻の前では遊べないよ!」と心の中で叫ぶ筆者。
さらに、こちらが選んだ選択肢のセリフを浄龍(CV:黒田崇矢)が優しい低音ボイスで喋ってくれるので、ヘッドホンから響く黒田さんの声で白目を向きそうに。
体験版では浄龍が大金を所持していたので、18万円くらいする最高級シャンパンをオーダーしてみたり「現実ではできないことをするゲームの楽しさ」をしみじみと噛み締めました。
トークやプレゼントで生キャバ嬢の好感度を最大まで上げるとセクシーな「ご褒美映像」が見れるため、色々な意味でイヤホン必須のプレイスポットでした。
爽快感溢れる桐生一馬の最新バトルで大暴れ!
体験版では、最初のムービーが流れた後にバトルのチュートリアルがスタートします。チュートリアルでは、桐生一馬が浄龍として新たに体得した「エージェントスタイル」の操作を学ぶことができました。
エージェントスタイルは、スピーディで洗練された格闘術のモーションと、スパイ映画のような各種ガジェットで敵を翻弄するのが特徴。歴代主人公は天性のケンカ殺法で敵を叩きのめしてきましたが、今作は「プロの格闘術」を使える点で非常に新鮮でした。
ガジェットは以下の4種類。いずれもボタンを長押しするだけで発動できます。
- 蜘蛛:ワイヤーを射出して敵を投げたり遠距離から武器を引き寄せる
- 蛍:タバコ型の小型爆弾を投げつける
- 蛇:カカトのジェットエンジンを起動して一気に距離を詰める
- 蜂:小型のドローンを呼び寄せ敵を撹乱する
筆者は特に「蜘蛛」ガジェットがお気に入り。青く細長いワイヤーを射出するときにコントローラーが「ブルンッ」と振動する感覚も気持ち良く、近くに引き寄せた敵を肘打ちで叩き落したり、回し蹴りで吹き飛ばしたりとスパイダー◯ンのようにアクロバティックな立ち回りが堪能できます。
また、「蛇」でダッシュしながら「蛍」の爆弾を投げつけるなど、ガジェット同士の組み合わせで戦略が広がるポテンシャルも感じました。慣れてくれば、殴る蹴るだけではないスタイリッシュなバトルが楽しめそうです。
エージェントスタイルの感覚としては、ジャッジアイズシリーズの「一閃」や『龍が如く0』で真島が使用した「喧嘩師」に近い雰囲気でした。ワンボタンでジャブや肘打ちといった素早いパンチ攻撃が2回繰り出されるため、テンポよく打撃を打ち込めます。
フィニッシュブロウ(コンボの締め)を当てると、シリーズでお馴染みの最強カウンター「虎落とし」を当てた時のようなド派手な効果音と共に敵が吹き飛ぶため、打撃の重みや爽快感も感じられました。
シリーズでお馴染みの「応龍スタイル」で敵をブッ飛ばせ
本作で使える「応龍スタイル」は、『龍が如く6』『龍が如く極2』にも登場したお馴染みのバトルスタイル。戦闘中にエージェントスタイルからリアルタイムで切り替えられます。
力を溜めて敵を吹き飛ばすチャージ攻撃など、大振りのパワフルな攻撃で敵を蹴散らす豪快さが特徴。「応龍スタイル」は通常攻撃やフィニッシュブロウでコントローラーが振動するため、一撃の重さを感じやすくスタイルごとに異なる手応えを楽しめました。
また前作までのダブルフィニッシュブロウ(最大2連続の強攻撃)は、トリプルフィニッシュブロウへと進化し、派手な蹴り技を繰り出す3段階目の新モーションが追加されています。
豪快さと共に華麗さも進化しており、さらにカッコよく気持ちのよいバトルスタイルに仕上がっていました。応龍スタイルに慣れているシリーズファンも、新鮮な楽しさを感じられるのではないでしょうか。
また、PS4で発売の「龍が如く6」「龍が如く極2」の映像は30FPSでしたが、本作では60FPSの滑らかな映像で応龍スタイルを動かせるのも地味ながら嬉しいポイントです。
バトル全般の感想や気づいた変化など
シリーズお馴染みの地形や状況を活かした必殺技、「ヒートアクション」もより激しくなっていました。壁にぶつけて拳を叩き込んだり、3人連続で一気にねじ伏せたり、ガードしている敵を地面に投げつけたりといった新規ヒートアクションを確認。
ヒートアクションは個人的にも大好きな要素で、製品版では新規ヒートアクションがどれだけ追加されているのかが非常に楽しみです。
敵を攻撃する際に溜まるゲージを消費して発動する「アルティメットヒートモード」では、派手なエフェクトと共に特殊なモーションで大暴れ。多数の敵を一気に蹴散らす爽快感が味わえるため、多人数を相手にするバトルでの相性も抜群です。
浄龍が落ちている武器を拾う際、前作までしゃがんでいましたが、本作では足で引っ掛けて空中でキャッチするスタイリッシュなモーションに変化。
また、敵の攻撃を食らった際にゴム人形のように吹き飛ばなくなり、復帰が早くなった点もバトルのテンポ感を維持する良い調整だと感じます。
個人的な好みでいえば、エージェントスタイルの通常攻撃やフィニッシュブロウでもコントローラーは振動して欲しいところ。応龍スタイルでもっと振動を強くして、重みを表現する方向で差別化しても良かったのではと思いました。
とはいえ、全体的に爽快感や豪快さを堪能できる「桐生一馬のアクション」に仕上がっており、今はとにかく製品版で気の済むまで敵を叩きのめしたい気持ちでいっぱいです!
今後のイベント関連
今回筆者が参加した龍が如く最新作の体験会は、東京と愛知でも開催されます。
▼開催スケジュール▼
開催地 | 日時 |
東京 | 11月11日(土) |
札幌 | 11月18日(土) |
会場では前述のデジタルフォトセッションや「生キャバ嬢」とのフォトセッションも開催。試遊後にはオリジナルスマホケース・ストラップも貰えます。
スタッフさんが談笑しながら明るい雰囲気で運営していたのも印象的で、とにかく楽しい時間を過ごすことができました。
余談ですが、福岡の会場には龍が如くスタジオ代表の「横山昌義」氏も参加されていました。
動画やインタビュー写真などでずっと姿を拝見していた方だったので、心臓がバクバク脈打って声を掛けるのに2時間くらい掛かりましたが、勇気を出してお声掛けすると快く写真撮影に応じてくださいました。
声を掛けるのに精一杯でファンとしての感謝の気持ちなど、何も伝えられなかったことを後悔していますが一生の思い出です。東京と愛知での体験会にも横山さんが参加されるので、ファンの方は勇気を出して声をかけてみてください!
まとめ
『龍が如く7外伝 名を消した男』の体験版はとにかく面白く、20分の試遊時間があっという間に終わってしまいました。シリーズファンの筆者としても納得のアクションだったので、桐生ちゃんのバトルを楽しみに待っていた方はぜひプレイしてみてください。
また、本作をクリアすると『龍が如く8』のスペシャル体験版を遊ぶことができます。筆者は今回の体験会で『龍が如く8』の試遊ができなかったため、こちらの体験版をプレイする予定です。
『龍が如く7』からシリーズに触れた方でも、本作をプレイすることで桐生一馬の人生や、人となりが分かる物語になっているとのこと。龍が如くシリーズの最新アクションで「名を消した男」がどう生きたのかを知り、最新ナンバリングタイトル『龍が如く8』に備えましょう!