今回は怪しげなホテルを舞台にしたアドベンチャーゲーム「Hotel Sowls」を紹介していきます。
Hotel Sowlsの具体的な概要・シナリオ
薬学者である「わたし」は、ある研究に必要な「石」が見つかったと古い新聞で知り大金を払って買い取ります。充足感に満たされながら泊まったソウルズ地方のホテルで、フロントスタッフに「何があっても5日目にはチェックアウトしなければなりません」と意味深なことを言われますが…。
Barで飲みすぎた翌日「わたし」は石が盗まれていることに気付きます。施錠されているホテルの部屋に入れるのはホテルスタッフのみ。犯人を捜しホテル探索を始めるうちに、怪しげなのはフロントスタッフだけではなく、他のホテルスタッフやこのホテル自身だと気付き始めます。
Hotel Sowlsの登場人物
「わたし」
念願の石を手に入れてご満悦でしたが一瞬でどん底に突き落とされた主人公。お酒3杯でつぶれるので、どうやらお酒には弱いようです(個人の感想です)
14人のホテルスタッフ
ホテルで働く14人のスタッフ。それぞれ、フロント・メイド・シェフなど役割がある。彼らのどこかチグハグで怪しげな発言の中には、どきりとする台詞もありまして…。
「A」
昔このホテルにいた人。昔っていつだったかな。1週間くらい?いや…。1ヵ月?2ヵ月くらいたった?いや……。1年くらい?10年?100年?
石を探す「わたし」に「石を探しているものへ」という手紙を残す。彼のことになるほホテルスタッフたちはたいてい口をつぐむ。
今作のテーマと考察
幸せってなんだろう
このゲームには8種類のエンディングがあり、結末はそれぞれ異なります。それぞれのエンディングに触れることで、自分にとっての「幸せ」について考えさせれました。
お金持ちになること?有名になること?
誰かに感謝されること?皆から賞賛を得ること?
このゲームではこれら全てのエンディングを見られます。
幸せの変化
子供の頃イメージしていた「幸せ」と、今考えるあなたの「幸せ」は違うのではないでしょうか。人生経験によって考え方が変わり、自分が幸せだと思う事柄は変化していきます。
8つのエンディングではそれぞれ幸せの解釈が異なります。これを見た後にプレイして、そして忘れたころにまた遊んだら、あなたにとっての「真」エンディングは変わるかもしれません。
Hotel Sowlsの感想・まとめ
私はゲームを深読みするのが好きな人間です。
このゲームはどのエンディングでもベクトルが全然違い、また一つ一つのエンディングがしっかりボリュームがあるのがすごいところです。毎回「ほーほー?なるほどー?つまりー?」としばらく考えさせてくれます。
そんなミステリアスさ、ほのかな不気味さを、ポップな絵柄とBGMが良いバランスをとっていて、周回が苦にならないゲームでした。
そんな感じで深読みばりばりでやっていた私にとって、真エンディングはすごく衝撃的で「まじかよ」と声がでました(さすがに実況ではカットしましたが)
自分が幸せになりたい。相手のことを幸せにしたい。
自分の幸せって何だろう。相手の幸せってなんだろう。
この行動ははたして「自分の幸せ」につながるのか?
この行動ははたして「相手の幸せ」につながるのか?
これは…私のただの自己満足ではないのか?
そんなことを考えさせてくれる、オススメの良ゲーでございました。
▼Hotel Sowlsの実況動画▼