2023年2月10日にエピローグが配信された「Re:|THM – once upon a time(読み方分からない)」がとんでもなく面白かったので、要点だけまとめようと思って書いています。
PC(steam)で配信されていますので、もし気になった方はストア覗いてみてください。

エピローグは無料DLできます!
結果から始まるRPG

今作は「逆転した時間の中を旅するリズムRPG」というテーマを題しており、世界を守るため悪の魔王を倒した主人公と、魔物討伐を依頼した王様が意味深に戦うシーンから始まります。
チュートリアルとなる戦闘を進むと、王様の持っていた逆行装置「マキナ」が起動。そのまま過去に遡る形でストーリーが進行します。
戦闘は2種類のボタンを使い分ける音ゲー方式を採用。流れてくるノーツ(的みたいなやつ)にあわせて攻撃と防御を行います。言うならば太鼓の達人みたいな感じです。
正直、未来から過去に戻る”時戻し”的なシステムは珍しくありません。それでもRe:|THM – once upon a time(以後、Re:THM)の世界観にガチ恋したので、ウザいくらい魅力を語ります。

話を遡っていくストーリーが面白くて、ドンドン惹き込まれました……
未来を変えるんじゃなくて、未来をなかったことにする旅

Re:THMは過去に戻って未来を変えるゲームではなく、過去に向かって逆行するゲームです。
すべての元凶を潰すためにタイムスリップし、未来を変える話ではありません。自分の過ちを逆再生しながら、ひたすら自責の念に駆られる心境が描かれています。
何故、そうまでして過去に逆行するのか。それは、友達だった魔物を惨殺してしまった世界をなかったことにするためです。
- ゲーム開始時王様の命令で魔物を全員殺してしまった
実は、主人公と魔物は友達だった
- ↓王様の持っている逆行装置で過去に逆行
自分が魔物を殺してしまった未来を消すため
- ↓魔物を倒すことで正しい過去に戻れる
負けるとタイムパラドックスが起きてやり直しになる
- ↓魔物が全員生きていた時代まで遡ることが目的
最終的にどうなるかはDLC待ち
今作は魔物を倒すことで過去が復元され、本来だったら殺されてしまう未来を回避できるって感じです。説明が難しい……
大好きな友達を殺してしまったトラウマと真正面から向き合い、贖罪の心で過去に立ち向かう心境が表現されていて感動しました、ホントに。

逆再生で見るとゾッとします……
物事の順序が反転してるので、シナリオの衝撃度というか受け取り方がガラッと変わって新鮮でした。
キャラクターの辛い生い立ちを出会い頭に全力でぶつけられ、どうしてそうなったか知りたくて続けたくなる。ストーリーとゲームデザインがマッチしていて、斬新なんだけど腑に落ちる感覚を生み出しています。

逆再生でストーリーを追うので混乱する反面、伏線の張られ方が特殊で面白いんです!
HARF-WAY コマーシャル

音ゲーへの苦手意識をぶっ壊す独自の逆行システム

なるほどと思ったのが戦闘システム。RPGならゆっくりコマンドを選択できますが、リズムゲーはテンポ良くボタンを入力するため得手不得手が生まれやすい難点を持ちます。
そこで登場するのが逆行システム。なんとRe:THMは、音ゲーとしては珍しい”逆再生”が可能なんです。

どうしても苦手な譜面が出てきても、時間を戻して反復練習が可能に。一曲丸々やり直す必要もないし、できない部分だけ学習できるシステムとなっています。
ありそうでなかったシステムだし、時間逆行をゲームシステムに上手く落とし込んでいて関心しました。物語の辻褄ともあっていて、惚れ惚れするような美しさです…

苦手な場所だけリトライできるので、難しい譜面の敵でもサクッと倒せました(笑)
ボスと再戦できる機能が地味にありがたい

アンダーテールという作品をご存じでしょうか?突然こんなこと聞いてすいません…
あんまり別のゲームを引き合いに出したくないんですが、ボス戦が楽しくても気軽に再戦できないゲームってありますよね。

胸アツのボス曲を聞きながら再戦したいけど、ロードし直してもう一戦!とは中々ならないんですよね……
Re:THMはチャプター終了後にバトルモードが解放されるので、ストーリーとは別の環境で自由にボスバトルが楽しめます。ストーリーが終わっても、音ゲーとして楽しめる幅広さもグッドです。
アップテンポの激しい譜面や、落ち着いたローファイ曲など種類も豊富。好きな楽曲をいつでも聞けるのは、個人的に嬉しいポイントでした。

ゲームのボス曲って、絶対テンション上がりますよね(笑)
メタ的視点で堪能する贖罪の旅を体験しませんか?

2023年2月10日にプロローグが無料配信された「Re:|THM – once upon a time」
ストーリーの続きはダウンロードコンテンツとして販売する予定であり、定期的に更新を重ねていくとのこと。

もしかしたら同じようなゲームがあるかもなんですが、過去に逆行する体験は今作ならではの特徴だと思います。
たった数時間の序章をプレイしただけで心音が高鳴り、指先がビリビリ痺れました。
今作の何がスゴイって、コンセプト通りにゲームが作られていて、淀みが全くないんですよ。
キャラクターの動きも、ストーリーの導線も、音ゲーのゲームシステムも。全てが逆行というキーワードに収まっている。
いやぁ、もうこんなん凄すぎて…
勢いで感想書いちゃいました(笑)
steamから無料でダウンロードできるので、是非触ってみてください!

