バッドエンドのその先で『BAD END THEATER』

映画を観た時、その物語が不幸な結末を迎えたらどう感じるでしょうか。 好きなキャラクターが悲惨な死を迎えたら?主役も悪役も、誰も救われない結末に到達したら? その悲劇を受け入れるかもしれないし、「もしこ […]

夜明けを待つ列車のなかで『What Comes After』

生きる理由を聞かれて、あなたはなんと答えますか? 日々の忙しさに追われ、積み重なってゆく不安に押しつぶされそうになったとき、なんで生きているんだろうと思うことは誰にでもあるのではないでしょうか。 ちょ […]

3つの視点と小さな春の軌跡『A YEAR OF SPRINGS』

マイノリティについて「知っている」つもりでも、その理解を表層に留めてしまう自分がいる。もちろん、差別や困難の存在を知識としては理解している。 しかし日常の中で当事者が感じる息苦しさや迷いを、他者が本質 […]

誰も助からない終活ノベル『DONARE』

人は二度死ぬ。一度目は命が尽きたとき。二度目は存在を忘れられたとき。 『DONARE』は奇病と診断された天涯孤独の女性ツバサが、余命1ヶ月でどう死ぬかを選ぶ終活ビジュアルノベル。彼女を取り巻く恋愛模様 […]

インフレも半ばを過ぎて『PegIdle』

 お日様が昇り切る前、朝とも夜ともいえない中途半端な時間帯。真っ暗闇の部屋でやかましく画面を飛び回るボールが見えて安堵した。コインは順調に増えているようだ。「このまま朝までよろしく」と呟き、息絶えるよ […]

彼女の恋と、夢の行く先『Florence』

毎日似たようなことを繰り返している、と感じることがある。スマホのアラームを止めた後のスヌーズ機能で二度寝して、寝ぼけ眼のままなんとか身支度をして、通勤電車に揺られながら友達のSNS投稿にいいねをつけた […]

傷を癒すように物を直す『Assemble with Care』

大切なものが壊れてしまった経験はないだろうか。 例えば、昔から遊んでいたゲーム機が寿命をむかえたり、ちょっと気に入っていた置物やフィギュアを何かの拍子に落としてしまったり。 家族や恋人からもらったもの […]

時折、電車の走る音が聞こえる『Forever Time』

「これが自分の足音か…」。誰も居ない田舎道、たっとん、たっとん、と情けない効果音が聞こえる。人も車も通らない道は無駄に音が響く。 地元に残る友人も離れた友人も居るけど、どちらかといえば離れていった友人 […]