クッキング・コンパニオンズに沼ってみませんか?

今回はCooking Companions(クッキング・コンパニオンズ)について、未プレイの方前提で書いていきますね。

これから遊ぼうと考えている人でも、安心してご覧いただけます。ネタバレ等もあんまり書いていませんので、ぜひ最後までお楽しみくださいね!

Cooking Companions(クッキング・コンパニオンズ)ってどんなゲーム?

クッキング・コンパニオンズは、ポーランドにある『テトラ山脈』のキャビン(コテージ)が舞台のデートシムサイコホラーです。

デートシムは恋愛シュミレーションゲームに分類されるゲームで、キャラクターの好感度を上げることでシナリオ分岐が起こりエンディングが変わります。

代表作として『ときめきメモリアル』が挙げられます。またサクラ大戦やペルソナなど、RPGジャンルと組み合わせられることも多いです。

ただ今回はサイコホラーとの組み合わせですね。

かぷ
かぷ

クッキング・コンパニオンズは、お値段のわりにボリューム満点の素敵なゲームです。

楽しんでまいりましょう。

Cooking Companions(クッキング・コンパニオンズ)ってどんなシナリオ?


主人公が住むキャビンに、4人の男女が訪れます。これから天気が崩れるため、しばらく4人はこのキャビンで過ごすことになりました。

1人でキャビンに暮らしていた主人公は、久しぶりの人と過ごす新鮮な感覚を楽しみますが、日数が経つ毎に食糧が足らなくなっていきます。

かぷ
かぷ

食糧が何もなくなった時、あなたはどんな決断をしますか?

Cooking Companions(クッキング・コンパニオンズ)のキャラクター紹介

主人公

4人がたどり着いたキャビンの住人。見た目の描写はありませんが、料理が得意でありこのメンバーの中での料理担当。

毎夜のように悪夢をみるため、ぬいぐるみを抱いて寝ている可愛い一面もあります。

カリン

目を惹くような赤髪緑目の女性。何がとは言わないが大きい。良いね。

自由奔放にワガママに振舞うことが多い(がそれが良いのです)

マライア

茶髪の華奢な女の子。明るく活発でこのメンバーの中でのムードメーカー。

あんまり肉料理が好きじゃないみたい。

アナトリー

黒髪の眼鏡男子。やや臆病でどちらかというと慎重派。

知識を集めるのが好きで、キャビンの中の本たちにも興味があるようなのだけれど…。

グレゴール

茶髪で長身の男性。力持ちで食糧調達班班長。

食事が大好きで、特に肉料理が大好き。実は苦手な動物がいたり。

おそらく最年長なのか、リーダー的立ち位置になることが多いです。

チョンピティーズ

キャビンの中にいる5人の野菜の妖精?達。

キャビンの中を自由に行き来しているが外に出ることはないようです。

主人公の前でのみ姿を見せ、来訪者たちの前では隠れています。

今作の見どころポイント!

空腹時に起きるネガティブな感情たち

お腹がすいている時って、ちょっとしたことにイライラしたり不安になったりしませんか?

私は大事な仕事や話し合いの前には、軽くでも何か食べるようにしています。

英語でもhungry(空腹)とangry(怒り)を足してHANGRYという言葉があるので、それは世界共通のようです。

かぷ
かぷ

お腹が空いて何かを食べる。

一見すると当たり前のことにも思えますが、食べるものが何もなかったら不安を感じちゃいますよね。

飢えから始まる狂気

このゲームでは、食料がなくなり飢えてしまったメンバーたちが究極の選択をすることになります。一般的には常軌を逸した「狂った」行動。あなただったら、どんな行動をとりますか?

「狂う」という言葉は動詞ですが、「私が食べる」「私が眠る」のように自分自身に対して使うことは多くありません。

かぷ
かぷ

「私が狂う」という表現って、あまり使いませんよね。

どちらかというと「相手が狂った」ではないでしょうか。

なので私は、「狂う」という感情が他者との関わりの中で生まれてくるものなのではないか、と考えています。

私たちの世界での狂気の歴史

かぷ
かぷ

今作には、とある歴史背景が描写されるシーンがありまして、ちょっと頭に入れておくだけで物語の理解度がグーンっと高まります。

ルネッサンス期である14〜16世紀。「狂気」は無秩序の象徴ではあったものの、文化的な役割を担っていました。狂人でない者が狂人と関わることにより、新たな発想を得ることができたからです。文化を担う積極的な存在として受け入れられていました。

17世紀に入ると空気が変わってきます。社会の風潮が「勤勉に労働することが正義である」という風になったからです。労働ができないものは社会不適合者として扱われ、矯正施設に入れられました。ただ「労働ができない」というのはあまりにも広義で、そこには乞食や放浪者、身体障がい者やはたまた犯罪者まで含まれていたようです。社会として「普通でないもの」は隔離する風潮でした。

18世紀に入ると、そのような監禁が非難されます。作られていた隔離施設で勤労させる予定でしたが無差別に押し込められた者達に同じような労働ができるはずもなく、実質「普通」の人たちのお金で養うことになってしまっていたからです。

隔離施設は解散され、各々分類された場所へと移動することとなりました(例;犯罪者は監獄へ)。これにより「普通でないもの」の中にいた「狂気(狂人)」への認識・明瞭度が上がり、狂気を観察する科学が発生、精神医学への発達が起こります。同じ「狂気」なのに時代で扱いがここまで違うのは興味深いものです。

かぷ
かぷ

「狂気の歴史」を執筆しているミシェル・フーコーは以下の言葉を残しています。

「狂気」は1人では発生しません。「狂気」は社会の中でしか存在しないのです。「狂気」に対しての嫌悪・排除がなければ存在しないのです。(『ミシェル・フーコー思考集成Ⅰ』筑摩書房より やや改変あり

締めの言葉

空腹によって苛立ちや不安を感じる時、多くの人は何かを口にすることで正気を保つことができます。しかし食料が底をつき、何も食べることができず、1週間以上経ったらどうなるでしょうか?

普通と狂気の線引きが崩れ、皆が狂ってしまったら、私たちはどうなるでしょうか?

それでは問いましょう。
あなたは「普通」でいられますか?

かぷ
かぷ

このゲームは私自身Youtubeで実況もしてますが、ご自身でプレイするのも楽しいと思います。

次の機会いただければ、このゲームの時代背景も含めてもう少し深堀していきたいと思います。

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