クリアしたゲームの余韻に浸りながら、分かりやすいレビューをお届けする『クリアの後で。』
第二回は、あの名作忍者アクション『The Messenger』を開発したSabotage Studioの新作RPG『Sea of Stars(シーオブスターズ)』です。
王道JRPGが好きな人は是非ご覧ください!
物語:ザ・王道ストーリー
闇の錬金術師『フレッシュマンサー』を倒すべく、『至点の子』と呼ばれるゼイルとヴァレアが旅立ち、様々な出会いを経て成長していく物語です。
悪を倒すため生まれ育った村を旅立つ主人公。魅力的なサブキャラクター。出会いと別れ。秘めた力の解放。まさにお約束の王道ストーリーと言っていいでしょう。
また『The Messenger』と世界観を共有していますが、知らなくても全く問題ないので安心してください。
でも知ってるとニヤリとできる要素もあるため、事前にプレイすると更に楽しめます。
主人公に恋愛要素がないのも、昔のRPGっぽいなぁと思いました
難易度:細かな設定でRPG初心者にも安心
このゲームは最近のRPGによくある、最初に難易度を決めることができません。
その代わりに『秘宝』と呼ばれるアイテムを店で購入することで難易度を調節できます。
▼おもな秘宝の効果
『HPを増やす』→ステータス強化
『自動ガード』→操作アシスト
『経験値アップ』→レベリング補助
設定はいつでも変更可能で、倒せないボスだけ秘宝を使うなど、難易度を自由にカスタマイズすることができるのです。
私は少しだけ難易度を下げたかったので、ダメージ軽減のみ使っていました
戦闘:タイミング良くボタンを押して威力アップ!
『Sea of Stars』の戦闘はターン制で、攻撃・防御時にタイミングよくボタンを押すと効果がアップします。
『マリオRPG』をプレイしたことがある方にはお馴染みのシステムですね。
この戦闘システムは緊張感と爽快感をもたらす代わりに、テンポが悪くなるシステムだと思っています。
ボタンを押す都合上、戦闘スピードの変更はもちろんできませんし、技によっては長時間何度もボタンを押すものがあり、ここは好みの分かれるところかなぁと感じました。
ヴァレアの技、ムーメランは強いけど10秒以上かかるのでちょっと面倒でした
グラフィック:見とれるほどの超美麗ドット絵
今作を買おうと思った人の半分くらいは、ドット絵を見て購入を決めたのではないかと思えるくらい素晴らしいです。
主人公が小さく表示されるマップや画面が切り替わらずに開始する戦闘など、クロノトリガーを思い出させます。
一部演出のためにアニメーションや3Dが使われていますが、基本的には全てドット絵で構成されており、細部までこだわりぬいたピクセルアートを堪能できます。
その名の通り『ピクセルのアート』と言って過言ない出来映えです
遊び要素:定番の釣りと新たなミニゲーム『ホイールズ』
JRPGの定番ミニゲームと言えば『釣り』ですが、もちろん本作にもあります。
釣り自体は楽しく魚の種類も豊富ですが、釣った魚は『切り身』扱いになり料理にしか使えない点が少し気になりました。
釣った魚を何かに交換するわけでもなく、釣った魚の大きさが表示されるわけでもないので、少し味気ないなぁという感想です。
一方、ホイールズはこのゲーム特有の遊びです。
最初に様々な特徴を持ったヒーローを2体選びます。
ホイールは5つあり、出た目によって攻撃や防御、ヒーローの進化などが行えます。
ホイールは最大3回まで回すことができ、好きなホイールを固定することである程度狙った目を揃えられます。
画面中央部の王冠の中の数字がHPで、これを0にすると勝利できます。
詳しいルール説明は省きますが、これは運と戦略がモノを言うタイプの遊びでハマる人はハマると思います。
釣りは簡単だけど物足りない、ホイールズは少し難しいけど楽しい
総評:クリアしてみての感想
「冒険ってのは、お約束であればあるほどいい!」
これは作中のキャラクター『ヨランダ』の言葉で、このゲームを象徴するセリフだと思います。
このゲームの製作者の1人は「子どもの頃FFに会ってJRPGに恋に落ちた」と話しており、JRPGに強いこだわりを持って作られたのが随所に感じられました。
私は今まで数々の海外製”JRPG風”ゲームをプレイしてきましたが、これは紛れもない”JRPG”だと思いました。
お約束を知らないゲーマーの新たなお約束になると思うので、古き良きRPG好きも最近のRPG好きにも是非遊んでもらいたい1本です。
おまけ:あくまで個人的な意見(※少しネタバレあり!)
基本的には大満足の本作ですが、個人的に気になった点が2点だけありました。
1つ目は作中に登場する『ガール』のドット絵。
ガールは非常に重要なキャラクターで、左目が怪我で見えません。しかしキャラの立ち絵を左右反転で同じにしてるのか、左を向いている時に目が見えているのです。
全体的に素晴らしいドット絵だったのに、何故ここに気を使えなかったのか不思議でした。
2つ目はクリア後のイベントについて。
このゲーム最高のエンディングを見るためには、かなり面倒な収集要素をクリアしないと見れないようになっています。
ドラクエで「小さなメダルを全部集めないとハッピーエンドにならない」と言われたらどう思うでしょうか?
収集要素で得られるものはあくまでおまけであって、最高のハッピーエンドは通常クリアでこそ得られるべきだと思います。
…あくまで個人的な意見ですが