頭を取り替えビルド構築する2Dローグライクアクション『Skul: The Hero Slayer』紹介

みなさん、ローグライクは好きですか。自分は好きです。戦略を要求されつつも振れ幅が大きく、ぶち壊せるものが好きです。今回はそんな2Dローグライクアクションである『Skul: The Hero Slayer』を紹介します。

Skul: The Hero Slayerの概要

頭が外れている状態のSkul(画面中央に首から下だけのスケルトンがいるのがお分かりでしょうか…?)

『Skul: The Hero Slayer(スカルザヒーロースレイヤー)』は、2021年にSteamおよびSwitchで配信された2Dローグライクアクションです。2023年時点で既に全世界売り上げ200万本を突破しており、Steamレビューも「非常に好評」となっています。

ちびスケルトン「Skul」になって、人間に攻められ壊滅的な被害を受けた魔王軍の再起を目指しましょう。ローグライクアクションとして、ビルドの幅やアイテムの種類などボリュームは十分にあり、数百時間はやり込めますよ。

頭を取り替えて戦え!

「ライダー」の頭をとれば聖所でヤンキーできます

主人公Skulはスケルトンですが、なんと頭の取り外し(!)が可能です。頭を交換すると、通常攻撃・スキル・特殊能力が総入れ替えとなり、使用感もだいぶ変化します。また頭部を2つまでストックして戦闘中に交代させることもできるため、それぞれの相性を考える戦略性も今作の勘所といえるでしょう。

どの頭にもバックボーンが用意されており、過去に亡くなった兵士だったり、伝説上の存在だったりで、1文程度の補足的な設定があるだけですが、フレーバーテキストを見比べるのも面白いです。なかには、さっき倒したばかりの兵士の頭とかもあります!

序盤でレジェンダリー頭(3択報酬の左)が手に入った瞬間。エフェクトまでついてます!

また頭には4段階のレアリティが存在し、ラン最中に手に入る資源を用いて進化させることでレア度を上げることも可能です。つまり、どの頭も最終的にはレジェンダリーにすることができます!

使用感による好みは出てきますが、あからさまなハズレはありません。一方で、確率は低いですが最初からレジェンダリーの頭もあり、これはこれで出てくるとテンションが上がります!

経験が問われる「刻印」システム

各アイテムには刻印が2つあり、それぞれの刻印で、所持アイテム全体の合計数によって効果が発動する

個人的に、今作でもっとも優れているのは「刻印」システムだと考えています。このゲームでは、必ずしも最高レアリティが最適解になるとは限りません。各アイテムごとに固定された刻印(画像では「魔道具」と「知恵」)が2つ付与されており、組み合わせによってはレジェンダリーを遥かに凌ぐことも。

ゲームを壊すほど強力な「ぶち壊し」の軸となる高レアリティアイテムを集めつつ、相性の良い刻印を寄せ集めて堅実にビルドを構築するという感じです。再現性のない上振れ要素「ぶち壊し」と、再現性高めの要素「刻印」の両方でビルドの方向性を定めやすく、運よくぶち壊せたら気持ちいい!

またアイテムは最大で9個しか持てないので、限られた数の中でシナジーを最大化する必要があり、レジェンダリーを捨ててコモンを取る、といったプレイングも必要になります。

紙芝居も交えたストーリー

各面を初めてクリアすると、紙芝居形式でストーリーが綴られる

『Skul: The Hero Slayer』のストーリーラインは、冒険中の会話と回想形式の紙芝居で並行して別々に語られます。並行したストーリーは初めこそ関係性がなさそうにも思えるのですが、クライマックスでは見事に繋がっていきます。

また、このゲームは魔王側として人間たちに対抗する物語になっており、人間側に焦点を当てたストーリーも同時に語られます。魔王側vs人間側という分かりやすい対立構造が果たして最後まで続くのか、是非ご自分で確かめてみてください!

一点、残念な点があるとすれば、日本語ローカライズが若干不自然であることです。ストーリーに限らず、アイテム効果などの表記揺れも目立つため、大きな支障こそないものの多少は気になるかもしれません。

Skul: The Hero Slayerまとめ

ローグライクアクションをやりたい方であれば、間違いなく楽しめる作品といえるでしょう。ちなみに、自分はこのゲームが初ローグライクアクションでした!

難易度はちょっと高めですが、被ダメージを半減できる「ルーキーモード」もありますし、意外とアクションの腕前よりも経験数がものを言う作品なので、繰り返していくうちにメキメキ上達すると思います。気になった方はぜひ手に取ってみてください!

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