クリアしたゲームの余韻に浸りながらキャッチーなレビューをお届けする『クリアの後で。』
第6回は掘って換金してマシンをアップグレードする、シンプルだけどそれが良い、『Mining Mechs(マイニングメック)』です!
概要:やることが単純明快だからこそ夢中になれる
本作のやることは至って簡単で、大まかに説明すると以下の通りです。
- 地下を掘って鉱石や宝石を掘り出す
- 掘ったものを換金する
- メカをアップグレードする
- 1に戻る
その他にも、パイプをつなぐと毎秒お金を稼いでくれる鉱山などもありますが、基本的にこの流れで地下を進んでいきます。
ドリル地下を掘る作業はマインクラフトやテラリアの採掘に似た中毒性があり、気が付くと数時間たっていることも。
掘り当てた鉱石を地上で換金した際、コインや金袋がジャンジャン出てくる様は、ギャンブルで勝ったときのような気分を味わえます。
ストーリー:お金稼ぎが目的じゃない、地中の底には…?
そもそも、主人公はお金を稼ぎに来たのではありません。地中から聞こえる謎の音の原因を確かめるべく、地底の奥深くまで掘り進めることがメインストーリーとなっています。
地下に向かって100マス掘るごとにイベントが少しづつ進んでいくため、お金なんて稼がず真下を掘り続ければクリアは一応可能。
ですが、深くなればなるほど土が硬くなり、早く掘れなくなってくるのでメカのアップグレードが必須になります。
最後まで掘りつくした時に何が待っているかは、ぜひ皆さんの目で確かめてください。
翻訳:機械翻訳がゲームにスパイスを与える
本作の日本語は機械翻訳を強く感じますが、会話を聞いていると逆にじわじわ面白くなってくるのです。
個人的に好きな会話を少し上げると。
- 「最後に誰かがそれを私に尋ねたとき、翌日、左の腎臓が無い状態で目を覚ましたことがあります」
- 「内なるモグラのように’s’キーを押し続けて、埋もれた宝物を掘り出すんだ!」
- 「’w’を押してチャンピオンのように舞い上がれ。新鮮な空気が待っている!」
上記はほんの一例で、こういう会話がイベントの度に繰り広げられます。
正しい翻訳であることは確かに重要ですが、『意味がなんとなく分かるレベルの誤訳』なのでそこまで問題ありません。
ゲーム性:単純なようで掘り方やアイテムの使用にもちょっとした工夫が必要
このゲームは地中を『下と横に掘っていく』ゲームなので、メカは上に掘ることができません。
これが曲者で、掘るルートを間違えると欲しい鉱石があった時にかなり上から掘り直さないといけなくなります。
爆弾などのアイテムを使えばある程度解決できるようになっており、このあたりのバランスは上手くできているなぁと感じました。
メカ:見た目もユニークで愛着を感じるデザインが多い
採掘メカは採掘速度や積載容量をアップグレードすることができ、高級メカほど能力の上限が高く設定されています。
性能も去ることながら、見た目も通常のタンク型や脚付き動物がモチーフとなっているものなど、多種多様でドット絵の完成度も高くて良かったです。
ただ個人的には、気に入ったデザインのメカを魔改造して乗り続けたかったなぁと思いました。
総評:無心で何かをしたい時にオススメ
本作は350円と非常に安いので、飽きたころにはとっくに元は取れていると思います。
プレイスタイルにもよりますが、私は結構真面目に掘って換金していたので、半分くらい掘った時点でかなりアップグレードできていました。
なので、後半はあまりやることが無く、アイテムを連発して下に掘るだけで終わってしまったのが少し残念でした。
マルチプレイにも対応していますので、一獲千金を目指すべく仲間を募って地中に潜ってみてはいかがでしょうか?