【クリアの後で。】農業と料理と幸せがその町にはある『イーストワードDLC[よみがえれ!カモメ町]レビュー』

クリアしたゲームの余韻に浸りながらキャッチーなレビューをお届けする『クリアの後で。』

第13回はアクションアドベンチャーから農業ライフシムへと変貌を遂げた『イーストワード』のDLC『よみがえれ!カモメ町』です!

キャラクター:パラレルワールドならではの掛け合いが魅力

総勢40人の個性豊かな登場キャラクター

舞台となるカモメ町は並行世界に存在しており、本編とは基本的に関係がありません。あんなことやこんなことになったキャラクターも、ここでは穏やかな時間の中で平和に暮らしています。

また、本編では有り得なかったキャラ同士の掛け合いが見れるのは、ファンにはたまらないサービス。私はこの作品が好きすぎて「敵味方問わず全員幸せになってほしい」と思っていたのですが、そんな世界がここにありました。

カモメ町には数日ごとに新しいキャラクターがやってくるので、次は誰が来るのかワクワクしながら日々を過ごせます。

fis
後半にはまさかのキャラが登場して、本当にビックリしました

農業:基本を押さえつつも上手く簡略化して遊びやすい

野菜の種類も豊富かつ果物も育てられる

今作は農業要素が一部簡略化されており、木と石が同じツールで取れたり、畑を耕すと『珊』が種を撒いてくれたりと遊びやすくなっています。また、スプリンクラーなどが無い代わりに、一瞬で作物が育つ便利アイテムも利用可能。

そこまで簡単にできると農業の楽しさが無くなってしまう、と思うかもしれません。しかし、これは本作が『日常パートと農業パートの重要性が同じ』だからだと思います。

農業がメインではなく、あくまで復興や人々との交流の合間に農業をしているため、遊びやすさを優先させているのだと感じました。

fis
使わなければいいとは言え、一瞬で作物が育つのはちょっと風情が無いなと思います

料理:154種類の料理で町民の悩みを解決!

料理は和洋中など豊富だが、上海の開発なので中華料理が多め

カモメ町には様々な問題を抱えたキャラクターがやってきます。料理はその悩みを解決する助けになり、無口な『ジョン』と町民を繋ぐきっかけにも。

料理のレシピは新たな食材を見つけると考案できるので、農業や釣り、探索がさらに楽しくなります。また、夕食時に好きなキャラクターを食事に誘えるため、好物を作って一緒に食卓を囲むことも可能です。

食事の満足度でリアクションが変わるので、見ていて飽きません。

fis
料理はアイテムとして使うより、珊と一緒に夕飯で食べる方が回復量が高くなるのも好きです

ミニゲーム:新感覚の釣りと爽快感溢れる採掘

魚は全21種類で場所によって釣れる魚が異なる

コスト無しで出来る釣りは、序盤のお金稼ぎにはもってこい。プレイヤーはウキを操作し、円を描くように逃げる魚を追いかけ、ウキと魚が重なったタイミングでボタンを押すと釣り上げられます。

私は釣りで『魚を追いかける』というゲーム性のものを見たことが無く、非常に斬新で夢中になりました。

一方、採掘はロボットを操作し、爆弾で鉱石を壊して取得するといったボンバーマン風のゲームとなっています。鉱石を壊せば壊すほど爆弾の威力が上がり、終盤は大爆発のオンパレードになるので見ていて爽快。

釣りは魚だけですが、採掘は鉱石とお金がもらえるため、中盤以降はこちらがオススメです。

fis
どちらも操作はシンプルですが、癖になる面白さがあります

まとめ:原作好きなら間違いなく買いだが未プレイでも入門としてアリ

イーストワード本編は希望を感じるエンディングだったものの、登場キャラ全員が幸せだったかと言えばそうではありませんでした。

だからこそ、カモメ町で平和に暮らすキャラ達を見ることができて、本当に幸せでした。

「こんな世界あったらいいなぁ」というファンメイドでありそうな作品を公式がやってくれた、という感じです。なお、このDLCはパラレルワールドなので、本編をプレイしていなくても楽しむことができます。

未プレイでドット絵と農業に興味を持った方は、DLCからイーストワードの世界に入ってみてはいかがでしょうか?

fis
ほとんどありませんが、ネタバレが完全にゼロというわけではありませんので、その点はご注意を
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