ド素人がインディーゲームにあこがれてドット絵に挑戦してみた

ドット絵やピクセルアート。小さな四角の集まりに惹かれるのは何故だろう。

単にノスタルジーでは説明がつかなくて、懐かしさと目新しさを感じる不思議な世界観。

線ではなく点の集まりだって言うのに、ドット絵で作られたゲームは多様な表現を魅せる。

「ANNO: Mutationem」
2Dと3Dをかけ合わせた「ANNO: Mutationem」
「Milk inside a bag of milk inside a bag of milk」
使用する色を絞って、抽象的に寄せた「Milk inside a bag of milk inside a bag of milk」

手打ちでゴツゴツした表現を魅せるドット絵は、ゲームならではの芸術作品。と思う反面、「俺でも描けんじゃね?」という親近感というか、敷居の低さも感じる。

実際の所どうなんだろうか。この記事では、ドット絵が好きな私(まともに絵を描いたことゼロ)が、入門書を片手にドット絵を打ってみた記録を書いていく。

なお、記事中に出てくる入門書は「ドット絵プロフェッショナルテクニック ドット打ちからアニメーションまで」と、「ドット絵教室」を参考にしている。

ステップ①ペイントツールの準備

さて、早速ドット絵を描いてみるとして、兎にも角にも、ドット絵を描くソフトウェアを準備しなければ始まらない。

ひとまず、入門書やネットの情報をざっと調べて、いくつか候補があった。

  • EDGE
  • Photoshop
  • Aseprite

手元にある入門書では、無料で利用できてネットに情報が多いEDGEで解説されている。(多分これで全く問題ない)

とはいえ私は、「ドット絵やるならこれ最強」と謳われているAsepriteを選択した。

「ドット絵やるならこれ最強」と謳われているAsepriteを選択した。
一応、最強らしい

デフォルトだと英語なので、有志のMODを使って日本語化している。

YoutubeでAsepriteの操作方法を解説する神動画を見つけたので、ちょこちょこ確認しながら、入門書と照らし合わせてやっていく。

ステップ②とりあえずドットを打ってみる

しのごの言っててもしょうがないので、とりあえず現状のレベルを確認すべく描いてみる。

とりあえず現状のレベルを確認すべく描いてみる。
↑は画像サイズ32×32で打ったりんご

…まぁ、こんなもんです。

なぜりんごなのかというと、ずばり書きやすいから。というか、いきなり背景画とか、そういうのを描ける訳がない。

左はペイントツールでちゃっと描いたりんごで、右がぽちぽちドットを打ち込んだりんご。ドット絵の方が感覚的に整った絵に見えないだろうか?

見えるはず、というか見えて欲しい。

そうです。圧倒的にセンスと経験に欠けていても、ドットという制限があることで、比較的簡単にそれっぽい絵になるんです!

まぁ、冷静に考えれば当たり前の話なんですけどね。

ちょっと寄り道①角を取る「アンチエイリアス」を学ぶ

さて、そろそろちゃんとした技術を学んでみよう。

どの入門書や解説しているwebサイトでも、ドット絵の基本として最初の方に書かれているのが「アンチエイリアス」ってやつだ。

簡単に言うと”ギザギザをなめらかにする作業”らしい。(参考元

色と色の間に、中間色などを入れて、柔らかな印象にするって感じ。

まぁ見てるだけじゃわからないので、それを意識しながらりんごを書き直してみた。

まぁ見てるだけじゃわからないので、それを意識しながらりんごを書き直してみた。
かなり良くなった気がする…

正円ツールで縁どったせいでボーリングの玉みたくなっているけど、そこは一旦置いて欲しい。

今描いているりんごは、右上に光が当たっているので、そこから離れるほど暗い赤を入れている。(これは、アンチエイリアスというより、ハイライト?)

(これは、アンチエイリアスというより、ハイライト?)
細かい部分だけど重要っぽい

とりあえず、りんごを型どっている縁にそれっぽく中間色をつけてみたり、左下以外に黒を使わないことで、背景とりんごの境界が目立たないようにしたつもり。

うーん…実際うまく行っているか分からん。光と影の感じも、光源から離れるほど暗くなるのは分かるんだけど、ちゃんと出来ているのか??

これはもう手を動かしまくって感覚で覚えていくしかない。次からは反復練習のフェーズに入る!

ステップ③模写をしてみよう! 

手元にある入門書の中に「ドット絵教室」なるものがあり、見たまんま打ち込んでいくだけでドット絵が完成する。その中に「葉付きりんご」の描き方が載っていたので、それを模写していこうと思う。

一応、パレットで全く同じ色を作ることも出来るっぽいが、なんとなく自分の身につかなさそうなので、基本的に色は自分で作りながら変えていったほうが良さそうだ。

おお!なんて素晴らしい出来栄えだ!模写だから当たり前だけど!
おお!なんて素晴らしい出来栄えだ!模写だから当たり前だけど!

1ドットレベルで真似すれば、理論上は全く同じ模写が可能なのもドット絵の魅力かもしれない。ひたすら人のドット絵を模写しまくれば、感覚がつかめるかも!

そう思い、とりあえず色々模写してみた

トッピングもちゃんと再現した「ラーメン」
トッピングもちゃんと再現した「ラーメン」
色を使い分けて凹凸を表現した「月」
色を使い分けて凹凸を表現した「月」
教材に載っていた「男の子」
教材に載っていた「男の子」

これらも、入門書のやつをまんま見ながら描いている。と言いながら、アンチエイリアスというか、色のハイライトの付け方はかなり感覚でやっている。それでもそれっぽくなってくれる。

Night in the woodsのメイ ドット絵
これは一応ゼロから描いてみた。(Night in the woodsのメイのつもり

ちょっと寄り道②凹凸を再現する「エッジ表現」

ちょっと寄り道②凹凸を再現する「エッジ表現」

これも入門書片手に打ったものだ。

入門書片手に打ったドット絵

こんな感じで、左上に影を付けて右下の囲いを白くすることで、凸凹を表現している(エッジ表現、というらしい)

またボリュームのつまみを前面に出し、内部が凹んでいることをエッジで表現する。端を暗く、手前を明るく、そして下に影を付けた。(もちろん手順に乗っていたから描けたんだけど)

模写するだけでも、感覚が少し身についている気がする。ただ、こういう細かいドット絵をポチポチやってると、徐々に頭がおかしくなってくるから根詰めるのも良くなさそう。

ステップ➃好きなものをゼロから描いてみる

カクカクしてて描きやすそうなカセットプレイヤーをドット絵にしていく。型番はTPS-L2。(ガーディアンズオブザギャラクシーでスターロードが使ってるのを見て以来、惚れている。高過ぎて現物は持ってないけど)

まずは土台を作って。

まずは土台を作って。

とりあえず、簡単に打ったのだが…

とりあえず、簡単に打ったのだが...
大きさに違和感が……

最初の輪郭というか、土台の部分がミスったせいでサイズ感が終わっている。

納得いかないので、一から描き直してみる。

サイズ感を見直して形も成形しなおしたVer
サイズ感を見直して形も成形しなおしたVer

うーん、いやまぁさっきよりマシになったとは思うが、どうだろう。

よく見るとグッチャグチャ
よく見るとグッチャグチャ

これでもまぁ、とりあえず浮き出ている感は出せてる(つもり)なので、俺にしてはよくやったと思うが。エッジ表現、かなり大変そうだ。

ちょっと寄り道③パレット作りの基礎を学ぶ

ここまで適当にやっていた色の使い方について、基礎的な部分を学び描いてみる。

ここまで適当にやっていた色の使い方について、基礎的な部分を学び描いてみる。
色味が少ない……

左側に使用した色をまとめたパレットがある。

これまではその場で必要な色を作って適当に並べていたのだが、パーツごとに必要なグラデーションを考えておいて、順に並べておくと良さそうだ。

今までは、適当に基本色を決めて、ちょっと暗い色を影にして、ちょっと明るい色を光源にする。みたいな感じにしてたけど、明度と彩度の知識があれば的確に影っぽい色や、光源に近い色を作れるようになる。(今のところ無理)

一旦この辺を意識して、描いてみよう。

一旦この辺を意識して、描いてみよう。
明度と彩度を意識して……

先に大体のパーツごとのグラデーションを作って、パレットをキレイに並べておくとドットが打ちやすくなる。サイズを見直したのもあるけど、さっきとは比べ物にならないくらいキレイな土台が打てた。

SONYラジカセドット絵
だいぶ完成度が高くなったのでは??(笑)

あとは、ひたすら打って行く。

結構上手く行ったんじゃないだろうか。やっぱりこういうカクカクした物体は、ドット絵で描きやすいんだろうな。

ステップ⑤簡単なアニメーションにしてみる

せっかくカセットプレイヤーという動作するものを描いたので、簡単なアニメーションを作ってみる。

アニメーションってどうやんだよって感じですが、ドット絵をアニメーションをするのは、(もちろんクオリティによってレベルは違うけれど)0からドット絵を描くこと以上にハードルが低かった。

特に使っている「Aseprite」が優秀なのか、ちょっと動かすだけならそんなに難しくない。

ラジカセドットGif
動いてる!!

こういう感じで、全く同じ画像のフレームを何枚も作って、ちょっと変化を与えるだけで動いてくれる。自然な感じで動かすのはまだ無理だが、パラパラ漫画を描いている感じで楽しい。

そして完成したGIFがこちら。

そして完成したGIFがこちら。
良くないですか???

再生ボタンを押した時の浮き沈みを表現するのがめちゃくちゃ難しかった。あと、テープの回転も。これでちゃんと回ってるように見えているのか心配。

本当は、動かしたいパーツとかをレイヤーに分けて描いておけば、後から楽に動かしたりしやすいのだろうけど、今回は普通に全部同じレイヤーで描いてしまったので、再生ボタンとテープの回転くらいしか描けなかった。次やる時は動かす前提で、レイヤーを分けて描いてみようと思う。

とりあえず、本記事ではこれをゴールにしようと思う。

ドット絵に少しだけ触れて感じたこと

人生で全く絵を描いてこなかったので、中々ハードルは高いかと思ってたが、わりとすぐ「描きたいものをそれっぽく描く」ことができたので、とても楽しかった。

そういう意味で、ドット絵は描くモチベーションを維持し易い、のかもしれない。

とはいえ、今回挑戦したのは小物なので、背景画とかそういうのに挑戦するとなると全く別だろうな。むずそー。

…せっかくソフトと入門書を買ったので、これからも打ってみようと思います。

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