クリアしたゲームの余韻に浸りながら、分かりやすいレビューをお届けする『クリアの後で。』
記念すべき第一回は、独特の世界観と美麗なドット絵が魅力的なブラスマフェスの続編、『ブラスマフェス2』となります。
ちなみに筆者は1をswitch版、2をSteam版でクリア済みです。
前作との違いも踏まえて紹介します
Blasphemous(ブラスマフェス)とは?
ブラスマフェスはThe Game Kitchenが手掛けた、『メトロイドヴァニア』と呼ばれるジャンルの探索アクションゲームです。
この記事の執筆時点(2023年8月29日)では、両シリーズともSteamユーザーレビューで『非常に好評』となっている人気シリーズといえるでしょう。
絵画のように緻密に描かれたドット絵、ダークな世界観にグロテスクな描写。広大なマップを探索する楽しさを兼ね備えており、インディー界ではコアなファンも多いゲームだと思います。
おおまかなストーリー:『悔悟者』となって世界の真相に迫る
大まかに言うと、プレイヤーは悔い改める者『悔悟者』となり、ゲームの舞台『クヴストディア』を旅し、世界の真相に迫るといったストーリーとなっています。
ただ、このストーリーがなかなかの曲者。とにかく比喩や抽象的な表現が多く『贖罪、信仰、儀式、奇蹟』などの馴染みのない言葉が次々と出てきてます。
最終的に、私は文章がただの記号に見えていました
ストーリーやNPCとの会話、アイテムのフレーバーテキストにまで難解な表現は続き、私は理解することを諦めました。
果たして、このゲームを理解できている人が何人いるのか?このゲームを翻訳した人でさえ、理解できなかったのではないかと疑いそうになりました。
前作からのパワーアップ点
過去作と比べてアクションが快適となり、ドット絵の解像度やUIに関してもレベルアップしている様子が伺えました。
ここでは前作をプレイした方に向けて、初代ブラスマフェスからパワーアップした点を解説します。
武器数の増加:剣を含めた全3種類
前作の武器は剣のみでしたが、今回は新しく2種の近接武器を加えて3種類が利用可能です。
①剣
前作とほぼ同等の性能。攻撃を当て続けるごとに貯まるゲージを消費し、怒涛のラッシュを叩き込める。
②フレイル
チェーンのついた提灯のような武器。大振りで素早い攻撃はできない反面、広い攻撃範囲と高いダメージが魅力。
③双剣
攻撃速度が速く、剣と同様に当て続けると強化状態に移行。ダメージを受けると解除されるため使いどころが難しい。
攻撃方法が増えたおかげで、アクション性も結構変わってますね
演出の強化:見た目だけでなく分かりやすさにも貢献
イベントシーンにはアニメーションが採用され、世界観がより分かりやすく伝わるようになりました。
また、文字もドットから高解像度化され、難しい言葉を多用している文章が”文字として”は理解しやすくなっている気がします。
演出とは少し違いますが、攻撃時のダメージが表示できるようになった点も、細やかな変更点といえるでしょう。
敵のHP表示はこちらの方が好み!
移動速度の上昇:メトロイドヴァニアとしての完成度もアップ
前作ではどちらかというとモッサリとした操作感でしたが、今作は2段ジャンプや空中ダッシュが可能に。ホロウナイトを彷彿とさせるような、軽快な操作感となっています。
バトル面でのアクション要素だけでなく、探索面も快適になっているため正統進化という感じでしょうか。
動きに軽さも感じられて、動かしてて気持ちいい!
強化項目の見直し:追加能力が付与される『ロザリオ』と『寵愛』が追加
強化要素として自身の能力を強化する『ロザリオ』と『寵愛』のアクセサリーが追加。武器の固有技などが開放されるランクシステムなど、強化要素が分かりやすくなっています。
とくに彫刻を装備する『寵愛』は、組み合わせによって様々な強化ができるため、攻撃特化や魔法特化などプレイングの幅を広げてくれます。
プレイスタイルに応じて伸ばしたい能力を調整できるので、前作よりも遊びやすくなってますよ~
プレイフィールと難易度について
武器の多様化、祈詞(魔法)、移動の高速化。前作と比較してスピーディかつ、臨機応変な戦い方ができるため、アクションゲームとして格段に面白くなっています。
個人的には、祈詞がかなり強くなっている印象。前作ではボス戦でかなり苦労したのですが、今作では祈詞の連発で初見勝利できたボスもいるほどです。
祈詞メインで合間に武器を使う戦法でラスボスもサクッと撃破できてしまい、前作よりも相対的に難易度が下がっているのかなと感じました。
前作が難しくてクリアできなかったという方も、今作ならクリアできる難易度になっているかもしれません
クリアしてみての感想
探索部分とグラフィックについては前作から十分なクオリティがあったので、そこまでの進化は感じませんでしたが、アクション部分は前作の不満点を解消して、素晴らしい進化を遂げています。
私は小難しいストーリーや考察が苦手なタイプのゲームプレイヤーですが、ストーリーを理解できないことを加味しても良作と言って良いと思います。(もちろん理解できるに越したことはありませんが)
メトロイドヴァニアにおいて最も重要なのは『アクションの軽快さと探索する楽しさ』だと思っていますので、その点に関してはブラスマフェス2は文句なしにオススメできるゲームです。
1のストーリーを何も理解していなくても楽しめたので、1を未プレイでアクションと探索を楽しみたい方も、この機会に悔悟者となって難解な奇蹟の行方を見届けてみてはいかがでしょうか?
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