クリアしたゲームの余韻に浸りながらキャッチーなレビューをお届けする『クリアの後で。』
第5回は淡いパステルの色合いが可愛いドット絵アクションRPG『Garden Story(ガーデンストーリー)』です!
ストーリー:島を救うためガーディアンとして四季の村を巡る

主人公のコンコード(ブドウ)は島を守るガーディアンに任命され、フハイ族に悩む島民の問題を解決するため旅立ちます。
物語の舞台となる島には、野菜や果物、カエルなどの多様な種族が共存しており、美しい四季の村の存在も相まってワクワクが止まりません。
ただ、可愛い見た目に反して会話に少し硬い表現があり、子どもがプレイすると少し分かりにくい部分も。ポップな印象を感じながらも、どこかチグハグに感じるかもしれません。
音楽:癒されるBGMと操作して気持ちのいい効果音

BGMはゲームミュージックにおいて非常に重要視されますが、効果音もプレイフィールに大切なポイントだと思います。
ゲームを開始してカーソルを動かす「ポン、ポン」という音も心地よく、効果音によって遊びたくなる点も今作の魅力といえるでしょう。
街によって季節が変わる本作は、それぞれの季節感をBGMで上手く表現しており、ベンチに座って音楽を聴きながらのんびりしたくなります。

HARF-WAY コマーシャル

グラフィック:カラフルでやわらかい色彩がキュート

色鮮やかで細部まで書き込まれたドットが存在感を放っており、グラフィック面のクオリティも申し分ありません。
同じ種族のキャラクターでもドット数を調整して描き分けており、植物や動物をモチーフとしたデザインを見ているだけでも楽しめます。
キャラクターはもとより、背景やユーザーインターフェースに至るまで随所にこだわりを感じました。

システム:村との交流で強くなる!でもそれが少し面倒

本作はレベルの概念が存在せず、ステータスを上げたり装備を強化するために村の依頼をこなす必要があります。
この依頼は最初こそ良いのですが、敵を倒すかアイテムを見つけてくるかの2種類しか用意されていないため、いくら成長のためとはいえ段々と面倒に。
また、一部の依頼アイテムは入手するまで非常に手間が掛かることもあり、ゲームのテンポを少し崩しているようにも感じました。

アクション:お子様でも安心の難易度、でも気になる点もアリ

アクション要素は攻撃と回避のみで、はっきり言って普段からゲームをやっているプレイヤーなら簡単と感じる難易度です。
なので、アクションゲームをあまりやらない方や小さい子でも全然問題なし。
ただ、ゲーマーからすると武器やアイテムを使うのにホットバー(短縮キー)が4つしかないのが少し気になりました。
武器だけで4つならまだしも、回復を含むすべてのアイテムが4つしか振りかけられず、流石に少ないかなぁと思います。

まとめ:可愛くてコンパクトなアクションRPGがやりたいならオススメ
本作はストーリーだけなら10時間程度でクリア可能なので、見た目が気に入った方やサクッとクリアしたい方は購入して損のない1本だと思います。
ですが、アクション面ではかなり旧世代の要素しかないので、アクション目的にプレイするゲームではなさそうです。
家具を配置するなどハウジング要素もあるので、『アクション要素のあるどうぶつの森』のような感じかもしれません。
絵本を読んでいるような癒しの時間を演出してくれるので、忙しい毎日に疲れた方、ひと時の癒しの時間として遊んでみてはいかがでしょうか?