2026年1月18日に東京・秋葉原UDX Galleryにて開催された「DREAMSCAPE4」。
毎回異なるテーマにて開催されている本イベントの特色であり、今回のテーマは『ホラー』。当日の会場は多くの来場者で賑わいを見せていました。

本記事では数ある展示作品の中から、筆者が注目するタイトルである『ハコアタマ』をご紹介します!

『ハコアタマ』は最大4人で遊べる協力型サバイバルホラー。
終末世界の怪異がはびこる地下街道で、仮釈放された仲間と協力しながら配達業務をこなしていきます。
本記事ではイベント現地での試遊を通して得た印象に加え、製作者様への取材を通して見えてきた本作ならではの魅力をお伝えします。
ホラーなのにわちゃわちゃ?協力プレイで広がる遊びの幅
『ハコアタマ』はマルチプレイ・シングルプレイの両方に対応している作品となり、今回はシングルプレイで体験させていただきました!

ゲームを開始すると、プレイヤーは拠点となるエリアにスポーン。その目の前には、見るからに不穏な顔が描かれた怪しげな荷物が大量に積み上げられています。
プレイヤーの目的は、これらの荷物を正しい住所へと配達し、報酬を得ること。こうした配達業務がゲームの基本的な軸となっています。

しかし、すべての荷物が安全とは限りません。
中には「怪異」が潜んでいる可能性があり、それを見抜かずに運んでしまうとプレイヤーの身に危険が及ぶ可能性も。そのため、配達前には必ずX線検査機を使って荷物の中身をチェックする必要があります。


検査機に荷物を通すことで「品名」「送り先の宛名」「重量」といった基本情報が表示され、それらを照合することで確認していく流れです。一つでも情報に不審な点があれば、その荷物に怪異が潜んでいると判断されます。

正しい荷物だけを選別し、誤ったものを排除する。
この工程は、ゲームの中でも特に重要なパートです。
マルチプレイでは、「荷物を機械に載せる役」「情報を見比べる役」「仕分けを行う役」といった形で役割分担が生まれ、協力プレイならではの楽しさが際立つこと間違いなし。シングルプレイでは、これらすべてを一人で行う分、より慎重に動くことが重要です。

検品した荷物をどんどん頭に積んでいき、特定の場所に届けることで報酬を得られます。荷物の数がプレイヤーのHPとなるため、頭に乗っている荷物が多いほど敵から逃げ切れるチャンスも増えていきます。

検査を終え、安全が確認できた荷物を手にしたら配達へと向かいましょう。ただし、拠点のシャッターを抜けた先には、怪異うごめく危険なエリアが広がっています。
怪異と鉢合わせ、襲われて荷物を全て落としHPが0になってしまうとゲームオーバー。周囲に注意を払いながら怪異をやり過ごしたり、時には回避ルートを探したりと、緊張感のある展開が続きます。

目的の住所まで無事に辿り着き、荷物を住人に手渡して代金を受け取る。その後、報酬を検査装置に流すことで換金される形です。電光掲示板の目的金額を達成するとゲームクリアとなります。
検査、配達、回収の流れがテンポよく循環することで、中毒性のあるゲーム体験が生まれている印象でした。
舞台設定やビジュアルのホラーテイストも色濃く、不気味さや緊張感をしっかりと演出していますが、実際に遊んでみると怖さ一辺倒の作品ではありません。

マルチプレイなら作業を複数人で分担しながら進めていくため、自然と会話が生まれ、思わず声を上げてしまうような場面も多く、全体としてはわちゃわちゃとした賑やかな楽しさが生まれそうな印象が強く残る作品です。
怖さと作業の楽しさが絶妙なバランスで共存しており、ホラーが苦手な人でも身構えすぎずに遊べる点は大きな魅力だと感じました。
本作に込めた狙いと今後の展望
現地では、本作のゲームデザイナーである、むつむつ氏からお話を伺うことができましたので、その内容をご紹介します。
本作は独特な世界観や設定が印象的ですが、そこには前作『虚衝 – Kyosho』での制作経験が活かされているとのこと。パズル性の高いアクションゲームであった前作について、むつむつ氏は「間口の狭さ」を課題として感じていたそうです。
そこで今作では、近年『R.E.P.O.』などをきっかけに盛り上がりを見せている、報酬を目的に数人で協力する「宝探し系ゲーム」というジャンルに着目しましたと仰っていました。
マルチプレイで遊べる点はそのままに、宝探しとは真逆とも言える「配達」をゲームの軸に据えることで、本作ならではの唯一性を追求しています。
本作でもっともキャッチーな「頭に箱のせて運ぶシステム」は、現実に存在する「頭上運搬」という行為から着想を得たものだそうです。

奇妙で不穏な世界観や、さまざまな生活の痕跡から感じ取れる「地下での過酷な生活環境」といったストーリーを、プレイヤーが遊びながら自然に読み取れるようなゲーム作りを意識しているとのことでした。
本作はまだプロトタイプということもあり、コア体験やゲームデザインといった大きな方向性は変えずに、地下シェルター内のビジュアルやマップ構成など、細かな部分をブラッシュアップしていく予定だそうです。
また、敵となるキャラクターの追加も計画されており、あまりグロテスクになりすぎない、ポップさのあるキャラクターを目指しているとのこと。
今後の続報にも期待が高まります。