『Keep Driving』は車を初めて購入した主人公が、あらゆるヒッチハイカーやトラブルに巻き込まれながらも目的地を目指すシミュレーションRPGだ。
絶対に聴いたことはないのに何故か懐かしさを感じる、ドライブにぴったりの軽快な音楽を流しながら、ヒツジの群れやあおり運転とのコマンドバトルを繰り広げる。
複数のエンディングに加え、車のカスタマイズやどんなヒッチハイカーを乗せるか、トランクにはどの荷物を積んでいくか、など様々な楽しさがある本作を紹介させてほしい。
初めて車を買ったぞ!さぁ向かう先は…

ゲームを開始してすぐに、免許証のようなものを作らされる。舞台は2000年代初頭。海外ではこのようなスタイルが基本だったのだろうか。
プレイヤーの名前や両親との関係、職業…これらは特定の場面で意味のあるものとなるが、基本的には自分の好きなものを選んで良い。
両親との関係が良好であれば、万が一愛車が故障した際に助けてくれるかも知れないが…。

私の場合は愛車が故障、親も電話に出ない、悲しいエンディングを味わうこととなった。「こんな終わりを迎えるとは…」とモノローグが入るのだが、本当にその通りの気持ちを味わい、寂しく夜道に取り残される。
早ければ1周1時間ほどで、2周目には違う車種が追加されるのも魅力的だ。
「親が助けてくれなかった!くそ~もう1回!今度は両親との関係を最高の状態から始めるぞ!」とサクサク2周、3周とプレイしてしまう。
車体へのペイントはもちろん、どんなエンジンを積むか、タイヤは舗装された平地用なのか、それとも荒い山道用なのか、など様々なカスタマイズを楽しむこともでき、プレイするたびに自分の愛車を作り上げていけるのも楽しいポイントのひとつだ。
道中で遭遇する、たくさんのトラブル

本作は基本的に、行き先を指定してそこへ向かうまでに起こるイベントをこなしていく流れを取る。
画像のように、ヒツジの群れ…わかりやすく言えば「敵」の行動に対して、自分が持っているスキルを当てはめ、上手くガード。
ガードが出来ないと、自分の元気・車の耐久・ガソリン・お金のパラメーターが削られるので、それらの数値を管理しながらドライブを続けていく。

また、ヒッチハイカーを乗せ、彼らのスキルを使ってバトルを有利に進めることもできる。危なげなパンクお兄さんを乗せてみると、ペットの犬もついてきた。
この犬が意外にも優秀なスキルを持っていて笑ってしまったが、臭かったりもするので、適度にアイテムを使って清潔にする必要がある…。
ちなみにヒッチハイクをしている人の中には、「夜になるとプレイヤーのお金を盗む」なかなかに最悪な固有スキルを持っている人もいるので要注意だ。乗せる相手は慎重に選ばねば…。
森の中に捨てられている○○○な本ってあるよね

探索シーンでは、車のカスタマイズに必要な部品や、便利なアイテムを拾えることがある。
車を停めて森の中を歩きながら、見つけたアイテムをスタート地点に持ち帰ることが出来ればアイテムを入手、という流れだ。
中には使い物にならないスクラップ、ポイ捨てされたであろう飲み物のカップ、そしてちょっとセクシーな雑誌もある。もちろんなんの役にも立たない。むしろトランクを1マス埋める邪魔な存在なのだが、表紙がどれも微妙に違うドットだったりして、なんとなく集めたくなってしまった。
本作はこういった「別にいらないけどなんか良いな」があちこちに置いてある。


個人的には、このカメラフィルター機能も好きだ。ゲーム画面を加工アプリのようにフィルターをかけて遊べるというもの。いじってるうちに「あれっどれがノーマルなんだっけ」となるのはあるあるな気がする。
HARF-WAY コマーシャル
絵を一切使わずに文字だけで作られたテキストADV『文字遊戯』。様変わりした世界観が目玉と思いきや物語は思わぬ方向に進み、プレイヤーは言葉に干渉しながら世界を書き換えて真実と向き合うことになる。

たまには寄り道もアリ

「友達が誘ってくれたフェスに行く」という目的が最初にあり、それを目指しつつ色々な都市を通ると「ヘイ!カーレースに参加しないか?」だとか「おばあちゃんの容態が…」だとか、別の目的が出てくる。
どれに向かうのもプレイヤー次第だが、早く向かうに越したことはない。もっと早く走れるように車のカスタマイズをしよう。そのためには…お金が必要だ!!
お金を稼ぐ手段は、掲示板に張り出されている「お手伝い」をこなすもよし、そしてカジノでなんとか粘るもよし。

しょっちゅう「ライブの機材が届かない」みたいな依頼が掲示板に張り出されているので、そのたびに荷物を乗せ、届け、感謝された。ふう、良いことをしてお金ももらえた、って、あれっ、そういえばおばあちゃんの調子が悪かったような……。
ドライブに、行きた~~~い!!!!

本作の魅力を上げるとキリがない、と言えるくらいにはハマってしまったのだが、とくに好きな点を1つ挙げるなら「自由さ」がトップにきた。
〇〇に行く、という目的がありながらも、別に途中で目的地を変更したっていい。
ヒッチハイクを無視して通り過ぎてもいいし、逆に乗せまくってもいい。「黒い車で来い」とか言われたけど、無視してゼブラ柄にしてもいい。街でレコードをもらったからBGMを変更して、ノリノリになってみる。おばあちゃんの容態は悪いけど。

自由なところが良い!と言いつつ、管理するものはたくさんある。
前述した、ガソリンや耐久などの4つのパラメーター。あおり運転とのバトル。トランクに何を詰め込むか。給油のためのお金…。
それらたくさんの要素を、自分自身で選択出来るところに私は「自由さ」を感じたのだ。
「こうしなきゃならない」を無視できるドライブを、是非たくさんの人に楽しんでほしい。
〈詳細情報〉
| ゲーム名 | Keep Driving |
| ジャンル | シミュレーションRPG |
| ストア価格 | 2,000円 |
| リリース日 | 2025年2月6日 |
HARF-WAY コマーシャル
煙草を軸に交差する、ふたつの恋の物語。
無料で、どなたでも。スマホで、PCで、どこでも。
まるで文庫本のような、縦書きビジュアルノベル。
寂しさにも、熱がある。
『Keep Only One Loneliness』

