1しか好きになれない

今日はコミティア154に参加。元々HARF-WAYでライターとして書いて頂いてた絵な子さんが出展されると知っていたので、どうしても会いたかったというのが一番のモチベーション。昨日も文学フリマで国際展示場駅までのプチ遠征だったけど、そういうせせこまい感情で一期一会を棒に振るのは余りにも愚かだと思ったので気合いを入れて朝起きた。

8時に起きて身支度を整える。こんな時間に一人で出かけることは早々ないのでサラリーマン時代を思い出した。例のごとく1万円札で1,000円両替チャージする。こういうときの正解がイマイチわからないんだけど、ホントはATMの為替機能を使うのがベストなのかもしれない。次のイベント時に試したい。

改札を通った瞬間に場内アナウンスが流れ、新宿から町田間が通行止めに。乗用車の立ち往生らしい。うわー嫌だなーと思ったけど、人身事故じゃなくてちょっとだけホッとする。顔も名前も知らない人だとしても、死んでしまったことを知るのは悲しい。この悲しみが遅延の怒りに上書きされないように生きたい。

本来は電車一本だけど運転再開の目途も立たなそうだったので、海老名に移動して相鉄線で新宿を目指す。こういうときに面倒だなと思うのか、普段とは違うルートを試せると思うのか、そういった部分の積み重ねで感性は培われる気がした。やっぱり面倒だけどちょっと嬉しいかもと思った。

普段は降りない駅で普段は乗らない電車に乗ると、ちょっとだけウキウキするというか、駅の外に広がる微妙な生活感に触れられるから好きだ。たぶんここで仕事帰りにスイーツ買って帰るんだろうな~とか、ここの弁当屋は地元民に愛されてそうだな~とか、ここの居酒屋は怖そうなお兄さんが居そうだな~とか、どうでも良い日常を妄想してにやける。

そういえば、電車で読んだデイリーポータルZ主催の林雄司さん著書『「面白い!」を見つける』にて、型をずらして面白がることが重要だと書かれていた。思い返せば、自分も面白がることを目的としてメディアを運営していたはずなのに、ここ最近は面白いを探すことばかりしている。自分が好きだったのは面白がることだったと思い出して嬉しくなった反面、いまの自分は何をやっているんだと虚無る。

プチ挫折を感じながら国際展示場に到着。入場時刻とほぼ同時刻に着いたので思ったよりも人混みも少なかった気がする。というよりも、人の多さに慣れただけかもしれない。コミティアはガイドブックが入場券代わりになっているらしく、事前に購入した冊子を持参している方も多かった。好きなバンドのオフィシャルグッズを着込んで参加する古参ファンみたいでカッコよかった。

とりあえずガイドブックを購入(500円用意するの忘れてがっつりお釣りが発生)。下調べしてないので入場後は本当にぷらぷらする。自分は絵がド下手くそなので絵師になろうと思ったことはないし、これといって刺さる癖を持っている訳でもない。なんとなく良いな~という気持ちでしか楽しめないのが悔しかった。

予想よりも早く絵な子さんのブースを発見してご挨拶というか近況報告。面と向かっておめでとうございますといえて良かった。自分と関わった人の成功は素直に嬉しい。Tシャツが爆安の1,000円で売られてたので「安すぎる!!」と伝えると、「B級品だから安かったんです(笑)」と返ってきて、絵な子さんらしいなと思った。お互い頑張りましょう。

何も考えず参加して、何も考えずに本を買って、購入したラインナップを見て、これが自分の好きなものかと感じる瞬間が好きだ。世間の評判から隔絶された正真正銘の好きなもの。客観的に自分の好みや人柄を見つめている感じがして、こんな自分でもちゃんと人生を生きているんだなと感じられる。廃退した世界、POPで可愛いデザイン、偏愛エッセイ。あー、改めてすごい俺っぽくて嬉しい。

個人的に「死ぬ100日前から観る映画リスト」という本が一番面白かった。これのゲーム版やりたいよね。全然知らないようなゲームを掻き集めて、あんまり有名じゃなくても面白いもんは面白いんだぞと当たり前のことを伝えて、誰かが自分の真似をしてバトンのように繋がったら面白いよな~と思った。

自分より好きになれる人に伝わって欲しい。なんだよこのモチベーションってつくづく思う。幸か不幸か大体のことは面白がれるけど、この先にいくべき人は自分じゃないなとも思ってしまう。自分より楽しんでいる人を見たい欲求。これが自分の根本的な思想なのかもしれない。

創作の場合は「自分が好きだから」始める場合が多いけど、発信者は別の動機を持っている人もいると思う。自分の場合は「他人が好きそうだから」といった理由が大半を占めている。似ている思想の人はあんまりいない。HARF-WAYの普段の活動を知っている人は、この言葉が誠実味を帯びていると伝わると思う。

何かを好きになることは運命じゃなくて技術だと思う。行動を介して好きになる努力をしなければならない気がする。不純かもしれないけど、自分みたいな人間はこうでもしないと霞んでしまう。ほかのひとはどうか知らんけど、自分は何事も中途半端になってしまう人間側に立って何かしてぇよなと思ったりする。

でもZINEだけはマジで好きになれる気がする。

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