ちょうど一回り離れた兄がいる。
小さい頃からゲームで遊んでいる兄の横に引っ付いて、何とも地味なレベル上げをひたすら眺めていた。ゲームはそこまで好きじゃなかったけど、兄の楽しそうな姿を見るのが好きだった。
月日が経ち、見るよりも遊ぶ側の人間になった。ゲームを通じて兄の友人にも可愛がってもらうようになり、「お前、これを遊んで見ろよ!」とゲームを貸してもらったことがある。
忘れもしない、レガイア伝説。
ちょっと特殊な戦闘形式を採用したRPGで、コマンド入力のような方法で通常攻撃を繋げて必殺技を繰り出すのが特徴的なゲームだった。伝わるか分からないけど、ゼノギアスとかに近いかも。
PRG=コマンド入力バトルのイメージしか持っていなかった自分にとって、攻撃を組み合わせる戦闘はとても刺激的だった。勝っても負けても楽しくて、意味もなくフィールドをくるくる回っていた気がする。
あれよあれよとストーリー中盤まで進み、敵拠点に突入する場面。戦闘が徐々に面倒になり、敵から逃げまくって強行突破。ボス戦前のセーブポイントでしっかりデータを保存してバトルスタート。
見るも無残な惨敗。
そりゃレベル上げをサボったんだから当然の結果。10回戦おうが、20回戦おうが、ボコボコにされてボロ泣き。確か小学生だったので兄に泣きついた記憶がある。
結構、文句を言われた。
兄にコントローラーを渡して見守るわたし。ろくな回復アイテムを持たずにダンジョン最奥まで進んでいたので、体力ギリギリの中でひたすら逃げまくるスーパーチキンプレイがスタート。
道中で毒を食らって兄がキレながら町に戻る。ようやく振り出しかと思いきや、ここで経験値稼ぎ&お金稼ぎが始まり、回復アイテムと毒消しを大量に買い込んで準備を整える。
「これで負けないでしょ」といわれ、コントローラーを渡された。案の定、圧勝。道中の雑魚敵も回復アイテムで乗り切ったのでストレスフリー。生まれて初めて、レベル上げの重要性を知った。
近道を使っても、十分な準備が出来ていなければボスは倒せない。地味にこれまでの人生訓として活きている。焦ってゴールに近づいたところで、その手前で身動きが取れなくなることの方が多い。
だったら、のんびり進んで経験値を貯めた方が良いよね、と思ったりする。急ぐ必要はどこにもない。
いまの活動も同じだと思う。
いつでも町に戻れる場所でしっかり経験を積んで、回復できる準備をしてから大きな仕事に取り掛かること。最初はしんどいかもしれないけれど、経験は腐らないから尻上がりにラクになるはず。きっと。
希望的観測なんだけど、今度こそレベルを上げてから挑もうかなと思った次第です。