作業のお供に物語を据えて――作業用ADV『Chill with You : Lo-Fi Story』ブースレポート&インタビュー【東京ゲームダンジョン11】

2026年2月8日(日)、東京・浜松町にて開催されたインディーゲーム展示会『東京ゲームダンジョン11』。

複数フロアを貸し切って多くのゲーム開発者が出展した本イベントは、降りしきる雪にも負けず大勢の来場者で賑わっていました。

今回紹介する作品は、デスクワークのお供に最適な作業用ADV『Chill with You : Lo-Fi Story』です。

株式会社ネストピが提供する本作は、作業支援系ゲームに備わっている基本機能に加え、ゲーム内に登場する「サトネ」と一緒に作業できる点が大きな特徴。

去年のリリース後から話題になり、たちまち多くのダウンロード数を記録した本作。筆者もその魅力に惹かれたユーザーの一人です。

そんな『Chill with You : Lo-Fi Story』がゲームダンジョン11に出展されると聞き、これは行かねば…!と思いお話を伺ってきました。

作業用ADVの一つのカタチ

試験勉強やデスクワークをする時、そばで作業に付き合ってくれる人がいると捗る。そんな経験は無いでしょうか?

『Chill with You : Lo-Fi Story』は小説を書くことが好きな少女「サトネ」とともにデスクワークが出来る作業用ADVです。

ポモドーロタイマーやタスク管理の機能があるのはもちろん、サトネのことを少しずつ知れるストーリーや、選択肢ベースでの雑談を楽しむことができます。

お互いに作業通話アプリで繋がっている設定となっており、作業通話特有の「誰かが一緒に作業をしてくれている安心感」を味わえる点が醍醐味です。

特に印象的なのが、ストーリー要素。

ポモドーロタイマーを使い続けることでサトネとの会話が発生し、ストーリーが進みます。進行するほど仲が深まり、様々な話を聞くことができるのです。

序盤では語られない本作の世界観や知られざる彼女の境遇など、続きが気になってついつい作業を進めたくなるのがたまりません。

ストーリーを進めなくても、彼女の独り言を聞いたりちょっとした雑談をしたりできるので、作業通話らしい一体感があります。

▲ちょっとした雑談も

ストーリー要素以外にも、サトネの心情を表したLo-Fi音楽を流したり、多様な環境設定や室内のカスタマイズができる要素も用意されています。

例えば、部屋の置物。

設置できる装飾品としてコーヒーメーカーやマグカップなどがあり、ゲームを進めるとサトネの部屋に置けるアイテムのバリエーションを増やすことも可能。

他にも晴天や雨模様といった天候の変化や、夕焼けや星空を映し出す時間帯の設定。また部屋の外に飛行機や気球を飛ばすなど、小説のワンシーンのような背景を映し出すこともできます。

空飛ぶクジラや深海、宇宙空間といった不思議なものまで用意されているため、気分に応じて楽しめるのも本作の魅力です。

▲時間帯、天候など多種多様な環境設定がある

環境音にも波風や生物の鳴き声といったものがあり、気分に合わせて変えるのが楽しいです。

筆者は実際の天候に合わせて景色を変えたり、複数の景色を組み合わせて設定したりしていました。人によって好みが分かれるので、他のユーザーはどんな環境にしているかが気になるところです。

また、好みで流せる音楽はサトネの心象風景を描いた曲調になっており、朝起きた時の穏やかな気持ちや、作業中の集中しつつも落ち着いた感覚などが伝わってきます。

他にも、クリスマスにはサンタ帽を被ったり、バレンタインデーに特殊な会話が発生したりしました。ユーザーとしても季節感を感じられるので楽しいですね。

▲クリスマス仕様の部屋でサンタ帽を被るサトネ
▲バレンタインデーの特殊な会話

ゆったりリラックスして作業をしたいとき、誰かと一緒に作業をしたい時におすすめです。

サトネのキャラクター性やおすすめ環境設定、そして待望のスマホ版も

会場では、株式会社ネストピの開発陣から制作秘話や待望の情報についてお伺い出来ました。

まず、サトネのキャラクター設定はどのような経緯で決まったのか。とても魅力的なキャラクターなので、ぜひお聞きしたいと思っていました。

開発者の方によると、開発初期ではサトネを「ゲーム作家」にする予定だったそうです。様々な効果音を扱えるキャラクターにする方針があり、ゲーム作家にすればそれが叶えられる利点があったとのこと。

しかし、キャラクター性にばらつきが出てしまうこともあり、方向性を変える事に。

開発チーム内で話を進めた結果、小説家であれば描写しやすいイメージがあり、現在の「小説家を目指す文学少女」の設定にしたそうです。

▲もしゲーム作家であったらどんなゲームを作っていたのだろう

また、インタビューでは開発陣がおすすめする環境設定の話も持ち上がり、皆さんの好みやおすすめの設定について思い入れも含めて語っていただけました。

まず、景色であればクジラや青い蝶。作家の心象を反映したようなデザインで、幻想的な空間を演出できるのが推しポイントだそうです。

他には「空を飛ぶ本や本棚」もおすすめで、非日常感がある点が好みだと仰っていました。普段使いしている、と嬉しそうに語っていただけたのが印象的です。

▲窓の外の景色、幻想的なクジラと青い蝶
▲窓の外で本棚が飛んでいるのを見ると、どことなく穏やかな気持ちに

環境音としてヒグラシやコオロギ、カエルの鳴き声といった田舎の風景を再現できることもあり、担当者の方が「故郷の風景を思い出しながら使ってます」と仰っていたのが印象的でした。

それらの環境音は、音量調節も含めてこだわって欲しいとのこと。プレイするうちに様々な設定項目が追加されていく為、たくさん試してみたいですね。

今回、開発陣のおすすめや好みの設定をお聞きできたのは嬉しかったです。こういった話は現地であればインタビューでなくても聞けるので、今後は雑談混じりに聞いてみるのも良いと思いました。

▲豊富な環境設定

そして、インタビューの最後には2月15日(日)に発表されたスマホ・タブレット版についても聞かせていただけました。スマホ版についてはユーザーからも要望が多く、特に「外に持ち出して使いたい」との声が強かったそうです。

※2月27日にスマホ版の事前登録が開始されたので気になる人はぜひチェックしてみてください

■App Store
https://apps.apple.com/jp/app/id6757417650
■Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.nestopi.chillwithyou

筆者もPCが使えない状況で本作を使えたら良いなと思っていた為、とても感激しました。スマホ版がリリースされれば、カフェや図書館などでもサトネと一緒に作業が出来るので魅力的です。

また、PC版のデータを連携して進行度の共有が出来るそうなので、既存のユーザーも安心して使う事が出来ます。外出先でもパソコンの前にいるサトネが付き合ってくれるわけです。

本作は更新ロードマップが公開されていたり、ときおり新情報が明かされたりなど、まだまだ変化がある様子。

今後も広がりを見せる『Chill with You : Lo-Fi Story』の世界に、ぜひ浸ってみてはいかがでしょうか。

〈詳細情報〉

ゲーム名Chill with You : Lo-Fi Story
ジャンル作業用ADV
ストア価格1,200円
リリース日2025年11月16日

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