世界観から楽しめるテーマ特化型ゲームイベント『DREAMSCAPE#4』イベントレポート

2026年1月18日に「秋葉原UDX Gallery」で開催されたテーマ特化型ゲームイベント「DREAM SCAPE#4(ドリームスケープ4)」にお邪魔させて頂きました。本記事は本イベントのレポート記事となっています。

いきなり自慢なんですけど、受付で頂いたメディアパスがめちゃくちゃカッコ良いので見てください。火で炙ったような縁取りはもちろん、小口(側面部分)も丁寧に手塗りされてて痺れました。

ということで閑話休題。

DREAM SCAPE第4回目の開催となる今回のテーマは『ホラー』。

会場内は外からの採光を極力抑えて薄っすらと暗く、空間を介して恐怖心を引き立てる設計に。あくまでホラーゲームが主役だ、といった印象を与えるデザインの数々に期待も高まります。

▲受付の時点でカッコいいのよ
▲会場に設置された幕がオシャレ(四のフォントめっちゃ良くないです???)

ホラー大好き人間が集まるマニア向けのイベントと思いきや、イベント会場は暴力やゴア表現の度合いによって作品をゾーニング。

万人が楽しめる導線が敷かれており、意図せず成人向けの本格ホラー作品を踏む心配もありません。


【ゾーニングの区分け】

Green
・軽度の暴力描写、もしくは含まない作品。
・流血表現を含まない作品。

Yellow
・暴力表現を含む作品。ただし、極端なゴア表現や成人向けの内容は含まない。
・一定の血液描写や軽度の暴力行為が含まれる作品。

Red
・極度の暴力表現やゴア表現、成人向けコンテンツなど、全年齢層向けではないコンテンツを含む作品。
・CERO倫理規定、「禁止表現」に抵触、または抵触する恐れのある表現が含まれている。
・CEROの審査で「Z」区分レーティングを受けた作品、もしくは「Z」区分に相当する表現が含まれている可能性がある。


▲フロアマップにも記載されてて巡回がしやすい

ホラーの強度別に作品を分けることで、自分好みの作品にアクセスしやすい環境を整備。窓側で光が差し込みやすい場所をGreen(流血を含まない作品)にするなど、来場者に優しい設計が印象的でした。

DREAM SCAPEの代名詞とも呼べる「箱」も随所に積んであり、デザインレイアウト面だけではないイベントの特色を感じられたのも良かったです。

▲会場内の明度が場所によって異なる
▲暖色の間接照明も会場に彩りを添える
▲こういう部分にグッとくるんすよね…

今回のイベント時間が16:00~21:00ということもあり、技ありのライティング技術によって会場全体が夜の雰囲気をまとっていたのも魅力的でした。この辺は真似しようと思っても早々できませんね。

下記の画像を見てください。

▲これが日中
▲これが夜(19時くらい)

スクリーンや各ブースの光が会場内で引き立つように調整されてて、この場所で遊ぶことに意味が生まれてました。「試遊環境の体験設計を含めてゲームイベント」という真摯な姿勢に脱帽です。

また本イベントに参加して感じたことはそれだけではありません。

一言にホラー作品といえど、作品に込められた恐怖の捉え方がゲームによって千差万別だったのです。

畏怖的な存在による直接的な怖さもあれば、作品のフレーバーとして恐怖シーンが挿入されているものもあり、作りたいものに沿った多種多様な表現でホラーを演出しているのだなと感心しました。

次に試遊した作品をいくつか紹介しようと思います。

Project PET

▲パッと見はカワイイだけ…?

謎のペットを世話して虹色のうんちを集めるシミュレーションゲーム。毎日餌を与えてそれで終わりというわけではなく、餌をあげた翌日に検査して異常があった場合は何らかの処置をしなければなりません。

体毛がなくなったり、瞳の大きさが変わったり、しっぽが小さくなったり、何かしらの変化が起きた項目に対して薬を与えていきます。

正しい処置をできなかったら恐ろしいことに…

▲画面が切り替わり一人称視点に

可愛らしくてすごい平和そうに見えるけど、薄壁を隔てて畏怖の存在と共存している怖さを感じる作品でした。虹色のうんちって一体何に使うんでしょうね。

〈詳細情報〉

ゲーム名Project PET
storeページ誠意制作中
X公式アカウントNERDY PENGUIN

私の朝食はシリアル/My breakfast was cereal.

▲何やら物々しい会話内容のようだが…

失声症によって声を出せなくなったラジオパーソナリティの主人公が、タイピングを介してシリアルキラー(連続殺人犯)と会話をしていくノベル&タイピング作品。

試遊版のお相手は凶悪な殺意があるわけでもなく、居眠り運転で2回の交通事故を引き起こして刑務所に入っている設定。もしかすると、必ずしも悪い人間だけとは限らないのかもしれません。

▲自分で会話内容を打ち込んで会話を進める

本作はタイピングゲームの位置付けながらも入力の制限時間を廃止しており、会話の没入感を高めるために手打ちを採用していたのが印象的でした。グサッと来る展開が待ち受けてそうで楽しみです。

〈詳細情報〉

ゲーム名私の朝食はシリアル/My breakfast was cereal.
storeページ誠意制作中
X公式アカウントFuroshiki Lab

Don’t Drop The Cake

▲kinoita & cake

板の上に乗ったケーキを落とさないよう進むウォーキングホラー。前後移動と向き変えを駆使して進む形式を取っており、使用するのはWASDとマウスのみ。

歩いたときの振動でケーキがぷるぷるとズレるため、マウス操作で板を傾け落ちないよう調整していく。ジャンプスケアで驚いた拍子にケーキが落下、なんてことも多々ありそう。

▲異形頭フラワーマンが襲ってきてビビる筆者

ケーキを運搬する動き自体はシンプルなものの、恐怖に対する身体の拒否反応をギミックの核として据えていたのが印象的。怖さよりもドキドキ感が強めでコンパクトにまとまった作品でした。

〈詳細情報〉

ゲーム名Don’t Drop The Cake
storeページ【体験版アリ】
https://store.steampowered.com/app/3160640/Dont_Drop_The_Cake/
X公式アカウントミドリヤマ/Midoriyama

HARF-WAY コマーシャル

神経衰弱×ブラックジャックの変わり種ローグライク『ReSoul:Jack』。ボードに設置された大小関係から数字を逆算し、集めたアイテムでチップを荒稼ぎする新感覚ギャンブルを是非お楽しみください。


HAUNTED STREAMER

▲なんだか罰が当たりそうなフェイス

一攫千金を夢見て肝試し系ストリーマーになった主人公を操作し、心霊スポットを巡るホラーアクション。馬の被り物で怖さが若干和らいでて助かった。

心霊映像を撮影できると「イイね」「スーパーコイン」といった数値が上昇してオイシイ反面、正気度が減少してゲージがなくなるとゲームオーバー。度胸試しがシステムに上手く反映されてて面白い。

▲スパチャに答えて大儲け(でも怖い)

探索中に視聴者からのスパチャが飛んでくることもあり、嫌々ながら答えると正気度と引き換えにイイねが爆増。このシーンがあまりにも怖すぎて後ろから見ているお姉さまズも悲鳴を挙げてました。

〈詳細情報〉

ゲーム名HAUNTED STREAMER
storeページhttps://store.steampowered.com/app/3234690/HAUNTED_STREAMER/?l=japanese
X公式アカウントPrank Maker

DON’T STOP SMILING

▲不穏でしかないよ…

常に笑っていないとゲームオーバーになる探索型ホラーゲーム。ゲーム開始時に無表情と笑顔の両方を撮影し、それとプレイ中の表情を照合してゲーム内で笑っていると判定している様子。

怖かろうが不気味だろうが笑っていないと即終了。「人肉と思われるアイテムを皿に盛りつけ咀嚼する」といった倫理に反する場面もあり、笑いたくない場面を意図的に作り出してて唸りました。

▲不気味な部屋で笑いながら食材を探す筆者

恐怖に対するアプローチがじっとりしていて、サイコホラーの質感を押し出しているのが印象的。ずっとニコニコしていたせいか、突っ張った頬の筋肉が痙攣しちゃってヘラヘラ笑っちゃいました。

〈詳細情報〉

ゲーム名DON’T STOP SMILING
storeページhttps://store.steampowered.com/app/4229600/DONT_STOP_SMILING/?l=japanese
X公式アカウントえがお犬

琉奈と悪夢の館

▲両手を縛られた不運な少女

見るからに可哀想な少女を操作して洋館からの脱出を図るホラーアドベンチャー。手足が縛られた状態で吊り下がるロープを調べると…のようなバッドエンドも盛り沢山で可愛さとホラーが両立している印象。

スタミナが切れると顔が「(>_<)」になっちゃうのも愛くるしいですね。恐怖を真っすぐぶつけるのではなく、可愛さを引き立てるためのアクセントとして使っていてなるほどなと思いました。

▲息切れ復帰後に「ふぅ…」と一息つくボイスが数パターンあるらしい(こだわりがスゴイ)

開発者さんは「追いかけっこのようなアクション要素はなるべく入れたくないんです」と仰っており、無理やり怖がらせることはしないよう調整しているとのこと。可哀想だけど可愛いが好きな方におすすめです。

〈詳細情報〉

ゲーム名琉奈と悪夢の館
storeページhttps://store.steampowered.com/app/2106150/_/?l=japanese
X公式アカウントZephyrStudio

トガネヨビ

▲イベント時は写真NGだったのでゲーム画面を記載

怪しい高額バイトに釣られた主人公ハチスカを操作し、公衆通信機から特定の人物に電話を掛けて脱出を図るゲーム。怖さと可愛さが共存している謎解きメインのホラー作品です。

ゲーム内のスマホ端末から気になるワードを検索し、脱出方法と電話を介して何が行われているのか情報を拾っていく流れ。ジャンプスケアの表現こそあれど、ホラーメインではなく謎解き要素が強めでした。

▲イベント当日は謎解きフライヤーを配布してました(手が込んでる…)

1月末に発売したばかりの作品なので、steamストアページからいつでも購入可能です。公衆電話×謎解き×ホラーゲームのフレーズが気になった人はぜひ覗いてみてくださいませ。

〈詳細情報〉

ゲーム名トガネヨビ
storeページhttps://store.steampowered.com/app/3975530/_/?l=japanese&beta=1
X公式アカウントトガネヨビ【公式】

ごだか神の注目するタイトルも並ぶ代理出展ゾーン『ProxyBooth』

▲神様なので拝むとご利益があります

今回のDREAMSCAPE#4にはインフルエンサーとして名高い「ごだか」神もホラーゲームのキュレーションに協力。代理出展や神の注目するタイトルが揃った「ProxyBooth」ブースも展示されていました。

ごだか神が選出したタイトルは「Recommended by Godaka」としてキュレーションされ、代理出展を含む全21タイトルから好きな作品を試遊できる形です。

▲ごだか神、SNSでよく見ますよね
▲モニターの置いてある場所すべてが対象

各PCは対象作品が予めインストールされており、訪れた人が自由に遊べる状態にセットアップ済。プレイガイドも用意されており、困ったときは在中スタッフに声を掛ければすべて解決する万全の体制でした。

このやり方がとてもスマートだったので、ほかのゲームイベントでも採用されて欲しいと思いましたね。ラインナップも充実していて良い施策だったなと印象に残っています。

▲プレイガイドもバッチリ
▲気になったタイトルは即プレイ可能

こちらのブースでは2作品遊んできたので紹介します。

Normal Fishing

▲言ってることは普通だけど目が不気味

何の変哲もない釣りゲーム、のように見えるけど意味深なセリフが節々に流れる不穏なホラー作品。基本的な流れはボートを漕いで魚影を追い、魚を釣って日銭を稼ぐというもの。

釣り自体も特殊な形式になっており、ちょっとしたシューティングパートが盛り込まれていて印象的だった。あとはデッカイ蟹さんもいる。

一体どういうゲームなんだろうか…

▲横シューティング&ゲージ止めでフィッシング

ごだかさんのSNSポストで見かけて以来気になっていて、気付いたらPocketpairがパブリッシングして日本語対応までしていて驚き。ストーリーが肝になりそうな作品なので今後の展望が楽しみです。

〈詳細情報〉

ゲーム名Normal Fishing
storeページhttps://store.steampowered.com/app/2611240/Normal_Fishing/?l=japanese
X公式アカウントポケットペア公式

Darkbound

▲見た目は可愛いけど…

病院に入院している患者ネコを操作して悪夢から脱出するホラーゲーム。英語作品だったのでストーリーラインはフィーリングです。雰囲気的に精神病棟?

夜になると赤黒い目玉がうごめく夢の世界に突入。決死の思いで脱出したかと思えば、今度は夜の病院から脱出することに。探索を進めるたびに謎の目玉ゲージが上昇して怖かったです。

▲これまた絶妙な暗さとガラス鏡にビビる筆者

改めて見返して、会話のUIが初代プレステみたいで可愛いな~と思うなど。試遊中は怖くて細部を見るどころではなかったけど、レトロとモダンが混ざった質感で懐かしさを感じるホラー作品だと思います。

〈詳細情報〉

ゲーム名Darkbound
storeページhttps://store.steampowered.com/app/3091260/Darkbound/?l=japanese
X公式アカウントmilmotes

勢いを増すDREAMSCAPEの動向に今後も注目

▲イベント終了後、外はすっかり夜

「DREAMSCAPE」はお洒落で良い匂いのするイベントの印象を持っていたのですが、テーマに沿った作品たちと協力して会場づくりからこだわっている部分が真の魅力なのかなと感じました。

ゲームと接点の弱い方でも楽しめるようエンターテインメントの土壌が育まれており、ふらっと立ち寄って空気感を味わう楽しみ方もできるのが嬉しいところ。

数あるゲームイベントに埋もれることなく、着実にカラーを出しているので今後の展望にも注目したい。「こだわりが人を呼ぶ」といったらキザかもしれませんが、もっと注目されて良いイベントだと思います。

今後もテーマ特化型のイベントが開催されると思うので、少しでも気になった方はぜひ今後のドリームスケープに参加してみてください。

〈DREAMSCAPE公式アカウント〉
https://x.com/game_dreamscape

最新情報をチェックしよう!