「吸収」「分裂」「憑依」が出来るスライムキャットアクションパズル『Tama In-Between』ブースレポート【東京ゲームダンジョン11】

2026年2月8日、日曜日。

雪の降りしきる東京・浜松町で行われた「東京ゲームダンジョン11」では、寒さに負けないほどの熱量を持ったインディーゲーム開発者・コアなゲーマーが集っていた。

年に4回程行われている「東京ゲームダンジョン」は、回を重ねる毎に出展者数も増え、次回開催の5月3日には3フロアを使って400作品近くが展示されるそうだ。

今回の「東京ゲームダンジョン11」でも300以上の魅力的な作品が集まり、事前にXで出展者リストを作成した際に非常に惹かれる作品が何点もあった。

その中でも自分が気になったうちの1つ、可愛らしいスライムキャットの「タマ」が異質な世界を冒険するアクションパズルゲーム、『Tama In-Between』を今回は紹介したい。

▲ツリーハウスで遊ぶタマ(右下)

もちもちのタマとキラキラのちょうちょ

本作はスライムキャットの「タマ」がすやすやと眠っているところから開始する。

「フゴ…フゴ…」と寝息を立てているタマの前に、キラキラとしたちょうちょが現れた。そのままタマをナビゲートするように進んでいくので、着いていくことに。

まず真っ先に感じたのは、BGMの良さだ。ポップで可愛らしいキラキラとしたBGMが、このちょうちょをより気になる存在にさせてくれる。

タマがステージを進むには、3つの能力を上手く使いこなさなければならない。ステージ上のスライムを「吸収」することでタマは大きくなり、更に「分裂」が可能となる。

▲上の段にあるスライムをジャンプで取りに行って「吸収」!
▲スイッチになっている床に「分裂」したタマを置いていくことで次のステージへ!

また、「分裂」したタマに魂を「憑依」させることで、遠くに置いた分身の移動も可能だ。

▲左の分身から右の分身へ、魂が移っていく様子

これら3つの能力を駆使して、まずは先程のちょうちょを追いかけてみることに。

序盤のギミック自体はまだわかりやすく、普段「アクションパズルってなんだ…?」というレベルの私でもサクサクとクリアできたが、ステージを進めるごとにだんだんと難しさを感じてきた。

私が一番やり直したのはこのステージだ。

画面下部に転がる青い玉がスイッチに触れると、連動した足場が有効化されてタマが乗れるようになる。

タイミングよく青い玉に合わせてタマをジャンプさせればいいだけなのだが、微妙にリズムが不安定な青い玉に惑わされ、四苦八苦してしまった。

仕組みは理解しているし簡単だ、タイミングを合わせてジャンプすればいい…だけなのに出来ない!というもどかしさと、即リプレイさせてくれる優しさにのめり込んだ。

まだおそらく序盤なのに、今後が思いやられる。しかしこの「ちょっと頑張れば出来る!」が気持ち良い。

可愛いだけ…じゃない!!

どのタマも非常に可愛らしいのだが、私が一番気に入っているのはこの落下タマだ。

上へ上へとスライムを吸収しながら登っていって、分身をすみっこに配置し、今度は下へ下へと戻っていくシーン。本来のサイズは右側にある分身タマくらいなので、だいぶ小さくなっている。

「スライムキャット」というだけあって、さまざまな形を楽しめるのも本作の魅力だ。

そんなタマを可愛い可愛いと愛でながらステージを進んでいくと……。

▲イヤーーーーーッ!?!?どなたですか!?!!?

なんだか緑の毛玉みたいなものを飛ばしてくる、赤いデカ生物が急に出てきたぞ!?

襲いかかってくるデカ生物から、今までの「吸収」「分裂」「憑依」をテンポよく使いつつ進んでいかねばならない。

画像の左側を見てもらうとわかりやすいのだが、「とにかく上へ逃げなきゃ!」という焦りでジャンプしていったら行き止まりでいやらしさを感じ「うわァァ!こっちじゃないんかい!」と更に焦った。

急な出来事と気持ち悪さに焦りつつも、緊迫感のあるBGMに耳を傾けてしまう。それどころではないのに。

あぁ怖かった、なんとか逃げ切ってツリーハウスへ帰ってきた…。

キャットタワーやぐるぐる動くタイヤではしゃぐタマを見ているだけで、癒やされる。一体なんだったんだ、さっきのデカ生物は。

ハウスの中に入ると、可愛らしいお友達が出迎えてくれる。画面右のガラクタ家電が少し気になるが……本棚の上にはXの「タマ」も居て可愛らしい。

なるほど、タマはここで仲良くお友達と過ごし……

ウワーーーーッ!!?!!?!!!

み、みんな……ッ、連れ去られた…?先程のデカ生物とは色も形も違うまた別のデカ生物に、襲われてしまった…。

部屋にぽつんと佇むタマ。哀愁が漂う……。

そしてまたキラキラのちょうちょがおそらくお友達を助けるために案内してくれる、というところで今回の試遊は終了だ。引きが良すぎる…。

そんな気になる『Tama In-Between』を制作されているまさごみ氏に、作品について何点か質問させていただくことに。開発者さまと直に話せるのが、インディーゲームイベントの良いところだ。

作品の今後の展開

1番訊きたいのはやはり「こだわりポイント」。

操作感や見た目の惹きを非常に大事にしていて、パズルが不慣れな人でも遊べるような難易度とのこと。なら私でもプレイできそうだと少し安心した。

また、大体2時間程で終わるボリュームで、2周目も楽しめる収集要素がある、ということも教えてくださった。まさごみ氏のXを見た時に、もしかしてこれか…?というスクリーンショットがあったので気になる方は是非チェックしてほしい。

ゲーム性や、ギミックに失敗した際のリプレイ性などは『Celeste』から大きく影響を受けているそうだ。まさごみ氏自身も普段からパズル系の作品をプレイするらしく、過去の作品からもそれを感じられる。

4名で制作されている本作のリリースは今年中を予定しており、気になっていたあのBGMもサウンドトラックで楽しめるそう。今から期待が高まってしまう。

ちなみに、Xにいる「タマ」のアカウントは、「キャラクターとして気になってくれた方がゲームにも興味を持ってくれたら嬉しい」と仰っていた。よく飯テロをしている「タマ!」しか喋れない謎のアカウントは確かに気になる。

作中でのテキストはないが、丁寧なチュートリアルやツリーハウスでの衝撃的なシーンが、海外ユーザーにもわかりやすい作品として楽しめそうだ。

可愛らしいタマが、可哀想な目に合わないように……今後の展開に注目していきたい。

〈詳細情報〉

ゲーム名Tama In-Between
ジャンルパズルアクション
ストアページhttps://store.steampowered.com/app/3769030/Tama_InBetween/
開発者Xアカウントまさごみ

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