ほっこりダンジョン冒険譚――勇者見習いと元傭兵が織りなす短編RPG風アドベンチャー『奇癒ダンジョン』

「ダンジョン」と聞いて思い浮かべるのはどんな場所でしょうか。薄暗い地下に入り組んだ迷路が広がり、危険なモンスターや罠が待ち受けている――そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。

 しかし『奇癒ダンジョン』は毛色が少し異なります。全体を包み込むどこか温かい雰囲気、愛らしいイラスト。くわえて、駆け出しの勇者見習いプーオルと、怪我によって凄腕の傭兵を引退したイーサが織りなす会話劇に思わずほっこりする場面も。

この記事では、短編ながら魅力にあふれたRPG風アドベンチャーの本作を紹介します。

朗らかな勇者と冷静な治癒術師、異色コンビの大冒険

本作の主人公は、性格も立場も対照的な2人。朗らかで前向きな新米勇者プーオルと、かつて腕利きの傭兵だったクールな治癒術師イーサです。舞台となる「奇跡の城ホスビト」に巣食う凶暴化したモンスターを、イーサの助言をもとに工夫しながら倒していきます。

冒険の始まりから、プーオルの記憶は曖昧。ぼんやりとした記憶を元にダンジョンを進むうちに、少しずつ自分自身を取り戻していきます。唯一覚えているのは、イーサへの尊敬の念。2人の間に生まれる厳しくも温かいやり取りが物語に優しい色を添えています。

倒すのが惜しい!? 思わずほっこりするモンスターたち

▲ゴーストが持ってる回復薬を受け取るには…?

本作を語る上で、キャラクターのかわいい見た目も外せません。主人公2人はもちろん、敵モンスターも愛嬌があります。ふわふわ漂うゴーストや、ちょっと目つきの悪いゴブリン。さらにはラスボスにも倒すのが惜しくなるほど「かわいい」要素があるんです。

また、モンスターの中には有効的な敵の姿も。なかにはポーションをくれるゴースト(実は主人公たちが奪っているだけ…?)のようなひと癖ある存在もいます。一体一体との遭遇がユニークで、戦いながらも自然とキャラクターとの交流を楽しめるはずです。

戦い方も千差万別!観察と工夫がカギのモンスター戦

▲プーオルにイーサが的確なアドバイスを送る

各モンスターの下には攻撃力と防御力が表示されており、相手の防御力を上回る攻撃をすればダメージが入ります。ですが、彼らは個性的な戦術を取ってくるため、攻撃は単調なものではありません。

例えば「カプセル」というモンスター。一見弱そうに見えますが、大爆発を起こしてプーオルたちを巻き込む危険な存在です。大ダメージを受けてピンチになった時は、先ほどのゴーストから“ありがたく”頂いたポーションで回復すれば対処できます。

戦闘は数手先まで考えて展開を組み立てる面白さがあり、モンスターを観察して特性に対処するパズルのような手触り。イーサが回復やアドバイスでサポートしてくれるので、戦略や推理が苦手な方も安心です。


HARF-WAY コマーシャル

絵を一切使わずに文字だけで作られたテキストADV『文字遊戯』。様変わりした世界観が目玉と思いきや物語は思わぬ方向に進み、プレイヤーは言葉に干渉しながら世界を書き換えて真実と向き合うことになる。


トドメを刺すか、浄化をするか——物語を左右する選択

▲『浄化』によって姿形が変わる

戦闘が終わった後も物語は続きます。プーオルとイーサはモンスターにトドメを刺して『倒す』か、イーサの力で『浄化』するかの二択が迫られます。

この選択がエンディング分岐に直結するため慎重さも求められますが、同時に制限時間があるため素早い判断も重要です。

なお、浄化を選ぶと凶暴だったモンスターの様子が一変し、会話が可能になります。倒すだけでは見えない一面に触れられるのも、本作ならではの魅力です。

戦略も選択も楽しめる、コンパクトながら奥深い物語

マルチエンドの本作では、戦闘での行動によって結末が分岐します。プーオルとイーサは何者なのか、そしてこの世界の真実とは――。記憶を取り戻した先に待つ物語を、ぜひご自身の目で確かめてください。

プレイ時間は全エンディングを見ても1時間ほどとコンパクト。パズル要素のある戦闘も、工夫すればもちろん攻略可能ですが、多少ゴリ押しでも突破できるため安心して遊べます。短時間でありながら濃密な物語と、心に残る体験を味わえる一作です。

〈詳細情報〉

ゲーム名奇癒ダンジョン
ジャンルRPG×アドベンチャー
ストア価格無料
リリース日2024年3月22日

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煙草を軸に交差する、ふたつの恋の物語。
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寂しさにも、熱がある。
『Keep Only One Loneliness』


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