明かりを灯して深海から友を救う『Under the Still Water』

こんにちは。とらなかです。

人が何かを恐れる時、その形は人によって様々なものがあります。

2025年に発売された大型タイトル「モンスターハンターワイルズ」では蜘蛛恐怖症モードが実装され、有効化すると蜘蛛型のモンスターがスライムに置き換わることで話題となりました。

ですが恐怖への対策がされる反面、恐怖とスリルを楽しむプレイヤーが一定数いることもまた確かです。

とくに対象が雄大で、ときに神秘的であれば、恐怖はより人を惹きつけるのかもしれません。

今回は深海の恐ろしさをピクセルアートで表現した『Under the Still Water』を紹介させていただきます。

まずは開始画面を見てもらいたい

ゲームを始めてすぐ、本当に深海に放り込まれたかのような困惑に襲われました。

▲画面上はほぼ黒で埋め尽くされ、中央に操作キャラクターらしき浮遊物と右側に一筋の線のみ

右にいるのは敵なのかと最初考えましたが、WASDではなく矢印キーが移動であることに気付き、動けるようになったことで状況が飲み込めてきます。

主人公はダイバーで上下左右に動くことが可能。ただし見えるのはライトが当たっている正面方向のみなの。

敵だと勘違いしていたのはサンゴのような壁で、主人公は壁に囲まれた迷路のような場所にいます。

優れた操作性と回復アイテム

ここで一つ特筆しておきたいのが、キャラクターの操作性。動かすと少しだけ慣性が残り、早すぎも遅すぎもしない速さです。

まるで本当に抵抗のある水の中を進んでいるかのような、それでいてストレスを感じない絶妙な塩梅。絵による表現に加え、操作感からも深海を感じられます。

動くことを覚えたら、次は探索です。

画面上部に表示されているのは酸素とバッテリーのメーターになります。

酸素が無くなった場合はゲームオーバー。バッテリーが無くなると視界が照らされなくなり、ただ溺れゆくのみです( メニューからリセット可能)。

酸素とバッテリーの回復アイテムはマップ上に配置されているので、場所を覚えながら拾っていき、命を繋ぎながら徐々に探索範囲を広げられます。

目的とアクションボタン

プレイヤーに対して用意された説明は2つだけです。

ひとつは、深海ダイバーとしての救出ミッション。「友人を見つけ出し連れ帰るだけ。簡単でしょ?」というプレイヤーを少し煽るかのような導入文。

もうひとつは、移動以外に操作が可能な2つのボタン。フラッシュライトのオンオフ( Cキー )、ノードの設置ボタン( Xキー )です。

フラッシュライトのオンオフはバッテリー消費を抑えるための機能と思われますが、使用する機会はあまりありません。

ノードはヘンゼルとグレーテルのパンくずと同じ役割を担う、小型の明かりです。いつでもプレイヤーの位置に設置が可能で、上限もなければバッテリーも消費しません。

このノードという道具、他の海洋系ゲームでも同様のアイテムを見かけることがあります。

一般的なものなのかと思って調べてみましたが、現実には存在しないようです。

普通に考えたら、海の中で物を置いても流されるだけですね。

帰るまでが救出ミッション

探索を続けて友人を見つけ出したら終わりではなく、その場から脱出しなくてはなりません。

▲上の人物が探している友人です

難しいのはここから。

深海の恐怖が本気を出してくるのですが、ネタバレするのは勿体ないので書きません。何が起きるのかはぜひ、プレイしてその目で確認してみてください。

とにかく急いでスタート地点にある水面へ向かわなくてはならず、探索時は「既に行った道を示す」ものだったノードが、本当に帰り道を示しておくべきものであることがようやく実感できます。

「簡単でしょ?」と煽るくらいなので、簡単でない展開が待ち受けているのは重々承知でした。

しかし、脱出するのは本当に難しく、何度も何度もトライしてようやく水面にたどり着いた時の達成感は2026年トップレベルに心地よかったです。

その割にクリア画面は本当にシンプルで、古き良きゲームのような懐かしさがありました。

制作の背景と所感

Under the Still Waterはitch.ioで今年の頭に開催されたゲームジャム「Drop Bear Horror Jam 2」において、カリフォルニアの若者3人組が制作した掌編ゲームです。

制作期間は2週間のみでテーマは「You are not alone( ひとりじゃない )」。

もし友人が同じように危機的状況だった時、僕は助けにいく勇気を出せるのか。

プレイし終えた後、そんなことを考えさせられ、このテーマに沿ったゲームであったことを感じました。

同ゲームジャムでは他にも多様な恐怖を表現したゲームが公開されているので、興味を持った方はDrop Bear Horror Jam 2のページ内を探索してみてください。

もちろん、パンくず代わりのノードは用意することをおすすめします。

〈詳細情報〉

ゲーム名Under the Still Water
ジャンル探索型ADV
ストア価格無料

HARF-WAY コマーシャル

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『Keep Only One Loneliness』


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