ただのお片付けゲームじゃない、怪しい手紙や街の謎に迫る家政屋ゲーム『夢物語の街』

夢物語の街』は、1,800点以上の家具を使って片付けやインテリア装飾を楽しめる部屋作りゲームだ。温かみのあるピクセルアートが何とも可愛らしく、一見のんびりとした作品にも思える。

あなたの役目は頼れる家政屋さんとなり住民の引っ越し依頼を受け、要望に沿った形で家具の配置をおこなうこと。ネコを探したり、ゴミを漁ったり、家に勝手に住んでいるホームレスの部屋を発見したり……?

引越し作業だけと思いきや、この街の謎めいた部分が垣間見える。私が惹かれたのは片付けの部分だけでなく、住民の物語や街に隠された秘密だった。今回はそんな不思議な街の話をしていこうと思う。

まずは自分の部屋づくり

街に着くなり自分の部屋でチュートリアルがスタート。今作は家具を配置するほか、壁紙やフローリングを変更して自分好みの部屋が作れる。インテリアはガチャを回すたびに増えていくので安心してほしい。

最初に与えられる家はリビング・キッチン・洗面所・倉庫があり、物語を進めると間取りの異なる家も使える。一つの家を何度も模様替えするのではなく、家ごとに改装をおこなえる点もポイントだ。

ゆっくりとだらだらする家や、仕事に打ち込むための家、友人を呼んでパーティをする家などシチュエーションを考えながら家具を配置していくのも楽しい。

▲ベッドで寝ながらテレビを観る、怠惰仕様の部屋

引っ越してきたばかりの、メゾネットタイプの家。これから新生活が始まる。自分だったらこの家具はどう置こうかな~と夢を膨らませながら、完成!

魅力的な『音』を感じる生活

家具ひとつひとつにカーソルを合わせたときの説明文はもちろん、オブジェクトに触ったときの『音』もかなり凝っていると感じた。

例えば便器を設置したときの重みのあるズズ…という音や、石鹸を置いたときのこつんっ、という軽い音。電子レンジを置いたときのチーン!と鳴るあの音を聞いて、生活音を楽しみながらプレイ出来るのがよりリアルでワクワクさせられた。蛇口を捻れば水も出せて、洗面台も豊富な種類が用意されている。

そんな生活の温もりを感じる家具たちを収集できるのがゲーム内ガチャだ。

1,800点以上の家具をガチャで集めるのはさすがに…と思ったが、未所持のものが出やすくなっており親切さを感じる。1度手に入れたものはショップで購入も出来るので、部屋づくりの幅も広がるだろう。

しかし何故か敷布団が5種類ほどしかなく、私はずっと花粉のような色のベッドで過ごすことになった。

ごちゃっとしているのに何故か覚えてしまう街

▲ごみ箱から浣腸薬をゲット!絶対に使うなよ!

今作の魅力は部屋の中だけではなく、街中にもある。

最初に見た時は「広くて建物がたくさんで絶対に覚えられない!」と思ったが、住民からの依頼をこなすうちに自然と何処にどんな店があったか記憶していく。なんだかリアルだ。

また街中ではゴミを漁ったり住民と話したり、お金を拾ったりと様々なことが出来る。インテリアを楽しむお片付けゲームというと部屋の中だけで遊ぶイメージが強かったので、あちこち出歩けるのが新鮮だった。

家具や本のガチャガチャも街中にあるため、何度も行き来するうちに道を覚えられる。困っている住人の家はこっちだったかなと歩き回って、家政屋としての仕事もだんだん板についてきた。


HARF-WAY コマーシャル

絵を一切使わずに文字だけで作られたテキストADV『文字遊戯』。様変わりした世界観が目玉と思いきや物語は思わぬ方向に進み、プレイヤーは言葉に干渉しながら世界を書き換えて真実と向き合うことになる。


ついSNSに投稿したくなるカメラ機能

ゲーム内のカメラ機能にはフィルターやステッカー、フレームなどが用意されており、自分でつくった部屋を更に楽しく加工出来る。

ステッカーで人物や文字を配置したり、フィルターをかけてちょっと色味をいじったり、インスタ風のフレームで写真を撮ったり。個性の出る部屋づくりに個性を足してしまおう。

ちなみに私が作成したこの家は。

『今日はホームパーティー。ママ友たちで料理をしていて、子どもは危ないからキッチンに入らず右側の部屋で走り回っている。お父さんたちが庭でお酒を飲んでだらだらしているのでママたちは、パパー!ちょっとは手伝ってよー!とやれやれ顔』

という設定にした。

自分の家を作るのはもちろん、妄想をこうして形にするのも楽しめる。

投函された怪しい手紙

▲えっ怖い!平和なお片付けゲームじゃないの?!

家政屋としてせっせと働いているある日、どう考えても不穏な手紙が投函されていた。「あなたは誰?」「すべて見てたよ」…えっ、どなたですか?

ストアページに「ようこそ、ふしぎで愛らしい町へ」とある今作。ふしぎってこういうこと…?

住民からのクエストをこなすうちにわかってくる、色々なふしぎ。それを追っている夢物語新聞を読むと、怪しいポイントのヒントが載っているため「じゃあ明日はここに行ってみよう」などのプレイ目標を立てられるのが嬉しい。

▲もしかしたらあなたの部屋にも…。

街がふしぎということは、部屋にもふしぎがある。

上の画像は序盤のクエストで引っ越しのお手伝いをした住人の部屋…の中に勝手に住んでいるホームレスの部屋。室内にはカップ麺のゴミやペットボトルが散乱している。

引っ越し作業をする中で感じた「あれっ?これ何?」という違和感。その違和感がまさかこんなところに繋がるなんて…。きちんとお引越しを手伝っていれば絶対に気付くはずなので、是非見てみてほしい。

たくさんの可愛らしい家具に、怪しさが漂う街、89個の豊富なsteam実績などなど、楽しみが盛りだくさん。街の『真実』に触れた後も自由に楽しめるので、のんびりまったり、時にドキッとするような今作を楽しんでほしい。

〈詳細情報〉

ゲーム名夢物語の街
ジャンルお片付け&インテリアゲーム
ストア価格1,700円
リリース日2025年8月27日
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