フリーゲームを触るきっかけとなった笑えて泣ける思い出のRPG『きらきら星の道しるべ』

フリゲは宝の巣窟。多くの方に知られていない作品でも、素晴らしい名作に溢れています。

この記事では、私をフリーゲームの世界に導いてくれた思い出深い作品、POPOさんの「きらきら星の道しるべ」を紹介します。

かわいくてヘンテコ、けど優しいキャラクター

本作はRPGツクールVXACEで作られた「ほのぼの短編RPG」です。ボリュームは2~3時間とコンパクト。しかし、プレイ時間の短さに反して様々な魅力があります。その一つが可愛くて少しヘンテコな世界観と魅力的なキャラクターです。

また「ほのぼの」という名の通り、全体的にやさしくて可愛らしい雰囲気が漂っています。特に年頃の少女の可愛さを持ちながら色気を感じる主人公『ミルクティ』と、強気だけど心配性な愛犬の『クッキー等』のオーソドックスな可愛さに惹かれました。

存在感抜群のサブキャラクター

一方、へんてこな容姿や個性を持つキャラクターも登場。なかでも『チョコ』は、どうみてもウ〇チ(ソフトクリームがモチーフらしい…)で存在感抜群です。しかし、そんな彼ものんびり屋でちょっぴり後輩気質なところがあり、思い入れも湧いてしまいました。

最初の町で出会う町長さんも印象的。ムキムキで独特な話し方をするも、常識を兼ね備えた立派な大人として描かれており、世界観に沿ったギャップを持つ魅力的なサブキャラでした。

歩いているだけで楽しい自作ドットの世界

ドット絵の世界観もかわいらしさとカオスさが同居。作者である『POPOさん』の自作ドット絵の作りこみが素晴らしく、色んな場所を探索するだけでも楽しめます。どこにでもあるような平和な街並みや、人々が明るく暮らす和やかな様子も魅力です。一方、へんてこな要素も多く、とくに「ハッピーショップ」に目を惹かれました。

可愛らしい名前に惹かれて店に入った瞬間、パンクなファッションに身を包む店員と独特なBGMにお出迎え。町の人にも「老人にはキツイ」と言われており、色々と衝撃を受けました。ただ「かわいい」だけではなく、つい笑ってしまうような要素が町の中の至る所にあります。

世界観に沿った賑やかな戦闘

戦闘もきら星ならではの要素が存分に詰まっています。戦闘自体はオーソドックスですが、様々なアニメーションを楽しめるのが魅力。待機モーションはもちろん、行動選択時や勝利時など細かい部分も凝っていて見ているだけで楽しめます。

また、敵キャラたちは『りんご』や『さくらんぼ』、『きのこ』などの食べ物が登場。なぜマップを徘徊しているのかは謎ですが、本作の世界観にピッタリなチョイスと言えるでしょう。私も「次はどんな敵が出てくるんだろう…」と楽しみになっていました。

そして世界観に合わせていると言えば状態異常。従来のRPGでいう「毒」や「沈黙」等の状態異常は、本作ではほとんど固有の名称に代わっています。ターンごとにダメージを受ける「はらぺこ」、魔法が打てなくなる「爆笑」など、世界観に合ったやわらかい表現に。細かな点ですが、戦闘までも世界観に浸れる素晴らしい工夫と言えるでしょう。

笑えるだけじゃない、切ない物語

今作は、主人公『ミルクティ』がおばけの『ラムネ』を星にするため、一緒に旅をする話です。死んだ人が星となり、未練を残して死んだものは『おばけ』となる世界。「いつか来る別れ」を前提とした物語になっており、設定からして切なさを覚えます。

しかしながら、物語は予想外の展開へと進みます。ラストは是非、自分の目で確かめていただきたいです。「人生で一番泣いたゲームは?」と聞かれると、必ず本作をおススメしています。「泣きゲー」として扱ってもいいでしょう。切なくて、でも感動する結末を多くの方に知ってもらいたいです。

総評:笑えて泣ける最高のRPG‼

RPGとしても完成度が高く、また様々な要素が一杯詰まっているお菓子箱のような本作。遊んでから何年も経ちますが、未だに大好きな作品です。

皆様も是非、かわいくてちょっぴりへんてこなキャラクターたちが織りなすコミカルで爆笑の連続、そして切なくて涙が出る冒険の旅に同行してみませんか?

ふりーむリンク

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フリーゲーム夢現リンク

きらきら星の道しるべ[フリーゲーム夢現] (freegame-mugen.jp)

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