記念すべき10回目の開催となる東京ゲームダンジョンにお邪魔させて頂きました。個人的な事情で数時間しか滞在できなかったのですが、多くのお客さんで賑わっているところを見られて嬉しかったです。大人も子供も笑顔になれる貴重な場だなと改めて思いました。
最近は「ILS(インディーライフストリーマーズ)」のフェイさんが現地放送をしたり、HARF-WAYライターとしても大活躍中のロエマさんが日記レポを書いていたり、メディアのみならず多くの発信者さんが活躍している姿も見受けられます。
腰を据えてブースをチェック…とはいかなかったものの、気になったタイトルがありますので一部を紹介しようかなと思います。「おぉ!これは面白そう!」というゲームを見つけた方は、ぜひウィッシュリスト登録や開発者さんのSNSをフォローしてみてください。
右手にペンを、左手に過去を。

小説のように綴られる世界に朱文字を入れることで未来を改変できるテキストアドベンチャー。ループモノによくある時戻りではなく、原稿用紙に書かれた文章を書き換えて未来そのものを変える形。実際に校正してるみたいで楽しかったです。
主人公が記憶を持ち越して異なる世界線にジャンプするのではなく、最初から書き換えられた未来を進む形で物語が展開するとのこと。試遊時は文章の一部を「机に並ぶ参考書を手に取り」に変えた結果、ものの見事な秀才になったストーリーを拝めました。


〈詳細情報〉
| 開発者(Xアカウント) | HaraPeko部 |
| ゲーム名 | 右手にペンを、左手に過去を。 |
| ジャンル | ビジュアルノベル |
LOVE♡ドライアド

「5年の歳月を得て黄金の花を咲かす植物を見つけたと思ったら、ちょっと面倒くさそうなタイプのお嬢様ドライアドだった…」的なビジュアルノベル。ドライアドはギリシャ神話に登場する木の精霊らしい。モン娘系の作品でよく見ますよね(筆者はモン娘好き)。
元気になると黄金の花を咲かせる一方、ドライアドのリカステは辛いことがあるとしょんぼりしちゃうので、イイ感じにヨイショできる台詞を三択から選んでいく流れ。「なんて美しい美女なんだ!」と伝えると分かりやすく喜ぶのでめっちゃ可愛かったです。

〈詳細情報〉
| 開発者(Xアカウント) | 桃源フォートレス ・ペルズミ ・深紅城 |
| ゲーム名 | LOVE♡ドライアド |
| ジャンル | ビジュアルノベル |
夜の名前

ゲームセンターのアーケード音楽ゲームやコミュニケーションノート(誰でも書ける日記的なやつ)を題材にしたビジュアルノベル。ゲーセン文化や音ゲーに対する解像度の高さが言葉の強度を高めており、歴史的資料のような説得力と懐かしさを醸し出していました(シナリオは音楽ライターの市村圭氏が担当)。
またビートマニア、ポップンミュージックのサウンドディレクターを務めていた「竹安 弘」氏が楽曲提供しており、シナリオ・BGMともに隙がありません。ディレクションを担当する「矢澤豆太郎」氏も生粋の音ゲーマーであり、音ゲー専門メディア「月刊オトモ」を運営中。生きた証を色濃く感じる作品でした。

〈詳細情報〉
HARF-WAY コマーシャル
絵を一切使わずに文字だけで作られたテキストADV『文字遊戯』。様変わりした世界観が目玉と思いきや物語は思わぬ方向に進み、プレイヤーは言葉に干渉しながら世界を書き換えて真実と向き合うことになる。

VOID RED

誰かの記憶がオークション形式で売られている施設「VOID RED」を舞台にした対話型カードゲーム。凝った設定だったので試遊段階では詳細を掴み切れていませんが、お金の代わりに感情をベットして競り落とす流れでゲームが進行していました。
商品となる記憶にはテーマが設けられており、配られた感情カードがもっとも強く反応するものをぶつける形。純粋なカードバトルではなく、対話を通じて物語を追いかけるアドベンチャー色が強めの印象を受けました。記憶と感情を軸にした展開も気になるところ。

〈詳細情報〉
| 開発者(Xアカウント) | チーム引きこもり ・早乙女ネル ・ゲンム ・void2610 ・ハンク ・殺人未遂マン ・ひいらぎ ・しゅーま ・倉本浩貴(クラモトコウキ) ・水かもめ ・余々暇 |
| ゲーム名 | VOID RED |
| ジャンル | カードゲーム |
駅前のカフカ

コマンドを実際に打ち込んでマップを探索していくコマンド入力式ADV。マウスを使って気になる箇所を調べるポイント&クリックとは異なり、「look」「talk」等の英単語を入力して行動していくのが特徴。
色々な対象物にアクセスしてギミックに迫りつつ、思いついた言葉を片っ端から打ち込んで行動そのものを探っていく楽しみ方ができそう。いま風のピクセルアートと古風なゲームシステムが混ざり合って、作り手の好きが伝わる作品でした。

〈詳細情報〉
| 開発者(Xアカウント) | Neji. Games |
| ゲーム名 | 駅前のカフカ |
| ジャンル | アドベンチャー |
swandive

山を採掘して得た資源で何とか生活している町を舞台に、異なる意見を持った3名の男女が各々の正しさをぶつけあうビジュアルノベル。生きるために自然破壊もやむを得ないと考える賛成派と、間違っているとデモを起こす反対派。そして中立的な視点が入り乱れる。
一つの物語を複眼的に捉える作品は珍しくないものの、本作はキャラクターに対してウィンドウ(窓枠の画面)を個別に割り当てて、常に視点を表示しているのが面白いなと思いました。異なる視点を同時に俯瞰する体験にゲームらしさを感じられて良かったです。

〈詳細情報〉
| 開発者(Xアカウント) | HIHAHEHO Studio |
| ゲーム名 | swandive (ゲームページ未開設) |
| ジャンル | ビジュアルノベル |
「加虐性」demos dead destroy

加虐性をコンセプトにしたアドベンチャーゲーム?。試遊したかったのですが操作方法が分からず(自分の落ち度)、運悪く開発者様も不在だったので詳細は掴めず……。でも、オープニングムービーにやりたいことが詰まってて惹かれました。
なんというか、誰にでもある破壊衝動が無垢な形で描かれている気がして、凄まじく野蛮なことをしているのに悪意とかを感じなかったんですよ。これはこれでキレイな世界というか、混じり気のない加虐性ってこうなんだろうなって伝わってくるのが良かったです。

〈詳細情報〉
| 開発者(Xアカウント) | しびあらい |
| ゲーム名 | 「加虐性」demos dead destroy (ゲームページ未開設) |
| ジャンル | アドベンチャー? |
超水道さんがZINE風パネルを作ってくれました!
東京ゲームダンジョンと同日に開催されていた『デジゲー博2025』にて、「超水道」さんがHARF-WAYで書かせて頂いた原稿を元にZINE風パネルを作って展示してくださいました!!!なんという誉れ!!!
Webに掲載した文章が縦書きで綺麗に整えられており、脊髄の芯からこみ上げるものがありました。超水道さんと関われたことが心の底から嬉しくて、ことあるごとに思い出して一生忘れないと思います。
改めまして、みなさま #デジゲー博 お疲れ様でした。
— 超水道 @ ghostpia (@chosuido) November 10, 2025
実は超水道のスペースの動画を撮っていただいていました🎥
当日は浜松町組だったみなさんも、当日の雰囲気だけでも感じていただけたら幸いです🙌 pic.twitter.com/nz7wnWSwbs
自分がされて嬉しいことを他人にもするのは簡単に見えて難しい。でもそうやって繋がれていく想いやリスペクトがあるんだなと強く感じました。いつまでも甘えてないで、バトンを渡す側の人間にならねばと思うばかりです。
次の大阪ゲムダンでは全体レポートではなくて、ブース取材という形式で1作品に絞って紹介する記事をいくつか書いてみようと思います。あんまり経験がないので上手くいくか未知数ですが、やらなきゃ前に進まない気もするので挑戦ということで。
次回の大阪ゲームダンジョンに参加される開発者さんにインタビュー依頼を送るかもしれないので、その時は何卒よろしくお願い致します。想いの伝わる良い記事を一緒に作りましょう!
読者の皆様も楽しみにお待ちください(外圧)