【クリアの後で。】編成だけで1日終わるリアルタイムストラテジー『ユニコーンオーバーロードレビュー』

クリアしたゲームの余韻に浸りながらキャッチーなレビューをお届けする『クリアの後で。』

第15回は美味しそうな食事シーンでお馴染みのヴァニラウェアがお届けする、『ユニコーンオーバーロード』です!

fis
グラフィックやBGMなどは言うまでもなくハイクオリティなので、今回はゲームシステム的な部分にフォーカスしてレビューします

フィールド:遊び要素満点で隅々まで探索したくなる

本作はステージクリア型のストラテジーゲームとは異なり、RPGのようなフィールドや様々なイベントが用意されています。

フィールド上で採取したアイテムは街の復興などに使われ、復興するとクラスチェンジ等に必要な勲章がもらえます。

採掘場では鉱石を掘るミニゲームが発生し、運が良ければ武器の強化に必要なレア鉱石が見つかることも。タイミング良くボタンを押して鉱石を掘るシンプルなものですが、広範囲を一瞬で掘れる必殺技が楽しくてハマってしまいました。

フィールドは全てシームレスで読み込みが無く、ファストトラベルも一瞬で快適です。

fis
ほぼ全ての戦闘がフィールド上で行われるので、ダンジョンなどのロケーションも見てみたかったです

クラス:70種を超える個性豊かなクラス使い分けろ

本作は一般的なストラテジーゲームと比べて、非常に多くのクラスが存在します。その数なんと70種類以上。敵専用を含めると80種類に及びます。

数は多いですが、全てのクラスの特徴を覚える必要なく『騎馬は兵士に強いが、飛行に弱い』位の知識で大丈夫です。必ずどのクラスにも弱点があるので、全てのクラスに活躍の場面があるのは好印象。

ただ、明らかに見劣りするクラスがあり、使いたいキャラなのに弱くて使えないことがあったのは残念でした。しかし、困った時はヘルプから『クラスの強み弱み』『相性の良いクラス』などが閲覧できるため、すぐ確認できて良心的です。

fis
好きなクラスを雇うことも可能ですが、加わる仲間が多すぎて出番がほぼないのが悩ましい所です

編成:メインコンテンツと言っても過言ではない楽しさ

本作は1対1で戦うことの多いシミュレーションゲームとは異なり、最大5人で部隊を編成します。序盤こそクラス相性さえ覚えていれば快適に進みますが、編成人数が増えていくとアクティブ・パッシブスキルで頭を悩ますことも。

<スキルの概要>

【アクティブスキル】:行動速度順に発動
→強力な攻撃や状態異常の付与、全体回復なども可能

【パッシブスキル】:決められた条件で発動
→味方をかばう、追撃、バフやデバフの付与など

これらのスキルは使用条件として『HPが低い敵』や『特定クラスのみ』などが細かく決められており、戦闘をより奥深くしています。スキル発動順を1つ変えただけで戦闘結果が激変することも珍しくなく、本当に面白いです。

編成した部隊を『模擬戦』で戦わせ、自分の考えた編成がどのように動くのかを確認できます。編成→摸擬戦→編成…と繰り返しているうちに気が付くと数時間、なんてことも。

舞台編成が上手くハマった時の強さは別格で、あらゆる敵をなぎ倒して進む姿はまさに鬼神のようでした。

fis
要素が多くて大変に感じるかもしれませんが、大体でやっても割と何とかなります

ストラテジー:遊びやすい難易度と速度変更でサクサク快適

バトルはフィールド上のボス、または指定拠点を占領するとステージクリアとなります。

戦闘はオートバトルなので、練りに練った編成の答え合わせを楽しみながら進軍しましょう。戦闘速度は『通常』『高速』『スキップ』の中から好きなものを選べます。

私は難易度ノーマルでクリアしましたが、強力な部隊が揃えば戦術などなくてもゴリ押しで勝てるので、正直言って余裕でした。ストラテジーに自信のある方は、エキスパートが丁度良いのではないでしょうか。

ただ、フィールド上にある投石機が異常に強く、部隊が一撃で壊滅するのは正直どうかと思いました。

fis
編成など突き詰め過ぎたのか、ラスボスを1部隊のみで倒してしまいました

総評:王道ストラテジーゲームのマスターピースと言える作品

お姉さんや料理など、グラフィックが話題になりがちのヴァニラウェアですが、今作は本当に編成の面白さに驚かされました。当然ながら、グラフィック、ストーリー、BGMなども高品質で隙がありません。

意外と大作の出ることの少ない、リアルタイムストラテジーというジャンルに新たな歴史を刻んだ、と言っても過言ではないと思います。

このジャンルが嫌いでなければ、いや、嫌いでも是非プレイして欲しい1本です。

最新情報をチェックしよう!